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玄 理吾(徳島ヴォルティス)「静学の強みが自分の強み。最後に笑うのは自分」

選手権にて、4試合15得点をたたき出した静岡学園のオフェンス陣を操舵した頭脳派ボランチがプロ1年目で着々と経験を重ねている。卓越したテクニックとインテリジェンスを併せ持つ熱血漢がプロで抱く野望とは?

「ルーキーだから」なんて思っていない

── プロを目指したのはいつから?

「静学への進学が決まった時には決意を固めていました。中学時代のFCリブレの指導陣が静学OBでJ リーガーだったので、ここで技術を積めばプロになれると信じていました」

── プロで練習に参加して感じたことは?

「真っ先に感じたのはフィジカルの差です。カラダはもちろん、瞬発力、持久力も他の選手に比べて劣っていました。今はトレーナーにメニューを考えてもらって、フィジカル強化はもちろん、下半身と上半身を連動させる身体操作トレーニングに取り組んでいます」

── 食事や栄養に関しては?

「高校では栄養面を意識してこなかったこともあって、プロになり改善すべきことだと感じています。今は栄養士に食事の写真を送って、フィードバックをもらうようにしています。『乳製品が足らない』と指摘を受け、よくヨーグルトを食べています(笑)。プロとしてキャンプに参加してから2kgくらい増えていますが、今後はサプリやプロテインも取り入れていきたいと思っています」

── 1年目にして公式戦で出場機会を得ています。

「初戦(2・23 YLC広島戦)と比べると試合でできていることが増えています。高校ではボランチでしたが、今の4-3-3のインサイドハーフはゴールを期待されているポジション。まだシュートを打てていないし、フィジカルを含めて改善点、課題は山積みだと思ってます。でも『ルーキーだから』なんて思ってないし、早くレギュラーを取りたいです」

磨いてきた技術がプロでも武器になっている

── 静学でやってきてよかったことは?

「技術をとことん追求してきてよかったと思います。静学は周囲から上手くて当たり前と見られるし、自分も上手くいるべきだと思っています。静学の強みが今は僕の強みとなっています。それがプロでも武器となっています」

── 当時のチームメイトとは?

「今年プロになった古川陽介(ジュビロ磐田)、川谷凪(清水エスパルス)伊東進之輔(ギラヴァンツ北九州)たちとは頻繁に連絡を取っています。サッカー以外のこともすごく話すし、最近だと免許の教習所のこととかですね(笑)」

── 影響を受ける先輩は?

「静学OBの渡井(理己)選手からは学ぶことも多いですが、同じポジションなので、ライバルだと思っています。彼を追い越さないと試合に出られないですから」

── その負けん気の強さはどこから?

「高校1年のときはずっと試合に出られませんでした。でも、技術では絶対に負けていない自信がありました。『最後に笑うのは自分』だと思ってこれまでやってきました。今もその気持ちを持ち続けて日々練習に励んでいます!」

 

玄選手に聞きました!
「はじめてのJリーグ」意識調査

Q.プロの練習(試合)に参加し、改善すべきと感じたことは?
A.フィジカル強化

Q.プロになって取り組んでいることは?
A.間食を入れて食事の回数を増やしています。腹が減っている状態をなくし、効率よく体重を増やし筋トレに励んでいます。

Q.高校生のうちにやっておいてよかったことは?
A.技術は必ず必要になってくるものです。プロに入ってからでは磨こうと思っても磨けない。

Q.高校生部活プレーヤーにメッセージ!
A.楽しくなければサッカーじゃない。それは楽をするとかふざけることじゃありません。全力でやって真剣にサッカーを楽しんでください!

写真/©TOKUSHIMA VORTIS