「“止める”“蹴る”の上達に!壁パス、壁リフティング」イギリスサッカー便り
みなさん、こんにちは!
新緑が美しい季節がやってきました。これからイギリスは一番過ごしやすく緑がきれいな時期になりますが、サッカーは2021/22シーズンエンドの時期で、長男はもうすでにシーズンが終了、次男は今月いっぱいで終了になります。今シーズンもサカママとして駆け抜けた1年になりました。
さて、今月は我が家のサッカー少年たちが日々行っている壁を使った練習方法をご紹介したいと思います。
壁を使った練習①壁あてパス
その名の通り、壁に向かってボールを蹴り、跳ね返ってきたボールをダイレクトで蹴る……それを繰り返す練習です。庭でボールを蹴るときは、この壁あてパスから始まります。
蹴るスピードを徐々に速くしたり、トラップやタッチ数を増やしたり、右足左足どちらも使ったり、蹴り方を変えたり、壁との距離を長くしたり……一見単純そうに見えますが、工夫次第でいくらでも高度な練習になります。
ミッドフィルダーの次男はよく首を振りながらこの壁あてパスをやっています。その後シュートを入れたり、ターンを入れたり……自分で色々工夫しているようです。
とてもシンプルな練習方法ですが、以前Twitterでスペインのバルセロナの選手がこの練習をやっている映像が上がっていて、「息子と同じことやってる!」と嬉しくなりました(笑)。
壁を使った練習②壁あてリフティング
これも壁パスと同じく壁に向かってボールを蹴るのですが、ゴロではなく浮き球を蹴り、跳ね返ってきたボールをトラップしてリフティング、そしてまた壁に蹴り……と繰り返します。また、トラップせずに跳ね返ってきたボールをダイレクトで蹴り返すやり方もあります。
この壁あてリフティングも簡単そうに見えるのですが、サッカーど素人の私がやってみると……壁に蹴って跳ね返ってきたボールが顔面直撃!マンガか!とツッコミたくなる現象が起こり、息子たちに大爆笑されました……。
息子たちも初めは全然続けられなかったのですが、毎日やっているとどんどん回数も伸び、今ではいくらでも続けられるようになりました。時にはテニスボールなどの小さいボールを使ってみたり、ヘディングや胸トラップを入れてみたりと、これもやり方は無限大。自分でどんどん難易度を上げていくことも可能です。
壁リフティングは、トラップとキックの練習にとても効果的なようです。長い距離で強く蹴れば蹴るほど、強いボールが跳ね返ってくるので、それを蹴り返すには正確にトラップする必要があります。壁に向かって蹴るキックも、正確に蹴らないと変なところに跳ね返ってくるのでうまくトラップできません。毎回、落とさず連続で続ける目標回数をセットし、それをクリアするまで続けています。
また、壁あてではないのですが、兄弟でリフティングパスをするのもいい練習です。壁とは違って、相手がトラップしやすいボールを相手がいる場所に返さないといけないので、お互いにとっていい練習になると思います。
我が家の兄弟は、いつも「今日は連続〇〇回やってから終わろう!」と言って取り組んでいます。普段ケンカも多い2人ですが、この時ばかりはしっかり相手のことを考え、協力しながらやっているようです(笑)。
毎日の積み重ねで「止める」「蹴る」が上達!
この壁あてパスと壁あてリフティング、始めたのは2年前ロックダウンでサッカーがなくなり、家からも出られなくなったことがキッカケでした。庭で自分でできる練習ということで、ひたすら壁に打ち込んでいました。
その成果もあってか、サッカーの基本である「止める」「蹴る」がとても上達したように感じます。とても単純なことの繰り返しなのですが、やはり積み重ねは大切ですよね。今でもほぼ毎日、この壁パスと壁リフティングは欠かさずやっています。
ただこの壁を使った練習、一つだけ欠点が……。庭の壁はレンガでできているのですが、そのボコボコしたところにボールを無限に打ちこむので、ボールにすぐ傷がついたりパンクしてしまうのです(苦笑)。酷いときは買って1週間で穴ができ、1ヶ月でパンク……もう何個パンクさせたかわかりません。自由に蹴れる壁がある方は、ぜひ凹凸のない壁を使われることをオススメします。