【先輩が語る大学サッカーAO入試合格秘話】櫻庭立樹(筑波大学体育専門学群) | サカママ メインコンテンツに移動

【先輩が語る大学サッカーAO入試合格秘話】櫻庭立樹(筑波大学体育専門学群)

大学でサッカーをするためにはどんな入試方法があるだろうか。「サッカー推薦」、「AO入試」、「学校推薦」、「一般入試」など入試方法はさまざま。サッカーの実績を基準とするサッカー推薦、サッカー経験を考慮せず学力試験で判断される一般入試、その中間に位置するのが AO(自己推薦)入試制度。高校での取り組み・活動内容、志望理由をアピールし、大学が求める学生像かの評価を受ける入試制度だ。受験形態は大学により異なるため対策しづらい印象があるが、この入試制度を利用して大学サッカーで活躍するプレーヤーは多い。今回は二人の先輩からサッカーに燃やした情熱をどのように表現し、AO入試で合格を勝ち得たのかを聞いた。

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櫻庭立樹(筑波大学体育専門学群←札幌開成中等教育学校/北海道コンサドーレ札幌U-18)

櫻庭立樹
さくらば・りき●1999年10月13日生まれ/筑波大学体育群4年/GK/192cm・87kg

北海道コンサドーレ札幌の育成組織でプレーした櫻庭立樹は、U-18日本代表候補になりながらもプロより「大学サッカー」を見据えていた。筑波大学の天皇杯での快進撃に魅了され、入試に向けて真剣に取り組んだ結果、見事に合格を勝ち取った。その要因は、志望大学に合格するための“特別な対策”に取り組んだわけでなく、1年生の頃から変わらず積み重ねてきた努力の継続にあった。

 

大学の高いレベルでサッカーがしたかった

父が中学校の教員でサッカー部の顧問だったことで小学生からサッカーをはじめ、中学から北海道コンサドーレ札幌の育成組織でプレーしました。練習は一日2時間ほどで時間に余裕はあったので、空いた時間に勉強を習慣づけていました。教員免許を取得したり、人生の幅を広げたかったので高校2年生になってからは大学への進学を考えていました。高3の夏にはU-18日本代表候補にもなりましたが、プロになるには課題も多く、大学の高いレベルでサッカーをしたいと思っていました。

筑波大の天皇杯の快進撃に魅了される

筑波大学はサッカーの名門であり、筑波大学出身の学校の先生も多くて憧れがありました。高3の時にはGKの阿部航斗選手や三笘薫選手が中心となって天皇杯で快進撃を続け、より「ここでプレーしたい!」と思うようになりました。筑波大に入学するには、順を追うと10月にAC入試(一般的にはAO入試)、11月にサッカー推薦、翌年2月に一般入試(前期日程)があるのですが、サッカー推薦は5人しか募集がなくその年はGKの枠がないと聞いていました。倍率は10倍近いAC入試ですが、一般入試より4カ月も早く受験できるので、難しいとは思いながら真剣に取り組むことにしました。

3カ月かけて作成した自己推薦書

AC入試はまず一次試験で自己推薦書と志望理由書の提出が必要になります。自己推薦書は論文に近いもので、自分の取り組みを科学的な観点で取りまとめるものです。幸い僕は筋力測定などの結果を鑑みて数値を継続的に向上させてきたので、それをA4用紙7枚くらいにまとめました。担任の先生から何度も真っ赤になるほどの添削を繰り返しながらも、3カ月かけて完成させました。10月の面接では提出書類をもとに面接官5人から30分間質問攻めになるのですが(苦笑)、時間をかけて作成したこともあって10月末に合格の知らせを受けました。合格発表はドキドキでしたが、担任の先生のご厚意で授業中にもかかわらず職員室に呼んでいただきました。一緒に確認して喜びを爆発させましたね。

すべては今あることの積み重ねの結果

今はプロを目指していますが、大学では中学、高校と体育教師の免許を取得中で、将来は教員になることも考えています。大学受験を振り返ると、僕は筑波大の試験を受けるために特別なことをしていたわけではないんです。筋力測定も勉強も、いまその瞬間を一所懸命に積み重ねてきたことの結果であって、受験対策だけが目的ではなかったのです。高校生のみなさんも先に不安を感じることもあると思いますが、いまやるべきことを積み上げて頑張ってください。

 

3年生だから特別勉強時間を増やしたというわけでなく、1年生から同じように過ごしていたので、勉強、サッカーは毎日のルーティンのようになっていました。

 

写真/筑波大学蹴球部