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ゴールを奪うための「中央からの崩し」トレーニングのポイント

皆さまこんにちは!いかがおすごしでしょうか?
サッカーコーチ・パーソナルトレーナー、企業研修・経営コンサルタントの丸山寛之です。

東京オリンピックのサッカーはみなさんご覧になられましたか? 男子も女子も注目は集めたと思いますので、今後サッカーをやりたいという子どもが増えることに期待したいと思います。また、女子サッカーに関しては秋にWEリーグが始まりますのでそちらも注目です。

さて、先日の日本代表の試合を見ていて、じわじわとゴールに迫りながら、相手を吊り出し、隙あれば縦パスを放り込んでシュートに繋げるという攻撃の仕方は非常に参考になりました。ということで、今回はゴールを奪うための「中央からの崩し」をテーマにしたトレーニングを紹介します。

「中央からの崩し」トレーニングのポイント

ボールを回しながら、相手選手の隙を作り、中央にいる味方選手にボールを渡すためには、やはり、パス&コントロールの正確性が大前提です。例えば中央にいる味方の右側に隙があったとしたら、正確に速く、針の糸を通すように、そこにパスを通す必要があります。正確なパスと出し手・受け手のタイミングが合わなければ、チャンスをものにすることはできません。それではトレーニングのポイントを段階的に見ていきましょう。

ウォーミングアップ

 

大きさ:9m×25m(中央のボックス5m×5m)

Aが中央のボックスに入ったタイミングで、Cがボールを出します。Aはボールを受けたらターンして、Bにパスを出し、元の位置に戻ります。
同様に、Dが中央のボックスに入って、Bがボールを出し、Dはボールを受けてターンしCにパスを出します。これを交互に行います。

キーポイント

  • 中央のボックスに入るタイミングでパスを出す。
  • ボックスでボールを受ける際、待たさないタイミングで出す。
  • ボックスでパスをもらう際、左右の足どちらでもらうのかを意識する。

トレーニング1 4対4

 

大きさ:25m×40m
コーンでオフサイドラインを設定します。

GKからスタートするミニゲームです。相手からボールを奪う/ゴールを決めたら攻守交代します。

キーポイント

  • GKもパス回しに積極的にかかわって、数的優位を作りながら裏への突破の隙を作る
  • パスの正確性にこだわる
  • フィールド内は同数なので、ディフェンスは球際に強くいくなど強度を高くする
  • 縦パスだけではなく、横パスを使い、縦にあて相手を吊り出す
  • 前にいる選手も前線(オフサイドライン付近)に張るだけでなく、真ん中に落ちて味方からボールを受け前線にスペースを作るなど、相手ディフェンスを崩すプレーを意識する

トレーニング2 6対6

 

大きさ:36m×45m
コーンでオフサイドラインを設定します。

GKからスタートするミニゲームです。GK以外の選手もポジションを決めましょう。相手からボールを奪う/ゴールを決めたら攻守交代します。

キーポイント

  • GKもパス回しに積極的にかかわって、数的優位を作りながら裏への突破の隙を作る
  • パスの正確性にこだわる
  • フィールド内は同数なので、ディフェンスは球際に強くいくなど強度を高くする
  • 縦パスだけではなく、横パスを使い、縦にあて相手を吊り出す
  • 前にいる選手も前線(オフサイドライン付近)に張るだけでなく、真ん中に落ちて味方からボールを受け前線にスペースを作るなど、相手ディフェンスを崩すプレーを意識する

この後、最後はゲームです。ゲームでは各トレーニングのキーポイントを意識してやってみましょう。実際のゲームの中でできるかどうかで身につくかどうかが分かれます。

以上、今回はゴールを奪うための「中央からの崩し」トレーニングのポイントをご紹介させていただきました。

次回はまた状況をみてテーマを決めたいと思います。お楽しみに! 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

WRITER PROFILE

丸山寛之

コア・エリート株式会社 代表取締役社長。 JFA公認C級コーチ、JFA3級審判員。 強いチームをつくる、チームプロデューサーとして経営コンサルティング、企業研修、講演等の傍ら東京都においてU-12の女子サッカーのトレセンコーチ、U-15の女子クラブチームのコーチを行う。また、年に数回はJFAのガールズフェスティバル等の開催にも加わり、将来のなでしこ育成に携わっている。