サッカー女子を応援したいサカママが知っておきたい3つのこと
こんにちは。マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー/TCS認定コーチのNanaです。
2021年9月、日本初の女子プロサッカーリーグ、WEリーグが開幕しましたね。小学生のチームでも、男の子に混ざってプレーする女の子が年々増えているように感じます。数年前は学年に女の子が1人いるかいないかだった我が家のエリアも、年々参加者が増え、今はチームの4人に1人が女の子、というクラブもあります。
都内では、東京都少年サッカー連盟第16ブロックによるニーニャスリーグ(ニーニャスとは、スペイン語で女の子たちという意味です!)の準備も進んでいます。昨年は緊急事態宣言のため、試合ができずに終わってしまったので、今年度は実現したらいいなぁと思っています。
さて、今回はサッカーチームでがんばっている娘さんがいるサカママのみなさまへ、コーチングという視点からさらに応援できるポイントを3つご紹介したいと思います。
①その声がけ、○○であるべき、という決めつけがベースになっていませんか?
お子さんにかけたその一言、実はママ自身の思い込みが混ざっていませんか?
男の子と一緒にプレーする中で、「男の子のお荷物になってはいけない」「足を引っ張ってしまったら…」そんな決めつけによる声がけをしたりしていないでしょうか。実際に試合では、女子選手というだけで1学年下の試合に出場できるというルールも存在しているようです。無意識のうちに、「女子選手は○○に決まっている」という思い込みをしていないか気をつけたいですね。
②子どもの自己肯定感を育む声がけとは?
子どもの頃に母親から言われた言葉は、価値観の形成に大きな影響を与えます。みなさんも、記憶に残っている言葉がありませんか? 思考パターンが決まってしまう子どもの時期は、特に自己肯定感が高まるような関わりをしたいものです。
自己肯定感については、以前のコラムでも書きましたが、「女の子だから…」ではなく、子どものことを信じぬき、「大丈夫だよ!」と背中を押してあげられたらいいなぁと思います。
③子どもと信頼関係を育むには?
より信頼関係を育むには、子どもだから…と思わずに、1人の人間として対等に接することも大切です。
例えば、この先、サッカーをやめたいと言ったときに続けるかどうか、男女混合のチームでプレーするのか、女子だけのチームを選ぶのか、色々な選択をすることもあるでしょう。迷ったときは「なぜ、サッカーをやっているか?」原点に戻ってみるものよいかもしれません。
「将来スポーツ選手になりたいのか?」
「お友達と楽しく体を動かせればよいのか?」
「チームプレーを通してコミュニケーションを学ぶ経験を積みたいのか?」
「○○しなさい」「○○してほしい」ではなく、「ママは●●だと思うよ。」というフラットな関わり方が、温かい応援につながるのではないでしょうか。問題そのものに入り込まず、ゴールに向かって同じ方向を見ながら、応援していくコミュニケーション技術は、まさにコーチングそのものです。
親の影響は避けて通れない
最近、どんな家庭に生まれるかは運まかせであるという「親ガチャ」という言葉が話題になったように、子どもは意識的に親を選ぶことはできません。学校の先生やサッカーのコーチなど、他の大人の影響を受けることもあると思いますが、やはり、自身の経験を振り返ってみても親の影響は大きいと感じています。
ちょっと極端すぎる例かもしれませんが、常に「あなたは女子選手だから」という考えを持った大人のそばで育った子どもと、「大丈夫、できるよ!」とたっぷりの安心感をもらいながら育った子どもがいたとしたら、大きくなったときにどんな違いがありそうでしょうか…?
ここまで書いてみて、自分もできていないことがたくさんあり、書きながら恥ずかしくなってきました(笑)。
できた、できない、で自分を責めるのではなく、「今日はこんな声がけができた。」「こんな気持ちを聞くことができた」など、小さなできた!で、ママ自身も褒めてあげられるといいですね!
実は、今回が最後のコラムとなりました。このコラム執筆を通して、私自身もたくさん学ばせていただきました。マザーズコーチングスクールには、素敵なティーチャーさんがたくさんいらっしゃるので、新しいライターさんの登場を楽しみにお待ちいただけたらうれしいです。
2年間、どうもありがとうございました!