蒼きSAMURAIの“高校サッカー時代”の記憶
歴代最速のW杯出場に迫るなど、盤石の強さを見せるサッカー日本代表。Jリーグや欧州各国のリーグで戦う彼らにも、選手権を目指した高校時代があった。世界を相手に戦う彼らの高校時代の軌跡を振り返る
上田綺世(鹿島学園/フェイエノールト)
1998年8月28日生まれ、茨城県出身。
鹿島学園高校3年次には10番を背負い第95回大会に出場、初戦での2ゴールの活躍でその名を轟かせた。法政大学サッカー部を退部し、加入した鹿島アントラーズで頭角を現すと、活躍の舞台をヨーロッパへと移し、現在はオランダの名門フェイエノールトで活躍中。森保ジャパンではエースストライカーとして攻撃を牽引している。日本代表として2021年東京五輪、2022年カタールW杯に出場。今大会では応援リーダーを務める。
鎌田大地(東山/クリスタル・パレスFC)
1996年8月5日生まれ、愛媛県出身。
1年次からレギュラーとして活躍し、2年次には22得点18アシストでプリンスリーグ関西3位に貢献。3年間を通して選手権出場には届かなかったが、主将を務めた3年次もプレミアリーグWESTで10得点を記録するなど、関西の地で高校時代から圧倒的な活躍を収めた。卒業後に入団したサガン鳥栖やドイツ、イタリアなどでのプレーを経て、現在はイングランドのクリスタル・パレスFCに所属。シャドーやボランチといった幅広いプレ
関根大輝(静岡学園/柏レイソル)
2002年8月11日生まれ、静岡県出身。
2年次に第98回大会で優勝メンバーになるも、大会を通して出場時間は1分にとどまった。拓殖大学在学中に頭角を現していた2024年、翌シーズンからの加入が内定していた柏レイソルに前倒しで加入し、開幕からレギュラーとして出場した。U-23代表としてU23アジアカップやパリ五輪に出場し、10月にA代表初選出。
小川航基(桐光学園/ NECナイメヘン)
1997年8月8日生まれ、神奈川県出身。
1年次からツートップの一角を務め、主将として臨んだ3年次の第94回大会では、初戦から2試合連続となる2ゴールを決める。3回戦で涙を飲んだが、得点ランキング2位となる4得点を記録した。卒業後はジュビロ磐田や横浜FCでのプレーを経て、昨季からオランダのNECナイメヘンに所属。加入初年度で15ゴールをマークし、今年からA代表に定着、上田とストライカーのポジションを争っている。
写真/Getty Images
Takahiro Fujii・Masashi Adachi