やる気を引き出す見守る力
やる気は何で引き出されるか?
こんにちは!
マザーズコーチングスクールの桐原圭子です。
先日、大学生になったばかりの次男が
「サッカーに行きたくない」「もうやめようと思う」と言い出しました。
そういえばこの日の数日前から会話も少なく
元気もなかったのですが、どうやら体調不良ではなさそう。
以前の私ならすぐさま
「なんで?」とか
「行かないと(サッカー推薦の)大学も居れなくなるよ!行かないと!」と
原因探しをする言葉や、脅しともいえる言葉をいっていたかもしれません。
しかしコミュニケーションを学んだ今は
「いま次男の心の中に何が起きてるんだろう?」と思いながらも
自然とそれらの言葉を言わない自分がいました。
「そっか〜」とまずは言って
その後、
「楽しかった事だけでなくて、辛かったこともしんどかったこともあったと思うけど、それでもサッカーがずっと好きだったと言ってた○○が今サッカーをやめたいと考えて最後出す答えに、お母さんは何も言わないけど、もし本当にサッカーをやめるのだとしたら、そのとき○○はどんな気持ちでいたいんだろうね?」
とだけ投げかけました。
今回の次男のように、自分を取り巻く環境が大きく変わったときに、自分の予想を超えた出来事が起こったり、ネガティブな感情が起こるかもしれません。
そんな時、親である私たちはどんなかかわり方をすればいいのでしょうか?
問題や悩みが起きたとき、時として私たちはその問題を一緒に心配したり解決しようとしてしまいがちです。
ただ、問題や悩みは一つ解決してもまた別の同じようなことが出てくるかもしれません。
大切なのは、どんな問題がやってきても、
自分自身で考え、判断でき、改善する方法を考え
チャレンジしながら行動できるようになれる自分自身を作ることです。
そしてチャレンジというのは、
課題があることを自ら乗り越えていけるよう行動していくという事ですから、時には途中に「失敗」もあるかもしれません。
そんなとき、子どもが何度でも自分で立ち上がり
チャレンジできるには、親の「見守る」力が試されます。
大人でも子どもでも、失敗するたびに、
「なんでできないの?」「どうして?」と怒られてばかりいたら、次第にチャレンジすることが怖くなり、終にはチャレンジすることすらしなくなるかもしれません。
反対に「失敗してもきっと大丈夫だ!まずはやってみよう!」という安心感をもてたら、きっと子どもたちは自然と自分で考え行動し続けるでしょう。
それには、親が子ども自身の選択や行動を信頼し、
心配して先回りすることなく、「失敗してもいいんだよ」という在り方で、見守り、安心感を与えることができるコミュニケーションが前提となります。
ここで、
いまあなたが日々どれだけの「見守る」コミュニケーションが取れているのかチェックしてみましょう!
□「早くして!」「早くいくよ!」と、よく言っている
□自分が出来ずに諦めたことを、子どもには実現してほしいと内心思っている
□褒めるときは「すごいね!」「がんばったね」「エライ」が定番
□親の言うことをよく聞く子を見ると「良い子だな~」と思う
□「なんでそんなことしたの?」など「なんで?」を使った質問をよくしている
□「あなたは優しい子」「あなたは強い子」とよく言っている
□(我が子ってやっぱり自分と似ているなぁ・・)と思って接している
□心配に思うことは、すべて言葉で伝えるようにしている
□自分が辛かった経験をこどもにはさせたくないと強く思う
いかがでしたか?
もし3つ以上チェックがついてしまったらそれは危険信号です。
たとえば
「うちの子は○○〇な性格だから」とか
「これはうちの子には無理だな」
など
自分の中に思い込んでしまっている決めつけや思い込みはありませんか?
そんな無意識にも思っている何気ない決めつけや思い込みがあるのだとしたら、それを手放していくことこそが、子ども自身が自分で考え、行動していくための自分の答えを上手に引き出していくことになります。
さて、冒頭でお話しした次男
それからどうなったかというと
翌日
「おかん、俺また4年間サッカー頑張ろうと思う!」とハッキリ力強い元気な声で伝えてくれました。
当初やめたいと思った理由がなくなったわけではないけれど、なぜ今またそう自分が感じたのかも話してくれ「おかんや○○(兄)に言われたからじゃないで!俺自分で考えて決めたから!サッカーやめるときはサッカーやり切った!と思いたい!」と
どこか清々しい表情で伝えてくれました。
「子どもを応援する」
親は、見守るという事が大切なことだと心でわかっていても時に難しいときがあるのかもしれません。
だからこそ、私たちは日々どんな在り方でどんな関わり方をすれば、大切な子どもを応援できて
子どもの成長や能力を引き出せるのかという事のためにもコミュニケーションを学ぶ必要があると思うのです。
だから私は今もこれからもコミュニケーションを学び続けます。