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アメリカ大学サッカーへ挑戦! アピールを目指すIDキャンプ実況

アメリカ大学サッカーへ挑戦! アピールを目指すIDキャンプ実況

みなさまこんにちは。カリフォルニア在住のサッカーライターKyokoです。
花々が美しく麗らかな季節になりましたね。新入学、新チーム加入を迎えるみなさまおめでとうございます。

こちらは雨季のおかげで方々の丘が緑に色づき春めいてきました。
息子のチームは年初にコーチ電撃退任後、ディレクターがU-19を仮兼務→そのままコーチに就任。その影響で息子が試合に招集される機会が激減しています。そんな中でもアメリカ大学サッカー進路模索は続いております。

試合出場機会があまり無いためスカウトの目に留まらない、という状況が変わらない限り、より理想とする大学からのリクルーティングを受ける可能性がゼロに近い。そんな一筋縄で行かない大学決定への道のりの中で、今回は息子が年末年始に参加したカレッジIDキャンプの実況をシェアさせていただこうと思います。

1.エージェント主催のIDキャンプ

日本往復の格安フライトチケットが取れるかと思うほど高額の参加費を、本人が気兼ねしてギリギリまで悩んでいたこちらのIDキャンプ。IBリーグ(アメリカ合衆国北東部にある8つの私立大学の総称)をはじめ、D1の中でも大学自体のレベルが高い大学のスタッフが10人前後集い二日間指導、視察するものです。ポジション毎に定員があり、すべての枠が埋まっていたものの奇跡的に息子のポジションに1枠空きがあり、これはもう行くしかない! と背中を押しました。

行ったところでスカウトされることなど宝くじが当たるような確率ですが、参加しなければリクルーターの目に留まるチャンスはゼロ。というわけで、住んでいる地域から車で7時間南下しての参加。

内容は、各大学のコーチが指導する練習、狭いスペースでのミニゲーム、フルピッチでのゲームなどをいくつかのグループに分かれてすべてのコーチの下でプレーできるようローテーションするもので、質疑応答時間もありました。

結果から先に話しますと、「収穫はなかったけど一度は参加してみて良い経験になった」というのが母子とも正直なところです。というのも捉え方によっては息子を含め、こういったキャンプに参加する必要がある選手=そのレベルの大学からはリクルーティングを受けていない選手。

前年度参加した友人から聞いていた通り、参加者自体もゲーム内容もチャレンジになるようなものではありませんでした。息子は強度が弱いゲームの中で自分らしいプレーをしてコーチ陣にアピールすることが非常に難しく感じたようです。唯一の収穫は直接コーチと顔を合わせて会話をする機会を得たこと。今後も息子のチームの試合を観に行くとの話だったようですが、そこでまた「自チームで出番が少ないゆえリクルーターに観ていただく機会がない問題」が伸し掛かっています。

2.大学主催のIDキャンプ

こちらは息子が入団を希望している大学のサッカーチーム主催のIDキャンプ。その大学単独のキャンプで、参加費も200ドル弱と気軽に申し込めるものでした。開催前週に風邪をひき最悪な状況での参加。

1のキャンプと似たようなメニューを4グループに分かれてのプレーでしたが、事前にコーチに直接コンタクトを取っていたこともあり、息子はコミュカレからの移籍希望者や25年度入団内定者と同じグループに入れていただき、メインコーチにじっくり見ていただく中、前途のキャンプよりは強度のある中でプレーができました。ですが如何せん体重が数キロ落ちるほどの体調不良により、アピールにはならず終了。こちらも今後もチームの試合をまた見に来るとの話だったようです。

というわけで、試合出場時間が少ない現状ではIDキャンプに参加してコネクションを得ても、その先につながることはありませんでした。

最近では日本でもアメリカカレッジリクルーターが見に来るトライアウトが開催されているようで、参加費もこちらに比べると驚くほど親切な価格のようです。アメリカの大学でプレーすることを検討されている方はそのような機会に参加してみるのも良いのではないでしょうか。

ところで現在のチームはU-18までしかないため、来シーズン終盤に19歳になる息子は新シーズンは所属できません。良い選手、良い大学ほど早く締結するためここからの挽回は簡単ではありませんが、既に移籍が決定している新チームで夏以降引き続き進路模索の旅が続きます。

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いできることを楽しみにしております。

WRITER PROFILE

Kyoko
Kyoko

上からヨーロッパ、日本国内、アメリカに居住中の3姉弟のママ。2022年の夏から末っ子がアメリカのユースサッカーで奮闘中です。国内外、様々なチームを渡り歩いてきた中での気づきや学び、アメリカサッカー生活などを等身大の目線で綴っていきたいと思います。ちなみに自身の楽しみはアダルトスクールでの様々な国のクラスメイトとの交流。

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