身長を伸ばすにはブルーライト対策を!ブルーライトと成長ホルモンの深い関係
みなさん、こんにちは!
【スポーツ×睡眠】をコンセプトにアスリートの睡眠サポートを行なっている、スリープトレーナーのヒラノマリです。
徐々にもとの生活に戻ってきたとはいえ、コロナウイルス流行前に比べればオンライン授業・レッスンをお子さんも受ける機会が増えたかと思います。
そこで気になるのが、ブルーライト。
今回は、ブルーライトが成長ホルモンに及ぼす影響と睡眠の対策についてご紹介します。
ブルーライトってそもそもなに?
ブルーライトとは、波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光のこと。人間の目で見ることのできる光(可視光線)の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。
ブルーライトは太陽光にも含まれていますが、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明が生活の一部になり、ブルーライトを多く浴びていると夜の睡眠に大きな影響が出てしまいます。
子どもはブルーライトの影響を受けやすく、成長ホルモンへの影響も!
実は、子どもの目は水晶体が澄んでいて、瞳孔も大きいので、ブルーライトの影響を大人より受けやすいことがわかっています。
夜にブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンと言われているメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。メラトニンは、脈拍、体温、血圧を低下させてくれる役割があり、自然な眠りには必要不可欠なホルモンで睡眠の質の良し悪しを左右していると言っても過言ではありません。
しかし、このメラトニンの分泌が抑制されてしまうと、脳が昼間だと勘違いしてしまい、体内時計に強力な影響力を及ぼして交感神経が優位になり、夜更かしに繋がったり、睡眠の質を低下させてしまいます。
また、あまり知られていませんが、睡眠ホルモンであるメラトニンは、成長ホルモンの分泌を促してくれる役割もあります。
つまり、お子さんの身長を伸ばしたいなどと思っている場合などは、きちんと成長ホルモンを分泌させるためにもブルーライトへの対策がカギとなってくるわけです。
ブルーライト対策の3つのコツ
では、どのようにブルーライトを対策して質の良い睡眠をとればいいのでしょうか。
そのポイントを3つご紹介します。
①ブルーライトのカットメガネを着ける
②パソコンやスマートフォンをブルーライトカットモードにする、ブルーライトカットのシートを貼る
③夕方以降は、お部屋の明るさを落とし、電球を白色のLEDから電球色(オレンジ色)に変える
ブルーライトと聞くと、パソコンやスマートフォンを思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は白色系のLED照明やテレビの画面からもブルーライトが出ています。
①と②のポイントは当たり前のように感じるかもしれませんが、夕食後にテレビを観るときにも、ブルーライトカットメガネを着けた方が、メラトニンや成長ホルモンへのダメージを最小限にすることができます。ブルーライトカットメガネも数千円で手に入りますので、ひとつ持っておくと安心です。
もしリビングや寝室、子ども部屋の電球が白色のLEDをお使いの方は、調色(電球の色を白色~オレンジ系にリモコンひとつで変えられるタイプのもの)ができるシーリングライトが量販店やネットで1万円以下で手に入るものも出回っていますので、これを機会にお買い換えされるのも手です。照明の色だけでなく、明るさを落とすのもポイントです。
『ブルーライト=なんとなく睡眠に悪い』というイメージから『夜のブルーライトはメラトニンの分泌を抑制し、成長ホルモンの分泌も抑制してしまうから身体に悪い』というところまで落とし込めると、日常生活でどう対策すべきかイメージが湧いてくるものです。
ぜひご家庭でも試してみてくださいね!