【レポート】ZAMST presents 知っておきたい!ケガの予防と対策
スポーツドクターの中嶋亮介先生を迎えて行ったケガ予防講座。その中から、ジュニア年代に起こりやすい「オスグッド・シュラッター病」「シーバー病」「足関節捻挫」の予防と対策について解説!
ジュニア年代のケガは、成長期に筋肉が硬くなってしまうのが原因
男の子は12~13歳頃、女の子は11~12歳頃に第二次成長期を迎えると言われ、身長が急激に伸び、身体も大きくなります。それに伴い、スピードや筋力、持久力、瞬発力などが向上する一方、骨の成長に対して、腱や筋肉の伸長が追いつかないため、太もも前や股関節、ふくらはぎの筋肉は硬くなってしまいがちです。そのため、ケガが起きやすくなってしまうのです。
ケガには、障害と外傷があり、障害は、オーバーユース(使いすぎ)や身体のメンテナンスを怠ったことによるもの。外傷は、骨折などアクシデントによって起こるケガです。小学生のケガは「オスグッド・シュラッター病」「シーバー病」などの障害が多く、学年が上がるにつれてケガの種類は異なり、ケガの部位も違ってきます。ケガを防ぐためには、選手自身が、日々、自分の身体をチェックし、ストレッチなどを習慣にすることが大切です。
太もも前の筋肉の柔軟性の低下により、「膝の下側」に痛みが生じます。成長途中の子どもは、骨よりも腱の牽引が強いため、踏ん張ったり、踏み込んだりする際、大腿四頭筋(膝を伸ばす筋肉)が骨を引っ張り、脛骨(すねの骨)が炎症を起こしてしまいます。ひどくなると骨が剥がれて手術が必要な場合も。オスグッド・シュラッター病になった場合は、痛みがなくなるまで休むこと。また、休んでいる間にストレッチをして、太もも前の筋肉の柔軟性を高めておくことも大切です。