メインコンテンツに移動

リスペクトしてますか?「ありがとう」からはじめよう【Monocular#9】

サカママの皆さん、いかがお過ごしでしょうか? サカママライターのマツユミです。
サッカー漬けの夏休みから一転、学校も始まりホッとしているママも少なくないのではないでしょうか。秋が深まるにつれ、各地でジュニアユースのセレクションが本格化しています。チームに残る選手、チームを移動する選手、中学校の部活で頑張る選手やサッカー以外の道に進むお子さんもいるなど、進む道は千差万別です。すべての選手にとって最善の選択ができるよう、私たちサカママも見守っていきたいですね。

さて、前回のコラムではテレビドラマ「オールドルーキー」をご紹介しました。あれからドラマは進み、先日ついに最終回を迎えました。そこで強調されていたのは、「すべてのアスリートにリスペクトを」という言葉でした。
近頃よく聞くこの「リスペクト」という言葉、なんとなく意味はわかるけど、いまいち説明できないなーと思うことありませんか? そこで、今回のコラムでは「リスペクト」を糸口に、ジュニア年代のサッカーキッズにとって大切なことは何かを眺めてみたいと思います。

リスペクトとは「大切に思うこと」

まずは、リスペクト(Respect)をあらためて辞書で調べてみました。日本語の意味は、「尊敬すること」、「敬意を表すこと」、「価値を認めること」などと書かれています。では、サッカーにおける「リスペクト」とはなんでしょう?
その答えは、日本サッカー協会のHPにしっかりと書かれていました。日本サッカー協会では、リスペクトを「大切に思うこと」と定義しています。さらに、そのHPにはサッカーキッズにもわかりやすい、リスペクトの解説が記載されています。その一部を眺めてみましょう。

 

サッカー協会の資料を通して、サッカーキッズにとってのリスペクトとは、サッカーに関わるすべてのヒト(チーム内外の選手、コーチ、レフェリー、家族など)やモノ(ボールやシューズ、チームの荷物など)そして、サッカーというスポーツに感謝にすることだということがわかります。

 
隙間時間にも練習できる大切なサッカー道具。
 
食欲旺盛なサッカーキッズの大切な相棒。考えてみると、ボールやシューズ以外にも色々な道具にお世話になっています。

そして、今回のコラムを書きながら、以前「ジュニアサッカーで学んだこと」というテーマで、息子がメディアの取材を受けたことを思い出しました。
息子は、ジュニアサッカーの6年間を通して、①チームワーク、②考える力、そして、③感謝を学んだと話をしていました。一人ひとりの選手が活躍するためには、チームワークが欠かせないこと、仲間と共に試合を組み立て瞬時の判断を下すために考える力が必要なこと、そして、コーチ、チームメイト、そして家族への「いつもありがとう」という気持ちの大切さ、と語っていました。
日常生活において「リスペクト」について話をしているわけではありませんが、サッカーを通して息子は知らず知らずのうちに、大切なことを学んでいるんだな~と発見し、我が子ながら頼もしく感じました。

ジュニア年代が「大切に思うこと」で溢れる時間になるように

 

ジュニア選手としての時間は、小学6年生である息子にとっても残りわずかになります。これまでの時間を振り返り、一人のサカママとして思うことは、サッカーを通して出会ったすべての選手やコーチそして、保護者のみなさんに「ありがとう」という感謝の気持ちです。一人ひとりの選手に対するリスペクトはもちろん、コーチや保護者、さまざまな大会を支える関係者に対するリスペクトを私たちサカママも持ち続けたいですね。ジュニアサッカーが、「大切に思うこと」で溢れる時間になるように、まずは「ありがとう」からはじめてみませんか?


参考資料

WRITER PROFILE

マツユミ
マツユミ

「みんなちがって、みんないい社会とは?」を日々考える社会科学系研究者。2人のボーイズ(12歳・9歳)を育てるサカママ。兄は、サッカー8年目。一方、弟は兄の影響でサッカーを始めるも、現在はアイスホッケーに夢中。スポーツ医の夫と愛犬の5人家族。