親の言葉よりも効く?!上手くいかない時に道しるべになるものって?
みなさん、こんにちは。鈴虫の音が美しく、秋を感じる頃となりましたね。
さて、今回は第9回目のコラムです。以前にも何度か書いてきましたが、サッカーをしていると良いことばかりではなく、辛いこと、悔しいこと……と子ども達はさまざまな感情を抱くと思います。今回は、上手くいかない時でも息子が気持ちを上手くコントロールできるようになった秘訣をご紹介したいと思います。
気持ちの切り替えが出来るようになった秘訣は?
試合や練習が良く出来たか出来なかったかは、息子の表情を見るとすぐにわかります。良く出来た時は表情豊かに、とにかくよく話してきます。逆にダメダメだった時は、表情険しく無言……(笑)。こんな時は本人が話してくるまで放っておくのですが、ここ最近は気持ちの切り替えが早くなり、年齢が上がる毎に私の励ましの声もいらないくらい自己完結できるようになっていることに気がつきました。泣いている頃が可愛かったなーなんてちょっと思ったりもしますが、立派に成長していると思うととても嬉しいです。
それにしても、なんでこんな変化が見られるようになったのか? 元からポジティブ思考なこともありますが、気持ちの切り替えが早く、前向きに考えられるようになったのには、ある動画が関係していたようでした。
サッカー選手の話に自分を重ねてみる!
それは、息子がよく見ているサッカー関連のYouTube動画です。色々なサッカー選手の苦悩やプロになるまで、子どもの頃のエピソードが細かく紹介されているのですが、それを見ては「このサッカー選手もこんなに苦労してたんだ!」と感じ、自分も大丈夫だ!と言い聞かせているようです。
プロのサッカー選手でもミスはたくさんするし、挫折もたくさん経験してきているという内容が、息子にとってはとても共感でき、励みにもなっているようで、選手達の成功・失敗談をいつも真剣に聞いています。ある時には、「俺、この選手と同じだ!めちゃくちゃ分かるなー、この気持ち!プロでもこんなことがあるんだー」と、すごく共感していました。
正直、YouTubeは見出したら止まらないし、あまり見て欲しくないなーなんて最初は思ってもいたのですが、最近はサッカーを知らない私からは下手にアドバイスも出来ないので、こういった動画は本当にありがたい……(笑)。
プロのサッカー選手の挫折や苦労話を聞き、自分に置き換えて「プロでもそんなことあるんだ!」と共感できると、子どもにとってはすごく勇気づけられるのではないかと思います。もちろん、「プロがこうだったから俺もいいや!」と投げやりになってしまうのは困りますが(笑)、挫折からどう這い上がったかが分かるような動画は息子にとってすごく励みになり、参考にもなっているようです。
サッカーが出来ない時間こそ本からヒントを貰う!
それから、最近は本からもヒントをもらっているようです。ジャンルはまちまちで漫画ももちろんあります。「あの主人公みたいに俺もこうしてみる!」とか、「俺だったらこうするなー」「こんな考えもあるのか!」など、読みながら登場人物を自分と照らし合わせて考えることもしています。
この間は私が読んでいる本を何気なくパラパラッと見て、あるページを熟読……。読み上げたのが、『今は無駄が多く徒労のように感じるかもしれない。でも少しずつ頂点へと進んでいるのは確か~』といった一文。そして、「これ今の俺に言ってるみたいじゃない?!」と。こんな風に何気なく目にした文章に同調したりすることもけっこうあるのですが、その時の現状に合った文って不思議と目に留まったりするものですよね(笑)。
大人の私も度々本からヒントを貰っています。個人的には動画よりも文字の方が頭に残るので、気に入った文言は何度も読み返すのですが、息子も同じで気に入った本は何度も読み返しています。そうすると、つまずいた時にふと本の内容が頭によぎることもあるそうです。
実は息子は高学年になってから怪我でサッカーを休むことが増えてしまっているのですが、その分本と向き合う時間が増えました。その時間で自分と向き合うことも出来ているようなので、サッカーに行けない時間を読書に使うのもオススメですよ。
動画や本、自分で見つけたものも道しるべになる
小さい頃は親からの励ましが一番の特効薬だったかもしれませんが、ある程度大きくなると感じ方も変わってくるもの。ここ最近はサッカー未経験者の私の言葉よりも、サッカー選手の言葉だったり、自分が本から見つけた言葉の方が息子の心に響いている時もあるように感じます。なので、上手くいかない時は憧れの選手の生い立ちを探ってみたり、読書をしてみるのも、この先の道しるべになって良いんじゃないかなと思います。
そして、2回目の挫折に関するコラムにも書きましたが、息子がよく口にする言葉、「サッカーは今だけじゃない!」。親子共にどうしても今の評価を気にしてしまいがちですが、まだまだサッカーは始まったばかりです。上手くいかない時、息子はこの言葉をよく使っています。「まだ次がある!」と切り替えることも、常に前向きでいられるようになる秘訣なのかもしれません。