慶應義塾体育会ソッカー部 三浦 成貴選手【大学サッカーのすゝめ 2025】
高校卒業後、それぞれの目標を持って大学サッカーへとチャレンジし続ける大学生プレーヤーを紹介する「大学サッカーのすゝめ」。関東一部・二部の計24校から、24名の選手を紹介していきます。
今回紹介するのは、慶應義塾体育会ソッカー部の三浦 成貴選手。進学先を選ぶ際の参考にしてみてください!
慶應義塾体育会ソッカー部 三浦 成貴選手
DF 三浦 成貴(ミウラ ヨシキ)
- 2003年8月2日生まれ
- 慶應義塾大学 商学部 商学科 3年
- 出身チーム
- 小学生年代
鹿島アントラーズつくばジュニア - 中学生年代
FC東京U15深川 - 高校生年代
浜松開誠館高校
一定の結果を残し続けることの難しさ
―慶應義塾大学を選んだ理由を教えてください。
スポーツ推薦を入試制度として採用していない慶應義塾体育会ソッカー部が、世代屈指のサッカーエリート達が集結する関東大学サッカーリーグの中で、一定の結果を残し続けているという事実は「普通じゃない」と思ったことが、理由の一つです。身体能力的に目立った特長もなく、上を目指すには「普通じゃない」ことをする必要があった私にとっては、好奇心が亢進しないわけにはいきませんでした。
―大学の練習会に参加した際、注目していた点や気にしていたポイントはありますか?
併願校については単純に、受験勉強に充当可能な時間的制約から勉強科目を絞り、当該科目で戦える大学の中で、試験問題の難易度の高いと思った順に受験していきました。
大学を決めるのに何校調べた? | 7校 |
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大学選びはいつ頃から準備した? | 高校3年の7月 |
公式戦の機会が充実しているから実戦経験も増えて直実に成長できる
―大学サッカーに進んで良かったことを教えてください。
各地域リーグやIリーグ、その他カップ戦等、シーズンを通して公式戦の機会が充実していることは、一人のサッカー選手としての段階的で着実的な成長を可能にしてくれます。また、同じチームの一員として互いに助け合ったり励まし合ったり、時にはライバルとして競い合ったり啀み合ったりして、喜怒哀楽を共有しながら過ごす仲間との時間は、本当にかけがえのないものだと思います。一人のサッカー選手としての競技力の向上だけでなく、一人の人間としての人格陶冶の場でもあるというところが、大学サッカーの良い所だと私は思います。
―大学進学後、高校生の時にイメージしていたこととギャップはありましたか?
留学するもよし、起業するもよし、資格の勉強に勤しむもよし、興味のある講義を手当たり次第に受講するもよし、サッカーに全力を傾注するもよし。とにかく大学は、高校時に考えていたよりもずっと自由だったというのが、ギャップとして感じたところです。
「組織性」「非サッカーエリート性」「多様性」が不断の進化と固有の「強さ」をもらたしている
―慶應義塾大学・サッカー部のPRポイントを教えてください。
慶應義塾体育会ソッカー部は「組織」だと思います。部員の一人一人が組織の一員としての自覚を持ち、組織の一員としての責任を双肩に担い、それぞれの立場から組織の目標達成のために奔走する、斯くの如き「組織性」を、慶應義塾体育会ソッカー部はその確たる伝統として継承してきました。加えて慶應義塾体育会ソッカー部は、大学入学試験の特殊性の「スポーツ推薦がないこと」、そして「(私が勉強していた受験科目における試験問題の他の大学との相対的な難易度の差という超個人的な経験から言って)合格難易度の高いこと」によって、「非サッカーエリート性」「多様性」という二つの特性も構造的に具有していると思います。「非サッカーエリートである」という集団的自覚は、現状維持的で退嬰的な空気に風穴を開け、組織として「より良く」なるための思量のきっかけと原動力を絶えず提供し続けてくれます。多様な背景を持つ部員たちの特別な見識の数々は、議論を賦活し、固定観念を流動化させ、広い視野と深い洞察で物事を立体的に考察することを可能にしてくれます。「組織性」「非サッカーエリート性」「多様性」という三つのファクターの輻輳が織り成すシナジーは、慶應義塾体育会ソッカー部に不断の進化と固有の「強さ」をもたらしていると思っています。
―最後に、現役高校生に向けてメッセージをお願いします!
サッカーに打ち込むこともそうですが、勉学に励むことも同様に大事なことだと思います。勉学は無限の意味付けの可能性に開かれており、時として、自身のこれまでのサッカー人生に新たな地平を開くきっかけにすらなり得ります。このままだと「学問のすゝめ」になってしまいそうですが、サッカーだけでなく学問にも同様に精を出して取り組むべきだと私は思います。

高校時代の自分にアドバイスを送るとしたら?
大学に進学してサッカーを続ける三浦 成貴選手に、高校時代の自分へのアドバイスやメッセージを聞いてみました。
現役高校生は、今の自分と照らし合わせて参考にしてみてください。
「満足するな」「慢心するな」という言葉は、競技としてのサッカーに一定期間与ってきた選手であれば一度は聞いたことがあるのではないかと思うのですが、それはつまり、「世の中完全なんて存在しないのだから、常に懐疑の念を持ち続け、進化し続けなさい」という意味だと私は思っています。高校時代の自分にアドバイスを送るとしたら、「お前は常に不完全で常に進化の可能性を秘めているのだから、努力し続けよ」と言いたいです。
大学サッカープレーヤーの生活に迫る!
大学でサッカーを続けている選手たちは、どんな生活を送っているの?
気になるあれこれを聞いてみました。
生活スタイル
住まいは? | 寮 |
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通学時間は? | 15分 |
通学手段は? | 徒歩 |
起床時間は? | 6時30分 |
就寝時間は? | 22時30分 |
大学周辺のおすすめスポットを教えて! | |
日吉駅の近辺では、安くて美味しくてボリューミーな学生にやさしい飲食店が豊富です。 |
サッカー部について
練習時間は? | 朝練 |
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オフの時の過ごし方を教えてください
身体のケアをしたり、音楽を聴いてリラックスしたり、時には書物を紐解いて世界を広げてみたり、何かについて思索を深めてみたりと、所謂「意識高い系大学生」をしてみたりしてます。
- 関東大学サッカー連盟
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※「大学サッカーのすゝめ」は関東大学サッカー連盟のご協力のもと作成しています。記事内で使用している写真は各チームの了承を得た上で、連盟を経由してご提供いただいたものです。