サッカーの最大の目的「ゴールを奪う意識」トレーニングのポイント
皆さまこんにちは! サッカーコーチ・パーソナルトレーナー、企業研修・経営コンサルタントの丸山寛之です。
男子のサッカー日本代表の活躍に続き、女子の代表の活躍も目覚ましいものがありますね。東京オリンピックやWEリーグが益々楽しみになります。先日の女子の日本代表の試合を見ていても、やはりゴールへの意識がとても高いなと思いました。隙があれば針の穴を通すような縦パスがどんどんくる。受ける選手もゴールへ向かう意識が高く、ゴールまで最短のアクションで向かう行動が随所に見られました。これは、少年少女にも見習う部分がたくさんあると思いましたので、今回は「ゴールを奪う意識」をテーマにした練習を紹介します。
「ゴールを奪う意識」トレーニングのポイント
まずは「ゴールを奪う意識」がなければ、相手の隙に気づかず、チャンスをものにすることができません。やみくもにドリブルをしてゴールに向かったり、ただパスをもらったりするだけでは、簡単に相手に攻撃を阻まれてしまいます。相手がいいポジションで守備をしている状態であっても、相手をほんろうして隙を作り、ゴール前をこじ開けてシュートに持ち込みゴールを決めなければいけません。
そのためにも、個人個人の選手が「ゴールを奪うために、相手の隙を見逃さない」という意識を強く持つことが大前提になります。その意識が持てていないと、チームで連携して相手を手前につり出し裏に隙を作っても、味方がそれに気づかず、誰も走りこむ気配がないままチャンスが消えてしまうといったことがよくあります。まずは個々がしっかり「ゴールを奪う意識」を持ち、相手を観察しながらプレイしましょう。
ウォーミングアップ
大きさ:ペナルティエリアの手前でシュートできる位の大きさ、コーン間は9m
ドリブルでコーンを2つかわしてシュートします。左右行いましょう。
キーポイント
- ゴールの四隅を狙い、ボールの芯を捉えてシュートする
- ゆっくり正確に行うことからスタートし、慣れてきたら、かわしてからシュートまでの速さにこだわる
- GKがはじいたボールや、ゴールポストに当たって跳ね返ったルーズボールは絶対に逃さない意識で詰める
トレーニング1 シュート練習(ダイアゴナルラン)
大きさ:ペナルティエリアの手前でシュートできる位の大きさ
ドリブルで1つ目のコーンをかわし、タイミングを合わせペナルティエリア手前のコーンの間にパスを通して、走りこんできた味方がダイレクト、もしくはワンタッチでシュートします。こちらも左右行いましょう。
※ペナルティエリア手前のコーンをオフサイドラインとします。
キーポイント
- ゴールの四隅に強いシュートをすることにこだわる
- 流れを重視する。どちらかが待ってしまうようなタイミングでのパス、シュートは実戦では役に立ちません
- ゆっくり正確に行うことからスタートし、慣れてきたら、パスを出してからシュートまでの速さにこだわる
- GKがはじいたボールや、ゴールポストに当たって跳ね返ったルーズボールは絶対に逃さない意識で詰める
トレーニング2 2対2+2サーバー+GK
大きさ:20m×25m
サーバーからスタートし、攻撃側はサーバーを使いながら相手の隙を作り、シュートに持ち込みます。
守備側はボールを奪い、サーバーに渡したら攻守交替です。
※サーバーも含めてオフサイドあり。サーバーは三辺に入ることはできますが、マーカーの中には入れません。また、サーバーはシュートを打てません。
キーポイント
- 攻撃側はゴールを奪う意識を強く持つ(簡単に外に逃げない)
- 相手を背負った状態や、ゴール前の狭いエリアでは積極的に勝負に行く
- いかに守備側の裏をかくか(ほんろうさせるか)を相談する
- シュートチャンスを逃した場合は、チャンスに気づいていたかどうかを確認する
- 動き出しのタイミングを常に意識する
- 甘い守備は練習にならないので、強い守備をする
この後、最後はゲームです。ゲームでは各トレーニングのキーポイントを意識してやってみましょう。実際のゲームの中でできるかどうかで身につくかどうかが分かれます。
以上、今回はサッカーの最大の目的、「ゴールを奪う意識」のトレーニングのポイントをご紹介させていただきました。
次回はまた状況をみてテーマを決めたいと思います。お楽しみに! 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。