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ジュニアユースで求められる「自分の意見を伝えられる力」を伸ばす親子の関わり方

サカママ読者の皆さま、初めまして。
2021年、サカママコラムを担当させて頂くことになりました。サカママ歴9年目、中2息子の母、荒山菜穂子と申します。普段はマザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャーとして、子育て中のお母さんのコミュニケーション力を高める講座をお届けしています。

我が家のサッカー少年といえば、喜怒哀楽の表現が豊かで、私の在り方で「喜」に全開矢印を振り切らせることもあれば、「怒」に振り切らせることもあり、日々トライ&エラーを繰り返しながら子育て奮闘中です。サッカーでは送り迎えの忙しい毎日ですが、頑張る姿を楽しませてくれる事に感謝しながら、皆さんと子どもたちの成長、喜びを共有していけたらと思っています。

「自分の意見を伝える力」を伸ばすために、家庭でできることは?

さて、年も明け、4月からは一つ上のカテゴリーでプレーする方もいらっしゃるかと思います。

現在息子はクラブチームで活動しているのですが、ジュニアユースに上がって劇的に変わった事の1つに「ミーティングの量が増えた」ということがあります。選手同士で意見を出し合うディスカッションの時間が増えたました。監督の指示に従って練習、試合に挑むのではなく、選手たち自身でチームを作り上げていく時、自分の意見を伝えられるかが大切になっていくようです。そして、積極的に意見を言える選手になって欲しいという想いからだと思うのですが、監督からも「間違っていいから喋ろう!」というメッセージが毎回あります。

私自身の話をしますと、厳しい父の元で育ち、父が右と言えば右、左と言えば左、正解は父が持っている。自分の意見を言っても父の正解と違うと否定されることの繰り返しで、いつしか親の答えを探り親の顔色を見ながら正解に寄せるように…。こうして子どもの頃を振り返ってみると、自分の意見を持ち、伝えることに苦手意識を持っていたなぁと感じます。(そんなこともあり、我が子にはしっかり自分の芯を持ち考える力を育んで欲しいとコーチングの学問を学ぶことになったのですが…)

と、私の話はさておき…。ジュニアユースの年代に上がってからは、この「自分の意見を伝える」という力が重視されているのかなと感じています。そこで、自分の意見を伝えられるようになるために、家庭で出来る親子の関りについて3つのポイントをご紹介します。

1.「自分で考える力」を伸ばす

 

我が家では基本「あなたの意見を聴かせて!」というスタンスを心掛けています。

例えば、今日の試合の振り返りとして…
「あの場面で今日は○○さんにパス出したけど、もし他にあるとしたらどんなプレーができたかな?」

もし考えが出にくいようなら、
「ドリブルで上がる、後ろへ戻す、○○さんに出す、なんていうのもあるのかなって思ったんだけどどう思う?」
など、情報としていくつか渡して、選んでもらうというのもいいのかもしれません。

選択肢の中からまず自分で考え選び、「他にあるとしたら何があるだろう?」とさらに聞いてみることにより新たなアイデアが出てくるかもしれませんし、一緒に考えてみるのもいいかもしれませんね。

そして、私が一番大切にしているのは『タイミング』です。ぜひお子さんが考えたくなるタイミングを見つけてあげてください。私もたくさん失敗しましたが、息子へのタイミングはご機嫌な時がベストで沢山喋ってくれることを見つけましたよ。

2.「伝える力」を引き出すには安心感が大切

 

自分の考えを持てたら、それを伝えることができるようになるために、家庭でどんな事ができるでしょうか?

自分に置き換えて考えてみましょう。何か自分の考えがある時に、「この人なら伝えてみようかな」と思える人と、逆に「この人には言えないかなぁ」と感じる人がいるとします。この二人にはどんな違いがありそうですか?

1つに、伝えてみようと思える相手に対しては『聴いてもらえる!』『何を言っても大丈夫!』という心の安心があるのではないでしょうか。この安心感を子どもに感じてもらうには、家庭でも「そんな考え方があるんだね、もっと聴かせて」など、たとえ間違っていると感じてもまずは認めてあげて意見を言いたくなるような雰囲気づくりができるといいと思います。

子どものためと、ついついアドバイスしてしまいがちですが、子どもたちの想像力は大人のカチカチ頭に比べてとても豊かですよね。我が家では固定観念を覆し自由な発想が出来るように息子にご教授いただいています。笑

聴いてもらえ認められていく中で、さらに自己肯定感も高まり伝える力も育まれていきそうです。

サッカーだけに限らず、普段の生活の中でも自分で考えられる親子の対話を増やしていくこと、自分で考え答えを見つけていくような環境や、意見を言いたくなるような雰囲気を楽しみながらつくっていきましょう。

3.対話する時は自分の心の状態も良い時に!

普段、子どもは元気が一番と、外遊びに出掛ける姿を快く送り出す私も、イライラしていて心の状態が悪いと「外なんて行かなくていい」と真逆の事を口走ってしまうことがあります。それほど、心の状態は言葉にも表れやすいものです。

そして、たとえ言葉選びは良くても、子どもたちは言葉よりもその裏にある気持ちを読み取るのが得意。例えば、上手く心の状態を隠して話しかけたと思っていても、それが否定からの質問なのか応援からの質問なのか見抜かれてしまっているかもしれません。

ぜひ、お子さんと対話する時は自分の心の状態も良い時に!

子どもとの対話を楽しみ、変化をゆっくり見守ろう

自分の意見を伝えられるようになるために、家庭で出来る親子の関りについて3つのポイント。いかがでしょうか?

思春期を迎えるとグンと口数も減っていきますので、ぜひ今から楽しみながら試してみてください。もちろん、「自分の意見をなんとか言わせなきゃ」と必死になる必要はありません。「言えなくてもOK」という気持ちでゆっくり見守っていきましょう! 今日からの積み重ねが思わぬ成果をもたらす日を楽しみにしたいですね。

WRITER PROFILE

荒山菜穂子
荒山菜穂子

マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー
トラストコーチングスクール認定コーチ

サカママ歴9年目、幼稚園からサッカーを学ぶ次男14才とインドアの長男15才の2児の母。子供たちが未来に希望を持ち、自分の可能性を信じ応援し続けられるよう、安心の中で成長を見守る子育て奮闘中。栃木県在住