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サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいことvol.2「チームの違いと、それぞれのメリットとデメリット」

子どもがサッカーを始めたいと言い出したら、自宅から通えるサッカーチームに入ることをまずは考えるはず。でも、いろいろなチームがあって、どう選んだらいいか悩みますよね。今回は、チーム選びの基礎編として、どんな種類のチームがあるのかを解説します。

サッカーチームは大きく分けると3種類

ジュニア世代の子どもが入る「サッカーチーム」は、日本サッカー協会、4種都道府県サッカー連盟、4種各地区サッカー連盟に登録しているチームです。それに加えた登録先の有無などで、大きく分けると下記の3つの種類に分かれます。

  1. 少年団(スポ少)…「日本スポーツ協会」にも加盟
  2. クラブチーム…協会や連盟の承認が必要
  3. Jリーグ下部組織のジュニアチーム…協会や連盟の承認が必要

ここからは、それぞれの違いと、メリットデメリットを詳しく解説します。

少年団(スポ少)

サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこと

「少年団」や「スポ少」は、「スポーツ少年団」の略です。サッカー協会への登録に加え、「日本スポーツ協会」にも加盟し、サッカーだけでなく、協会の理念である「地域貢献」や「青少年の育成」も目的にしています。

小学校単位のチームや、地域の近隣に住む子どもが入れるチームは、少年団に属するチームであるケースが大半です。セレクションなどの入部テストはなく、地域の子どもであれば誰でも入れるのも少年団チームの特徴です。

メリット

  • 同じ小学校に通う仲の良い友達がチームにいる
  • 練習をするグラウンドが通う小学校の校庭など、近所で通いやすい
  • 活動資金(月謝など)がリーズナブル

デメリット

  • 門戸が広い分、能力やサッカーに対する意識がバラバラになりがち
  • 手伝いや車出しなど、保護者の出番が多め
  • 指導者はパパコーチやOBで、指導経験の有無や方針などがバラつきがち

クラブチーム

サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこと

法人や営利団体が運営しているチームや、非営利のスポーツ組織などが運営しているチームのうち、日本サッカー協会や連盟に承認されたクラブチームに該当します。住んでいる場所に関わらず入れるため、様々な地域から子どもが集まります。チームごとに理念や指導法が異なります。

メリット

  • 指導者は専門知識を持った有資格者が多く、指導法が確立されている
  • チームの運営が組織としてしっかりされている
  • 保護者の負担が少ない

デメリット

  • 月謝や遠征費、チームウェアの購入など、活動費用がそれなりにかかる
  • 営利団体の場合は、チームとして結果を出すことも求められるため、指導が厳しくなることも
  • 練習場所が自宅から遠い可能性も

Jリーグや社会人チームの下部組織であるジュニアチーム

サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこと

J1、J2、J3などJリーグに加盟するチームや、社会人チームの下部組織として、選手の育成を目的としたジュニアチームを持つ団体があります。小学3~4年生からスタートすることが多く、それまでに他チームでサッカーをしてきた子どもがセレクションやスカウトを経て移籍するケースが大半。プロ選手を育成する場でもあるため選手のレベルや意識も高く、その地域の強豪チームとして一目おかれる存在です。

メリット

  • サッカーの指導が本業である有資格者による指導が受けられる
  • 選手の能力が拮抗しているため、レベルの高い練習ができる
  • 保護者の負担が少ない

デメリット

  • セレクションに合格するか、スカウトを受けないと入部できない
  • 選手の能力が高いため、出場機会が減る場合も
  • 遠征や合宿が多く、活動費用がかかる

それぞれの特徴やメリットデメリットは、すべてのチームにぴったり当てはまるわけではありません。有資格者が指導する少年団もたくさんありますし、厳しさよりも楽しさを優先するクラブチームもあります。それゆえ、気になるチームがあったら見学や体験、保護者間のクチコミなどをしっかり見ることがとても大切です。

本記事を監修してくれた小林さんによると、「何よりも大切にしたいのは、親子ともにフィットする場所で活動すること」とのこと。なぜならば、ジュニア世代は保護者のサポートが絶対に必要だと言います。だからこそ子どもはもちろんのこと、保護者も余裕をもって一緒に活動できるチームを見つけたいですね。