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成長期のケガはデリケート!サッカーと学校のバランス、保ててる?

サカママのコラムをご覧のみなさま、はじめまして。
今年からコラムを担当させていただくことになりました、小5・小3のサッカー少年の母AYAと申します。サカママ歴は4年目!日々みなさまと同様に、息子たちのサッカーの練習と土日の試合の送迎&お弁当作りに奮闘しています。
前職では小学校の養護教諭(保健室の先生)と補助教員をしていたので、そこで得た知識なども含めて色々な話題を書いていければと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

 
出身は北海道で県を跨いだ移住も何度かしているので、その経験を含めた話題もお伝えできればと思います!

小5長男の成長期突入と、膝の成長痛

さて、今回は小5長男のケガから得た教訓をお話ししようと思います。

長男は、4年生の後半から徐々に身長の伸びが大きくなり始めました。それと同時に、5年生になってからは1学年上の6年のリーグに同級生とBチームとして参加することが増え、今までよりスケジュールは密に、試合会場は県内県外と多岐にわたるようになりました。

その後、夏頃になると練習後に「左の膝が痛い」と訴えるようになりました。ちょうど膝の丸いお皿の下の凹んだ部分が痛むとのこと。私は、「あぁ、ついに成長痛を経験する時期を迎えたんだなぁ」と思い、「成長期にはそれに合ったケアが必要なんだよ」と練習前後のストレッチと、使った部分をアイシングする必要性を長男に教えました。

そうして都度自分でケアをしながら過ごしていたのですが、8月下旬の練習で今度は右膝を痛めてしまいました。痛みが少し残る左側をかばいながらドリブルをした結果、右膝に体重が乗って負荷がかかってしまったようです。

長男いわく、「サッカーの練習になると痛いんだよ……。でも、激痛で動けなくなるほどではないかな」とのこと。確かに練習以外では跳んで走ってと普段通りなので、引き続き膝に負荷の高い練習をした後はしっかりと休息に努めるようにしました。

ただ、しばらくしてもなかなか練習時の痛みが良くならない……。日常生活に支障がないとはいえ、練習の度に痛がるのはおかしいと思い、病院を受診してみることにしました。出された診断結果は、『右膝蓋骨下端裂離骨折』。4週間の練習休みと安静に務めるようにと担当医の先生から言われました。

 
左:治癒後/右:受診時(丸の部分に隙間があるのがわかります)

この診断を聞いた瞬間、息子も私もフリーズ……。運動会は……公式戦は……と頭の中が真っ白になりました。先生の話を聞いた後は、「もっと早く受診させてあげればよかった」と後悔しましたし、運動会や大きな公式戦が1ヶ月後に迫っていたこともあり、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

現在はアンダー世代のサッカー日本代表に多く帯同しているドクターに出会い、復帰プログラムを作ってもらえたので、コンディションを元に戻せつつあります。復帰に向けた取り組みは、長男自身が自分の体とコンディションに向き合い、自分の長所短所を見つめなおすいい機会にもなりました。

 
サイドのポジションが多い長男。膝のサポーターは当分お守りになりそうです。

ケガを経験して感じた、サッカーと学校とのバランスの重要性

いわゆる「成長痛」は、筋肉と骨の成長スピードが異なることで、周りの筋肉が引っ張られて起こると言われています。息子の場合は、次のようなことが複雑に絡み合って骨が引っ張られてしまい「剥離骨折」という大きなケガになってしまったのかと思います。

  • スピードが武器→サイドを駆けあがりピッチを縦や斜めに動くポジションが多い(スプリントを繰り返す)
  • 練習試合や公式戦が続き、疲労がたまりやすい状態にあった
  • 梅雨明け後、暑さの厳しい日が続いていた
  • 2学期に入り、運動会の練習で膝に負担のかかる動きをしていた
  • 身長の伸びが徐々に大きくなっていた

長男は、運動会に向けて特に意欲的で、2学期に入ってからは毎日練習に取り組んでいました。憧れの応援団に立候補して休み時間を練習に費やしていましたし、学年で行うソーラン節の練習も徐々に始まっていました。この2つには、「膝を曲げた状態での中腰姿勢維持」と「屈伸運動」という共通点があり、膝にかかる負荷が大きかったのかもしれません

 
応援団の演舞中。腰の落とし方がすごい……。

また、高学年になってからは6時間授業の日がほとんどです。そうすると帰宅は夕方になり、サッカーの練習がある日はバタバタと出かけなければいけません。それだけでも大変なのに、学校の宿題も毎日あります(長男の学校は宿題がとても多いのです……涙)。さらに、試合がある土日は平日よりも早起きをして長距離移動……そして夕方までになることもしばしば。このような過密日程が続くと、本当に体調管理が難しいですし、心身の疲労が心配になります。

地域や各学校によって差や特色があるとは思いますが、サカママの皆さんの中には、私たち親子のようにサッカー(または他の習い事)と学校とのバランスに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。それと同時に、子どもたちも自分だけでは対処しきれず、周りのサポートを必要としているのではないか?と、今回のケガを通して痛感しました。

しっかり学校の日課・課題をこなしながら、放課後・休日のサッカーへも全力で取り組む。なかなか大人でも難しいことです。特に、学校でも体を動かす時間が多い時や、暑さ・寒さが厳しい時期は、子どもの「学校/サッカー/体調管理」というタスクを、「小学生の母として/サカママとして」できるだけサポートしてあげたい!と思いました。

目指すのは、日々頑張る子どもたちのマネージャー&サポーター

サッカー少年少女たちを見守るサカママ。その存在は、子どもたちの「日常とケガ防止と体調管理」を担う【マネージャー】としての役目が大きいと個人的には感じています。

 

全部完璧に、かつ毎日サポートするのは無理でも、学校とサッカーという「今必要なこと・今やりたいと思っていること」に、子どもたち自身が「必死に向き合っている」ことへ、『共感』と『ねぎらい』と『励まし』が必要なのではないでしょうか。例えば、試合の後や日々の何気ない時間でも、声を掛ける時には「出来たこと」や「良かったこと」に触れたり、「あなたの自信があることはこれだね!」と褒めてあげるだけでもいいと思います。

子どもたちはたくさんのタスクを抱えていて、もうすでにキャパオーバー状態になっていることもあるかもしれません。そんな時は私も子どもに無理をさせず、頑張らせすぎないことを心掛けています。と言いつつ、子どもがあれやこれやとブツブツ言っていると、「じゃあ休むの?」とか「あまり酷くないんだから行きなさい」と言ってしまうこともあるのですが。(反省します……涙)

そして、直すことや足りないことは、学校の先生やサッカーのコーチが話してくれているはずなので、そこは全面的に信頼を寄せてお任せすることも大事かなと思います。

 

子どもたちのキラキラした笑顔や楽しそうな姿、イキイキと駆け回っているプレーを見ているのが、私にとっては1番楽しく、嬉しい時間です。それはきっと読者の皆さんも同じかと思うので、子どもたちが楽しんでサッカーにも学校にも向かっていけるように、「子どもたちの第1号サポーター=サカママ&サカパパ」を目指して一緒に頑張りましょうね。

WRITER PROFILE

AYA
AYA

サカママ歴4年目、小6サッカー少年と小4の兄弟のママ。
慎重派内弁慶な「The長男」と本能型チョロ助の「The末っ子次男」に、日々悩み振り回され、奮闘しながらも一緒に成長中。前職は養護教諭(保健室の先生)をしていたので、学校との関係や子どもたちの心身のケアについて、栄養学、心理学の知識もあわせて発信していければと思います。
★LINE/@064tmubk