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サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこと 「チーム」と「スクール」の違い

子どもがサッカーを本格的に始めたいと言い始めたら、チームに加入したり、スクールに通うことを検討したりするタイミングです。とはいえ、チームとスクールの違いをしっかり理解しているサカママ初心者はまだまだ少ないもの。まずはその違いについて解説します。

サッカーの「チーム」と「スクール」はこう違う

サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこと

ジュニア世代の子どもがサッカーを本格的にする場所は、大きく分けると「チーム」と「スクール」の2種類になります。まわりのお子さんもチームに所属したり、スクールに通ったりするか、もしくはチームとスクールどちらも掛け持ちをしているというケースもあるのではないでしょうか。

チーム

チームには様々な種類がありますが大きく分けると下記の3種類です。

  • 小学校や近隣地域の子どもとその保護者やボランティアコーチで主に活動する「少年団(スポ少)」
  • 企業や個人が運営する営利団体または非営利団体の「街クラブ」「クラブチーム」
  • Jリーグの下部組織

いずれも共通しているのは、「チーム」として練習や試合、大会に臨む点です。スクールは公式な大会に出場する機会はないため、そこがスクールとの大きな違いです。試合や大会は主に週末に開催されるため、チームに所属した場合は毎週末のように活動があることが多いでしょう。

なお、チームによっては保護者の手伝い(車出しやお茶当番など)があるところもあります。

また、クラブチームやJリーグの下部組織は、「セレクション」といって選抜試験に合格した選手のみが所属できるところもあります。

スクール

スクールは、習い事としてのサッカーを提供してくれる場です。指導してもらう内容は様々で、ドリブルなどのテクニックやゴールキーパーに特化した専門スクールなどもあります。また、Jリーグチームが運営しているサッカースクールもあります。

スクールは、チームに所属する選手として活動をする場ではないので、個人の技術の向上や専門のスキルを持ったプロコーチから学べる点などを重視して、チーム活動と掛け持ちで通う子どもや、チームに所属して毎週末試合や大会に出るほどではないという子どもなどが選ぶ場です。

活度は週1~2回、1~2時間程度であることが多く活動頻度としては他の習いごとと同じ程度。料金もスイミングやピアノなど一般的な習い事と同程度です。

「チーム」は1チームしか入れない!?

サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこと

また、チームとサッカースクールの違いで、知っておきたいことは

  • 「チーム」には1チームしか選手登録できない(所属できない)
  • 「スクール」は掛け持ちOK(チームとスクールの掛け持ち、または複数スクールの掛け持ちなど)

ということです。

選手登録が1チームでしかできない理由は、公式の大会で2つ以上のチームで選手として出場してしまうことを避けるためです。公式の大会はJFA(日本サッカー協会)が統括し、日本ではほとんどの「チーム」がJFAに加盟しているので、選手はこの規定に該当するケースが大半です。つまり、サッカーチームに所属するということは、JFAへの選手登録が義務付けられているということでもあります。

なお選手登録が必要になるのは、公式戦に出場する場合。小学4年生以上のカテゴリーが該当します。ただ、それ以下の学年でも上の学年の試合に出ることもあり、早い場合は1年生でも選手登録する可能性もあります。

ちなみに「同一協議では1チームのみ」であるため、サッカーとフットサルで掛け持ちはOKです。

また、少数ではありますが、JFAに加盟せずに活動しているチームもあります。ただし加盟していないチームは、カップ戦や招待試合、フェスティバルには参加できますが、「全日本U-12サッカー選手権大会」などの公式大会には出場できません。その分自由に活動できるなどのメリットもあるため、加盟していない=悪いというわけではありません。

対してスクールは同時期に複数箇所に通っても問題ありません。チームに所属しつつ、スクールに通うジュニア選手もたくさんいます。

そういった事情から、今はまだ低学年であったとしても「将来的にはチームは1チームのみ所属できる」という観点でどこでサッカーを始めるかを検討すると、判断基準が明確になるかもしれませんね。