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ポイントは「具体的・現実的・測定可能」!新年度に向けて目標設定をしよう!

こんにちは、元なでしこリーガーの吉野有香です。
新学期がもうすぐ始まるということで、新たな気持ちでスタートを切ろうとしているお子さんも多いのではないでしょうか?

とはいっても、新学期の気合いは時間が経つにつれて薄れてしまがいち…。そこで、4月からのスタートをより良いものにするために、今回は私が母校の常盤木学園で学んだ目標設定のルールをお伝えします。
「レギュラーをとる!」や「試合で点を取る!」といったざっくりとした目標ではなく、もう少し具体的に目標を設定し、今までとは違う1年にしてみましょう!

長期の目標を達成するために、短期目標を細かく設定しよう

 

「目標」には、「長期の目標」と「短期の目標」があります。まずは長期の目標を立てること、一番叶えたい夢をはっきりさせましょう。そして次に、その夢をどのように叶えて行ったらいいか、短期目標を細かく設定していきます。さらに、その短期目標は「具体的」「現実的」「測定可能」であることが重要です。

短期目標は具体的・現実的・測定可能なものに!

それでは、「具体的」「現実的」「測定可能」とはどういうことなのかを説明していきます。

 具体的
例えば、「体力をつける」という目標。これだけでは具体的とは言えません。この目標をより具体的なものにするためには、どうやったら体力がつくのか深掘りして考えてみることが大切です。例えば、「ランニングを毎日●キロやる」といった感じです。
ただ漠然と「体力をつける」と決めて終わるのではなく、それをどうやったら達成できるのかを考え、具体的な事柄で何を行うのかを設定してみましょう。

 現実的
どう頑張っても無理そうな目標は、最初から立てないようにすることです。というのも、それが叶いそうにない目標であればあるほど、達成意欲が薄れてしまったり、できなかった時に自分を責めてしまう原因になるからです。これではせっかくの目標設定も逆効果ですよね。
長期目標に関しては、何も制限なく自由に思い描いていいと思いますが、短期目標は現実的なものを設定しましょう。

 測定可能
測定可能とは、達成できた・できないの判断がしっかりできるということです。振り返った時の判断基準をしっかり設けなければ、成長を何で判断したらいいのか分かりませんよね。「試合で点を取る」という目標であれば、「●試合で●点以上取れたら達成」といった感じです。
せっかく設定した目標でも、基準がなければいつまでも達成できず、成功体験に出会うこともありません。目標を設定するときは、振り返ったときの判断基準もあわせて考えておきましょう

目標を毎日の行動に落とし込み、逆算する考え方を身に着けよう

目標設定のルール、いかがでしたでしょうか?
今までの目標設定はちょっと漠然としてたかも…と思ったら、長期の目標に加えて、「具体的・現実的・測定可能」を意識した短期の目標を設定してみてくださいね。

さらに余裕があるようなら、設定した目標を毎日の行動にどう落とし込んでいけばいいかも考えてみて欲しいと思います。そもそも毎日積み重ねるものなのか、週に3回だけ集中して頑張ってみるのか。そういったことも決めておくと、迷いが無くなりますし、目標達成に向けて毎日が充実していきます。

いちばんの夢(長期目標)を思い描き、そのために今年をどう過ごすか、さらに今月をどう過ごすか、今週をどう過ごすか、今日をどう過ごすか。逆算する考え方を早いうちに身につけておくことはとても大事です。

言い換えれば、今の状況と将来なりたい姿のギャップを埋める作業です。少しずつでいいので、今と将来を結びつけ、どうすればいいかな?と家庭内でも問いかけてあげることから実践してみてください。その結びつきがイメージできると、今日という日がどれだけ大切か理解できてくるかと思います。

一瞬一瞬が未来に繋がり、夢を叶えることに繋がっていきます。新年度のスタートに向けて、目標設定のルール、ぜひ参考にしてみてくださいね。

WRITER PROFILE

吉野有香
吉野有香

元なでしこリーガー(女子サッカー選手)

愛知県出身。常盤木学園で全国大会優勝を経験後、なでしこリーグのクラブに加入。引退後に起業し、サッカー指導者やメンタルコーチ、解説MCなど、全国で広く活動している。
現在は株式会社ゆかサルを設立。京丹後市に女子サッカークラブを立ち上げ、まちおこしとサッカーを掛け合わせたプロジェクトを発足。同時に女子アスリートのキャリア支援なども行っている。

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