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サカママバトン-子どももサカママも楽しいと思えるサッカー道に向けて 【Monocular #30】

サカママバトン-子どももサカママも楽しいと思えるサッカー道に向けて 【Monocular #30】

サカママの皆さん、いかがお過ごしでしょうか? サカママライターのマツユミです。3年間続いたコラムMonocularは、今回で最終回になります。

サカママの皆さんとコラムを通して交流するなかで、サッカーに関わる知識はもちろんサカママの苦楽について、たくさんのことを学びました。この場を借りてお礼を述べたいと思います。第1回のコラム「ママたちがサッカーに費やす時間って半端ない!」から始まり、これまでお付き合いいただきありがとうございました。最後のコラムは、サカママ歴10年の私から皆さんに、幾つかのサカママバトンをお渡ししたいと思います。

バトン1:いつでも・どこでも主役は子どもたち

頭ではわかっているけど、なかなか難しいですね。フィールドにいる子どもを鼓舞しているようで、実は親のイメージと違う動きをする子どもにイライラしているだけだったり、練習に行きたがらない子どもを励ましているようで、実は親の焦りをぶつけているだけだったり・・・。

一方で、フィールドで活躍するのも、試合で勝利を掴むのも子どもたちであり、決して私たち大人ではありません。いい時も悪い時も、すべてのサッカーキッズは、その子自身のペースで精一杯サッカーに取り組んでいます。いつでも・どこでも主役を信じ、サッカーという舞台をサッカーキッズにお任せしてみましょう。

息子がサッカーを始めたきっかけは吉田麻也選手との出会い

バトン2:コーチを信じる、コーチを替える

息子がサッカーを始めてからこれまで、多くのコーチにお世話になってきました。数え切れないコーチとの出会いのなかで私が学んだことは、信頼できるコーチを探し、コーチを信じ、コーチにお任せすること。そして、コーチを信頼できないのであれば、コーチやチームを替えることに躊躇しなくていいということです。

信頼できるか否かの見極めは各々のサッカー観や子育て観によって異なりますが、わかりやすいサカママ行動としては、コーチに対する文句(悪口・陰口含)を絶えず口にしているようであれば、そのコーチの元から離れるサインかもしれません。コーチと保護者の相互の信頼関係が子どもの成長を後押しすることを忘れたくないですね。

バトン3:今・ここを大切に笑顔溢れる時間にしよう

息子がジュニア時代に所属していたチームは、歴史のある常勝軍団でした。毎日強度の高い練習を重ね、チーム内での競争も激しく、子どもたちも保護者も常に緊張感の高い環境でサッカーに取り組んできました。しかし、小学3年生のときにいた40人のチームメートの中で、中学2年生になった今でも競技サッカーを継続しているのは、息子を含めおよそ10人です。

どれだけサッカーに時間を費やしても、成長とともにサッカーから離れていくお子さんは少なくありません。勉強や他のスポーツとの出会い、ケガの影響、趣味や友人関係の広がりなど、その理由はさまざまです。つまり、サッカーとの時間はとても短い可能性が高いのです。だからこそ、今・ここにあるサッカーとの時間をできるだけ多くの笑顔で溢れる楽しい時間にしていきましょう。

毎日のように近所の公園で練習をしていました(息子4歳・弟くん1歳)

さて、サッカー素人の私がここまでサッカーを好きになり、サッカーに関わる仕事ができるようになったのは、すべて息子のおかげです。4歳の息子がサッカーに出会い、これほどまでにサッカーに夢中になってくれたからです。あらためて、彼に最大の謝辞を送りたいと思います。

また、私と共に息子のサポートに伴走してきた夫と、練習・試合や遠征などどこにでも帯同してくれた次男くんにも感謝を伝えたいと思います。そして最後に、すべてのサッカーキッズ、サカママ、コーチや関係者の皆さんの益々のご活躍と幸せを祈っています。ここで、サカママバトンを次のサカママの皆さんにお渡ししたいと思います。これからも続く私たちのサカママ道が笑顔で溢れますように!

WRITER PROFILE

マツユミ
マツユミ

「みんなちがって、みんないい社会とは?」を日々考える社会科学系研究者。2人のボーイズ(12歳・9歳)を育てるサカママ。兄は、サッカー8年目。一方、弟は兄の影響でサッカーを始めるも、現在はアイスホッケーに夢中。スポーツ医の夫と愛犬の5人家族。

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