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大津高校【全国強豪校REPORT〜第103回選手権出場チーム特集〜】

大津高校【全国強豪校REPORT〜第103回選手権出場チーム特集〜】

大津高校

熊本県/公立/[出場]4年連続21回

高校年代最高峰「二冠」達成に死角なし!

今シーズン、大津高校は「初ものづくし」の快挙を達成している。高体連チームとして初のプレミアリーグWEST制覇、そして公立高校として初めてプレミアファイナルを制し日本一に輝いた。清水エスパルス内定MFの嶋本悠大(U-19日本代表候補) 、プレミアリーグWEST得点王FW山下景司を擁し、すでにプレミアリーグと選手権の「二冠」は射程に収めているといっても過言ではない。しかし、快挙の連続にも山城朋大監督は至って冷静だ。

「我々は何度もプレミアリーグ降格を経験してきました。そうして、ここ5年、プレミアリーグに居続けられた経験が今回(プレミアリーグ2024ファイナル制覇)につながっているのだと思います」

選手権熊本県予選では決勝の東海大熊本星翔戦で4-0の完封勝利を収め圧勝したが、プレミアリーグと選手権予選の併走は、日本一のチームにとっても容易なことではなかったようだ。

「100回大会で選手権準優勝をした代までは、プレミアリーグに所属した中で選手権に出場したことがなかったんです。その難しさは本当に痛感しています。ただ一方で勝ち上がりさえすれば全国大会の上位(第100回大会で準優勝、101回大会で準優勝)に行ける。これまでの経験があったことで4連覇ができました。いろんな先輩たちの失敗を糧に、今の結果があるのだと思います」

国内最高峰リーグのプレミアリーグWESTで18勝1分3敗の戦績。プレミアWEST得点王の山下をはじめ、どこからでも点を取れる適材適所のバランスのよいチームは当然、今大会の優勝校候補に挙げられている。

「軸となるのはやっぱり山下、嶋本。彼らがしっかりパフォーマンスを継続して発揮してくれるので、そこに相手選手が集まれば周りが空く。シュート練習は平岡(和徳総監督)先生がこだわって精度の高い練習をやり続けていますので、全員が自信を持っています」

写真を見ればわかる通り、日本一に輝いたチームが人工芝グラウンドではなく、土グラウンドで練習しているのは今では珍しい光景といっていい。県立高校のサッカー部がなぜここまでの強豪へと成長できるのだろうか?

「平日のみ大津運動公園(人工芝)で練習に行かせてもらっていますが、朝練はこの土グラウンドで練習しています。人工芝はもともとラインが引かれていますが、ウチは正確なコートを作るためにどうすれば良いのか? というところから学習していきます。いろいろなものが便利になっていく中で、普遍的に学ぶべきことはあるのだと思っています」

プレミアリーグと選手権の高校サッカー最高峰の2冠に向け、王者に慢心はない。

「80分の試合で即PKになる。プレミアリーグとはレギュレーションも違うので、その戦い方をやっていかなくてはいけません。初戦は丸岡をやぶった福井商業相手ですから、先制点はマストだと思っているので、開始から全力で戦える状況を作っていきたいです」

プレミアファイナルでの光景を、今度は国立のピッチで。2024年プレミア王者の最後の戦いが始まる。

 
土グラウンドで汗を流すイレブン。選手権の頂点へ、モチベーションは上がり続けている。
 
プレミアと選手権の二冠を狙える唯一のチーム。快挙達成なるか?

山下景司(FW/3年生)

 

「全国大会は小中と経験してきましたが、負けて終わる大会だったので、プレミアファイナルで優勝できたのは素直に嬉しいです。(プレミアリーグWEST得点王について)前期は1試合4得点など量産できたのが大きかったです。後期はペースが上がらなかったんですけど、ゴール前の駆け引きだったり、クロスの入り方は成長できたと思っています。決定力と背後の抜け出しは自分の長所だと思っているので、一戦一戦を大事に勝ち上がっていきたいです」

舛井悠悟(MF/3年生)

 

「周囲に頼れる仲間がいますが、個で打開できる選手になりたいと日頃から練習しています。夏のインターハイでトーナメントの難しさは分かっているので、一戦必勝で戦っていければと思います。プレミアファイナルでの課題もあるので、そこを克服して選手権に臨みたいです!」

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