【レポート】ZAMST presents スポーツドクター 大瀧尭也先生が解説!ジュニア世代に起こりやすい3つのけがと対処法
スポーツドクターの大瀧尭也先生を迎えて行ったケガ予防講座。ここでは、サカママとして知っておきたい成長期の子どもに起こりやすい3つのケガについて解説します。
1.膝の下側が痛くなる オスグッド・シュラッター病
膝の下側に痛みが生じるのが「オスグッド・シュラッター病」です。成長途中の子どもは筋肉や腱の発達が未熟のため、膝にくっついている大腿四頭筋(もも前の筋肉)が硬いと、ジャンプやダッシュなどを繰り返すことで、脛骨(すねの骨)が引っ張られ、付着している部分がはがれたり、炎症を起こして痛くなってしまいます。
[対処法]痛みがなくなるまで休み、太もも前の筋肉の柔軟性を高めよう
痛みがなくなるまで練習や試合を休み、その間、太もも前の筋肉を柔らかくするストレッチを行うようにしましょう。痛みがなくなったからとすぐに復帰をしても、筋肉の力が出せていないと再発してしまう可能性も。日々、可動域や圧通点(指で圧迫したときに痛みが出る箇所)をセルフチェックして、大事な試合のときなどは膝用サポーターを上手く活用するといいでしょう。
●太もも前のストレッチ
●サポーターでのアプローチ
2.かかとの痛み シーバー病
シーバー病は、サッカーの練習のしすぎ、ふくらはぎや足裏の筋肉の硬さ、偏平足(土踏まずがない状態)などよって起こるかかとの痛み。子どものかかとの骨はまだ完全にくっついてなく、骨よりも筋肉の牽引が強いため、地面から衝撃を受けるとアキレス腱と足底筋膜が強く引っ張り合い、かかとの骨に痛みが生じてしまいます。
[対処法]アキレス腱のストレッチでふくらはぎを柔軟に
痛みがある間は練習を休み、アキレス腱のストレッチなどを行ってふくらはぎ周りの筋肉をやわらかくすることが大事。足裏の筋肉の硬さや偏平足が要因になっているなら、タオルギャザーやカーフレイズも取り入れるように。再発しないためにも、かかとにクッションパッドがあるサポーターを活用、偏平足の場合はインソールを使うといいでしょう。
●タオルギャザー
●カーフレイズ
●サポーター・インソールでのアプローチ
3.再発してしまうことも多い! 足関節捻挫
捻挫には足首を内側にひねる内反捻挫と、外側にひねる外反捻挫があります。足関節には多くの靭帯があるので、損傷により治療法も異なります。そのため捻挫をしたら、チームのトレーナーや病院で診てもらうようにしましょう。
[対処法]可動域が改善してから復帰し足首サポーターを活用
休んでいる間に可動域が狭くなったり、靭帯が硬くなってしまいがちなので、痛みがなくなったら足首の周囲の筋肉バランスを戻すトレーニングを行い、可動域が改善してから復帰することが大切。無理をして続けたり、痛みが引いたからとすぐに復帰してしまうと捻挫を繰り返し、腱が再生しなくなってしまう場合も。復帰する際は普段の生活の中で足首サポーターを取り入れるといいでしょう。
●バランストレーニング
●サポーターでのアプローチ
親子でストレッチを習慣に!
高学年になるにつれて、身長が1年間で5㎝ほど伸びるタイミングがあると思います。その時期はケガをしやすいので、日頃からストレッチを習慣にして柔軟性を獲得しておくことが大切。お風呂上りに親子で雑談しながら行うといいでしょう。
楽しく学べるイベントを今年も開催。参加者全員にプレゼントも!
11月15日(金)、昨年大好評だったZAMST presentsのイベントを開催。大瀧先生によるケガ予防講座の後、日本シグマックス株式会社の森さんが、成長期のジュニアアスリートに役立つザムストのアイテムも紹介してくれました。さらに、ランチを食べながらの交流会や、全員に当たるプレゼント抽選会も実施。参加者からは「必死にメモを取りました!」「情報交換ができて楽しかったです」などの声も多数あり、大いに盛りあがりました。
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※商品の価格はすべて消費税込みの総額表示です。
写真/奥西淳二(イベント)