メインコンテンツに移動
 

風邪予防のポイントは、今注目の「酪酸菌」―後編【鈴木啓太の腸内環境を整えよう vol.4】

腸内細菌に関わる研究を続け、腸内環境からアスリートをサポートしているサッカー元日本代表・鈴木啓太さんによるコラム。今回は、腸内環境から風邪を予防する話の後編をお届けします。さらに、AuB株式会社の管理栄養士・清水瑠美さんによる「酪酸菌も増やせる、風邪予防メニュー」もご紹介。
前編はこちら

腸の中は、たまごっち!

腸内細菌は、生命を維持するために必須ではないものの、腸にたくさんの種類の菌を飼っていたほうが何らかの外敵が入ってきた時に戦えるものです。

ある論文では、無菌マウスは通常マウス(菌を持つマウス)と比べると

  • 栄養を吸収しにくく、体が小さい
  • 感染に弱い。雑菌の感染ですぐに死ぬ
  • 繁殖力が弱い
  • ストレスレベルが高い。よく喧嘩する(特に雄)
  • 多動傾向にある

といったことが記されています。

つまり、風邪や感染症を予防するためには、腸内の菌の多様性(豊富さ)は大事だと言えるのです。

腸の中は「たまごっち」と同じだと思ってください。たまごっちでは、新しいキャラクターが生まれ、エサをしっかり与えると育ち、逆に、エサをあげないで放置していると、悪いキャラクターになったり、死んでしまいますよね。
腸の中も同じで、新たに酪酸菌や乳酸菌を摂り入れ、腸内環境をよくする菌のエサを摂取することで、腸内の菌が増えていく、すなわち腸内環境がよくなっていくのです。

風邪を引くと、腸内環境にも影響!?

風邪を引いた時、お医者さんから抗生物質を処方されたことはありませんか?
抗生物質を摂取すると、腸内細菌が死んでしまったり、菌の多様性も半分ほどになってしまうことも。また、腸内環境が変わってしまうと、風邪が治っても、体調を崩しやすくなってしまうこともあるのです。

そのため、最近は、抗生物質と一緒に整腸剤を処方される場合が多いのではないでしょうか。

風邪の菌やウイルスの多くは、「手」を介して体内に侵入することが多いので、腸内環境を悪くさせないためにも、手洗いをしっかりするように心がけましょう。
正しい手洗いの記事はこちら

ビタミンACE(エース)で風邪予防!

ビタミンACE(エース)で風邪予防!

風邪を予防し、腸内環境をよくするためには、やはり食事が大切です。とくにビタミンA、C、Eは下記のように

ビタミンA:鼻や喉の粘膜を保護する
ビタミンC:ウイルス増殖阻止に関わる物質の生成を助ける
ビタミンE:体の酸化を防ぎ、血管を保護する

といった働きがあるので、積極的に摂るように意識しましょう。 加えて、身体を温め、免疫細胞のもとになる、たんぱく質も摂ることが大事です。

■ビタミンACE(エース)が豊富に含まれる食材

ビタミンA 緑黄色野菜(ニンジン、カボチャ、ほうれん草)、うなぎ、レバー
ビタミンC 野菜(ブロッコリー、パプリカ、芽キャベツなど)、果物(みかん、キウイ、柿など)、イモ類(じゃがいも、サツマイモなど)
ビタミンE 緑黄色野菜、種実類(アーモンド、ごまなど)、卵、魚介類(魚卵、サケ、うなぎなど)、大豆加工品、食物油

とくに、旬の野菜や果物はビタミン量が豊富です。中でも、冬が旬のほうれん草はその差が顕著で、冬と夏ではビタミンCの量が大きく違います。

また、免疫力を調整してくれる働きを持つ酪酸菌を増やすために、食物繊維が豊富な食材を積極的に摂ることも大事です。

酪酸菌も増やせる、風邪予防メニュー①
「ほうれん草とカボチャのオムレツ」

 
※写真はイメージです

●材料

カボチャ 30g
ほうれん草 20g
とろけるチーズ 適量
A
牛乳 大さじ2
コンソメ 適量
塩こしょう 適量
2個

●作り方
① カボチャとほうれん草は1口台に切り、Aを入れ混ぜる
② ココットに①を入れレンジで1分半加熱する
③ ②にチーズをかけてトースターで2~3分加熱、チーズに焦げ目がつけば完成

他に、ほうれん草、オレンジ、豆乳をミキサーで混ぜた「グリーンスムージー」もオススメです。苦みが気になる場合は、オレンジの他にバナナを加えるなど果物を多めに。また、豆乳の代わりに牛乳やヨーグルトでも作れます。

酪酸菌も増やせる、風邪予防メニュー②
「ニンジンとさつまいもの蒸しパン」

 
※写真はイメージです

●材料

ニンジン 40g
さつまいも 50g
ホットケーキミックス 100g
A
1個
無糖ヨーグルト 80g
サラダ油 大さじ1

●作り方
① ニンジンは皮をむいて、すりおろす
② さつまいもは皮ごと小さめの角切りにし、耐熱容器に水を入れてレンジで2分加熱する
③ Aをよく混ぜ合わせ、ホットケーキミックス、①、②を加えてさらに混ぜ合わせる

他に、鮭、にんじん、パプリカをホイルで焼いた「鮭のホイル焼き」もオススメです。

 
※写真はイメージです

風邪を予防するためにも、腸の土台を整えよう

腸内環境をよくするために、補助食品を活用するのも一つの方法だと思います。とくに酪酸菌は、含まれた食品が少なく、高食物繊維食を積極的に食べないと、なかなか増えないものです。

弊社が12月に発売した、腸内環境を整えるサプリ「AuB BASE (オーブベース)」は、菌の多様性を高めるために、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌など29種類もの菌を独自に配合。酪酸菌を直接摂取できるのもポイントです。

 
©AuB, Inc. All Rights Reserved.
「AuB BASE (オーブベース)」は、AuBオンラインショップで購入できます

どんなにいい栄養素を摂取しても、吸収できないと風邪を引きやすくなってしまうことにつながるので、まずは土台となる腸内環境を整えることが大切です。

Pick Up

ニューバランス最新シューズを体感! ゲームをコントロールするタッチとフィット感とは!?

日本全国から48チームが集まった『ALL JAPAN SUMMER FESTIVAL 2025』。会場では出場選手がニューバランスの最新シューズをお試し! 実際に履いてみた生の声をレポートします!

【レポート】サイエンスxデジタルを使ったサッカー脳の鍛え方Vol.4

7月19日に開催した4回目となるSTEAM サカママイベント。ここでは、サッカープログラムを活用した講義やグループワーク、映像を活用したトレーニングの模様をお届けします!

SPECIAL INTERVIEW KUMON OB サッカー日本代表 中村敬斗[スタッド・ランス]

今季ヨーロッパのフランス1部リーグで活躍し、来年開催のワールドカップでの活躍が期待される中村敬斗選手。「楽しい」が信条の中村選手ですが、その成長の裏にはいくつもの挫折を乗り越えた過去があります。ジュニア時代から自身の成長の軌跡を振り返ってもらいました。

【Special Interview】佐藤龍之介選手[ファジアーノ岡山]の母・佐藤希代子さん

16歳でFC東京とプロ契約し、今シーズンはファジアーノ岡山で活躍する佐藤龍之介選手。6月には日本代表デビューも果たした龍之介選手を育てた希代子さんに、ジュニア時代を振り返りながら、食事や声かけ、メンタル面など、どのようなサポートをしていたのかをお聞きしました。

UTAMARO Global Cup U-11 2025 発表!優勝チーム&MVP選手

6月28日・29日に開催された「UTAMARO Global Cup U-11 2025」。3連覇を目指す王者・イタリアのユベントスFCのほか、今大会には新たに韓国からもチームが参戦。混戦となった第3回大会をレポートします!