脂質オフでアスリートに嬉しい「軽やかな刺激☆時短カレー」
こんにちはアスリートフードマイスターの外村直美です。
キッズたちに大人気のメニューの一つに「カレー」があると思いますが、市販品のカレールーは脂質がたくさん含まれているものが多く、アスリートの体には負担となる場合があります。
そこで今月は、市販のカレールーを使わなくても煮込んだようなコクのあるカレーが作れるコツをお伝えします。もちろん、忙しいママでもOKのように、手早く作れるレシピですよ♪
脂質は上手に摂る必要がある栄養素!
脂質が多く含まれたカレールーはアスリートの体には負担になることも…と言っても、やはり資質も大切な栄養素であることには変わりません。脂質は大事なエネルギー源であり、細胞膜やホルモンの材料にもなります。また、βカロテンなどの脂溶性ビタミンの吸収率を上げるためにも脂質は欠かせません。
一方で、脂質のエネルギーは1gにつき9kcalと、1gで4kcalの炭水化物・タンパク質に比べ高め。消費しきれない分は余分な体脂肪となり、パフォーマンスの低下につながりかねません。
脂質は恐れたり、むやみに敬遠することはありませんが、上手に摂っていく必要がある栄養素なのです。
まるで煮込んだようなお手軽カレー
材料(2人分)
豚肉(モモがおすすめ) | 200g |
たまねぎ | 中1/2個 |
人参 | 中1/3本 |
キノコ | 1/2パック |
じゃがいも | 中2個 |
にんにく・生姜のみじん切り | 各1片ずつ |
カレー粉 | 大さじ1.5~2 |
ケチャップ | 大さじ2 |
ウスターソース | 大さじ2 |
チョコレート(カカオ70%以上) | 1かけ |
蜂蜜 | 大さじ1程度 |
作り方
- 玉ねぎの皮は捨てずに、深めのフライパンでいい香りが立ってくるまで乾煎りし、水を加えて出汁をとる。(コツ1)
- じゃがいものうち一つは食べやすい大きさに切り、もう一つはすりおろす。(コツ2)
- その他の野菜も食べやすい大きさに切る。
- 鍋に油大さじ1・にんにく・生姜を熱し、食べやすい大きさに切った豚肉を炒め、一旦取り出しておく。
- 同じ鍋に玉ねぎ・人参・キノコを炒め、4の豚肉を戻す。
- カレー粉とチョコレートを加えてよく炒め、じゃがいもを加えさらに炒め、2のすりおろしも加えて、1の玉ねぎの出汁をひたひたになるくらいまで注ぐ。
- 材料に火が通ったら、ケチャップ・ウスターソース・蜂蜜で調味する。
*辛さはお好みで調節してください。あればフライドオニオンを足すとさらにコクが増します♪
*今回は玉ねぎの皮だけを出汁にしましたが、他の野菜くずを加えても◎ フィトケミカルなどの成分も上手に摂れます。
スパイスを上手に利用しましょう♪
私たち人類は大昔からスパイスを重用してきました。いわゆる漢方薬として処方されるものもあるほどで、抗酸化作用や、抗菌作用・脂肪燃焼作用などが期待されています。アスリートにとっては、血流アップにもつながり、抗炎症作用にも効果的といわれているので、ケガの修復期に意識してスパイスを活用することがあります。また、香辛料の香り成分は食欲を刺激してしっかり食べることに結び付きますので、バテないカラダづくりのためにも上手に活用していただきたいです。
そしてスイーツとして好まれる「チョコレート(カカオ)」も実はマヤ文明のころまで遡ると、現代のように甘いものではなく、スパイスと同等の扱いで料理に活用されていたり、薬として飲用されていたそうです。昔の人も、カカオの抗酸化・疲労回復などに役立つであろう点を見抜いていたのかもしれませんね。いまや私たちにとって国民食の代表の一つとなっている「カレー」。バレンタインにちなんでチョコレートをひとかけらプラスして作ってみてくださいね♪