【先輩が語る大学サッカーAO入試合格秘話】安斎颯馬(早稲田大学社会科学部) | サカママ メインコンテンツに移動

【先輩が語る大学サッカーAO入試合格秘話】安斎颯馬(早稲田大学社会科学部)

大学でサッカーをするためにはどんな入試方法があるだろうか。「サッカー推薦」、「AO入試」、「学校推薦」、「一般入試」など入試方法はさまざま。サッカーの実績を基準とするサッカー推薦、サッカー経験を考慮せず学力試験で判断される一般入試、その中間に位置するのが AO(自己推薦)入試制度。高校での取り組み・活動内容、志望理由をアピールし、大学が求める学生像かの評価を受ける入試制度だ。受験形態は大学により異なるため対策しづらい印象があるが、この入試制度を利用して大学サッカーで活躍するプレーヤーは多い。今回は二人の先輩からサッカーに燃やした情熱をどのように表現し、AO入試で合格を勝ち得たのかを聞いた。

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安斎颯馬(早稲田大学社会科学部←青森山田高校サッカー部)

安斎颯馬
あんざい・そうま●2002年9月29日/早稲田大学社会科学部1年/MF/176cm・71kg

昨年度の高校サッカー選手権で得点王となった安斎颯馬。早稲田大学ア式蹴球部では関東リーグ前期第4節で初出場初得点と華々しいデビューを飾った。そんな彼は、実はサッカー推薦で名門大学に入学したのではなく、自己推薦入学試験制度で受験し、学業との両立を続け合格をつかみ取った経緯がある。3年生の4月から早大一本に狙いを定め、志望校を射止めた“努力の軌跡”を振り返ってもらった。

  

高校2年の時点ではサッカーの実績を残せなかった

実家が駒沢公園の近くで、小学生のときに青森山田の柴崎岳選手の選手権の試合を観戦したことがあるんです。高校から親元を離れて厳しい環境に身を置きたかったので青森に行くことを決意しましたが、部内の競争は予想していたよりも厳しかったです。僕は3年生になってやっとトップチームで試合に出られるようになったので、2年生のうちは結果を残せていなかったんです。昨年はコロナ禍もあり、高卒でプロになるのは現実的ではないと思っていました。そこでプロ1年目で大活躍した筑波大卒の三笘薫選手や順天堂大卒の旗手怜央選手のように、大学サッカーからプロになる道を考えるようになりました。

早大一本に絞りハードな練習と両立を続ける

父の出身校ということもあり、早稲田大学への進学を一本に絞って高校3年の春から対策するようになりました。サッカー推薦は厳しいと思っていたので、自己推薦入学試験制度がある社会科学部を受験することに決めました。青森山田はサッカーの練習強度も高く大変でしたが、勉強は毎日コツコツやっていたので高校3年間の成績はほぼ「5」で、3年生のときの学力テストは学校全体で3位でした。高3の夏には英検2級も取得し、勉強はしっかりやっていたと思います。

選手権予選と同時期に試験という過酷日程

自己推薦入学試験は10月に一次試験(書類審査)があり、11月に二次試験の小論文(90分)+面接がありました。小論文は過去問題を担任の先生に添削してもらい徹底的にやり込みました。試験が選手権の青森県予選と被っていて、金曜日の準決勝があった夜に東京に入り、翌日土曜に試験を受けて青森に戻り、日曜日に決勝戦というハードスケジュールでした(苦笑)。2021年度は志望者300人に対して合格は54人と厳しい倍率でしたが無事合格することができました。同時期に受験していたスポーツ科学部も合格していたので、どっちに行くかすごく悩みました。ア式蹴球部での活動を考えると履修科目もアクセスも前者がやりやすいのは分かっていましたが、スポーツに縛られない今後の人生も考えて社会科学部を選択しました。

悩んだとき「自分は何をしたいか」を考える

僕は受験に向けて自信があるときとないときの浮き沈みがありました。自信がないとき、勉強することを止めてしまったら目標は遠のくと思います。そんな時は「自分が何をしたいのか」を考えるようにしていました。その軸をブレずに持つことで目標を叶えたい想いが強くなり、僕は頑張れました。将来何をしたいのかは高卒プロを目指す高校生も、そうじゃない高校生も、誰もが直面することだと思います。自分の未来に向き合い、しっかり準備をして頑張ってほしいと思います。

 

サッカーの時間が一日で多くを占めるので、僕は休み時間など空いた時間に単語帳をみたりしていました。試験が近い日は外出の時間を削って学校に戻って勉強していました。

 

写真/早稲田大学ア式蹴球部