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知っておきたい③「熱中症」のコト

知っておきたい③「熱中症」のコト

水分や塩分を摂るだけで熱中症は防げないって知っていますか?予防のポイントや症状が出た後の対応をしっかり押さえておこう!

【予防】運動する直前に身体を冷やす!

熱中症予防には水分、塩分補給はもちろん、練習や試合直前に身体の中心部である深部体温を冷やす「プレクーリング」が重要。深部体温を冷やすには、氷水で手を冷やす手しゅしょう掌冷却や氷をシャーベット状にしたアイススラリーを飲むといいでしょう。また、身体に霧吹きで水をかけて風を送るだけでも冷やすことができます。運動する前に色々な方法を使って、身体を冷やしておきましょう。

身体を冷やす方法

手掌冷却

バケツに氷水を入れて置き、手のひらを冷やす方法。手のひらは体表面積あたりの毛細血管が一番多いので、冷やすことで深部体温が効率的に下がることに。バケツを数個用意して、練習や試合直前はもちろん、選手が身体が熱いと感じたときに自由に冷やせるようにしておくといいでしょう。氷水につけたビブスを練習直前に着るのもおすすめです。

選手が自由に使えるように、バケツを数個用意しておこう!

アイススラリー

0度に近いアイススラリーを練習や試合前に飲めば、胃の中で溶ける際に身体の中の熱を奪い、深部体温が下がります。市販のアイススラリーのほか、氷と水をミキサーで混ぜれば、自家製アイススラリーに。タンブラーなどに入れて持参しましょう。なお、アイススラリーを一気に飲むと胃腸に負担をかけてしまう場合があるのでこまめに摂取を。

氷と水と一緒に、塩や砂糖、レモン汁、はちみつなどを加えて好みの味に!

【症状】サッカー中に起こりやすいのは、脚がつること

熱中症の症状は、大きく軽症、中等症、重症に分けられます。軽症の中でも、サッカージュニアに起こりやすいのは脚がつること。普段、子どもは脚をつることがほぼないので、暑い時期に脚をつった場合は、脱水などによる熱中症を疑いましょう。なお、夏場に鼻血が出ても、医学的にはほぼ熱中症とは関係ないと言えるでしょう。

※日本救急医学会「熱中症診療ガイドライン2015」より作成

【対応】涼しい場所に移動し、身体を冷やして水分・塩分を摂る

練習や試合中、選手に軽症、中等症の症状が見られたらすぐにプレーから外して、涼しい場所に移動させましょう。服をゆるめて、氷のうなどで首、脇の下、太もものつけ根などを冷やし、水分と塩分を摂ることが大事。水分を自力で摂ることができない場合は、医療機関で受診を。呼びかけに反応しないなど重症の場合は、まずは救急車を呼び、氷水の風呂(アイスバス)に全身を入れて冷やしたり、冷水を大量に身体にかけて風を送るといいでしょう。

イラスト/アキワシンヤ

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