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「聞いて質問してコミュニケーションを取ろう!」イギリスサッカー便り

みなさん、こんにちは!
イギリスでは2学期が終わりイースターホリデーに入りましたが、日本では新年度スタートの季節ですね。お子さまのご入学、ご進級おめでとうございます。この春から新しい学校、新しいチーム、クラブでスタートされる選手たちも多いのではないかと思います。

今回は、そんな新しい環境に溶け込んでいくために大切なコミュニケーションについてです。イギリスでの息子たちの普段の生活やサッカーを眺めていて、大事だなと感じたことについて書いていきたいと思います。

 
イギリスでも春の訪れを感じるようになりました。

分からないことをそのままにしない!

最近本当に大事だなぁと思うのが、分からないことをそのままにせず聞くということです。一見当たり前のように思うかもしれませんが、実はなかなか難しいことでもありますよね。ついつい疑問をそのままにしてしまうこともあるかと思います。

こちらへ来て4年目になりますが、息子たちは普段の学校やサッカーでは第二言語である英語で生活しています。とはいえ元々英語を話せた訳ではなく、初めは何が分かっているのかすら分からない状態でした。
学校では定期的に各教科の先生と面談があるのですが、最初は「分かっているのか分かっていないのかが分からない」と言われたこともありました。そして、毎回必ず言われることが「分からないことは必ず聞いてね」でした。サッカーも同じで、最初はコーチの言っていることを理解するのすら怪しい状態でした。そのため、定期的にコーチ、息子、主人で意思疎通の場を設けていただいていたりしました。

そんな状態でも、息子たちが一気にこちらの生活に慣れていけた一つの理由が、分からないことをすぐ聞くようになったからだと思っています。もちろん英語力が上達したこともありますが、それ以上に自ら聞きに行く姿勢が大きかったように感じます。少し勇気を出して聞いたりしたことは、ずっと記憶に残ったりするものですし、自分のものになりやすいですよね。
先日もハーフタイムにコーチの言っていた“decoy”という単語の意味が分からなかったそうなのですが、その場ですぐに“decoy”が分からないことを伝えると、別の言い方で説明してくれたそうです。帰りの車では、すぐにその単語を検索!「囮(おとり)」という意味だったようで、また一つ新しい単語を覚えたと言っていました。

これはサッカーのことだけではなく、子育てでも同じだと思います。「これは分かっているだろう」と親の方で思い込んで子どもに接していたことも、実は子どもは分かっていなかった、という経験はないですか? なので私も息子たちには常々「分からないことは分からないままにせず、すぐに聞いてね」と伝えるようにしています。

サッカーでも「質問」がコミュニケーションに、上達につながる

サッカーでも分からないことを聞くということはとても大切で、コーチやチームメイトとのコミュニケーションにもつながります。特に新しいチームや環境に身を置き始めたときは、いかに自分から積極的にアクションを起こせるかでその環境に溶け込むスピードも違ってくるのかなと感じます。

以前、初めてのコーチが担当だった試合で、いつもとシステムが違い、戦術的な理解が曖昧なまま試合に臨むことになってしまった日がありました。これは後から知ったのですが、息子はその日の試合後そのコーチに直接メッセージを送り、自分が理解できていなかったこと、疑問に思ったことなど質問していたのです。
コーチからの返事の一言目は「Well done for messaging me!(連絡をくれるとは素晴らしいね!)」でした。こちらのコーチはみなさんとにかくよく褒めてくださるのですが、この時もまずメッセージしたことを褒めてくださり、そして質問に対しても本当に丁寧に答えてくださっていました。

また、忘れもしない今のチームでトライアル生としての2試合目、中盤を任されたにも関わらず、ほとんどボールに触ることができないまま試合が終わってしまったことがありました。きっと相当落ち込んで出てくるだろうな…と思っていたのですが、なぜか本人の目がギラギラ。話を聞くと、解散した後すぐにコーチを呼び止めて、どうやったらもっとボールを受けれるようになるかなど、色々質問したらしいのです。

もちろんコーチもその質問に対して色々アドバイスをくださったそう。その時息子が言っていたことは、「分からないことを分からないままにして、後悔したくなかったからすぐ聞いた」でした。息子の成長を感じた瞬間でした。こんな風に自分から積極的にコミュニケーションを取るようになってからは、サッカーもものすごく上達したと思います。

 
ギラギラした目で現れた息子(笑)。

私はついつい「こんなことを質問しても大丈夫かな、迷惑じゃないかな……」と余計な心配をしてしまうのですが、こちらの人たちは思ったことをバンバン言いますし、逆に声をあげないと伝わりません。日本人が得意な「行間を読む」ということは残念ながら期待薄です(笑)。思ったことは言う、分からないことは聞く、これが鉄則!在英4年目…私も少しずつですができるようになってきた…と思います。

分からないことを聞くことはできるようになってきた今、息子たちの次の課題は自分の意見をバンバン言うことかなと思っています。ピッチ上でも、もっともっと要求する姿を見たいなと思います。

WRITER PROFILE

クリストファーズ佳世
クリストファーズ佳世

イギリス在住、3兄弟(16歳、14歳、11歳)を育てる現役サカママ。 神戸市在住時は、地元の強豪クラブチームで6年間サカママ生活を満喫。2019年3月にイギリス移住後は、サッカーの本場・イングランドでシーズン1年目の新米サカママとして生活をスタート。 日本とイギリスのサッカー事情の違いなどを、サカママならではの目線で伝えていきます。