実録!クラブチームに所属する親子のお財布事情
サカママ・サカパパの皆さまこんにちは、ライターのYUKARIです。夏休みも終わり、家庭内が通常運転に戻ったことで、ホッとしている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?ご多分に漏れず、我が家の平日もやっと静けさを取り戻し始めました。
今年の夏も息子は、試合の遠征等が多くありましたので、長時間家を留守にします。その時に普段ならおにぎりなどの補食を持たせたりするのですが、厳しい暑さが続いたので、品質の面から現地で調達するようにお小遣いを渡して対応していました。
そこで、今回はクラブチームに通っている子ども達のお小遣い事情や家庭内の管理方法など、我が家の場合と他のクラブに所属するサカママさんとの会話から聞いた情報なども踏まえてお話できればと思います。
ルールが確定するまでは持たせたくなかったスマホ
今では小学生から持っていることも多いスマートフォン。我が家は息子の性格上、中学入学に合わせて携帯させるのではなく、ある程度様子を見て『親子でルールなどをしっかり話し合ってからにしよう』と夫と話していました。
しかし誤算だったのが、入団したクラブチームとの連絡手段がスマホ専用のアプリだったということ。欠席の連絡もそのアプリを通じて直接担当コーチに連絡することになっているため、子どもと話し合う時間もなくバタバタと持たせた、という流れでした。
思わぬきっかけからスマホを持つことになった息子。そこから「ゲームをインストールして欲しい」「動画が見たい」「友達とLINE交換したい」と五月雨式にリクエストをされるようになりました。私たち夫婦が特に気を付けたかったのがゲームへの課金です。「無料の範囲内で」と言っても、ついのめり込んでしまうのがゲームの沼。気付いたらお小遣いをほぼ課金に使っていた、なんていうことも。
この点については、中学1年生の頃に息子とよく話し合いました。また、使用するギガ数は決して『ギガ放題』にしないことも我が家のルール。ゲームや動画閲覧の時間制限等はしていますが、遠征で移動時間が長い分、ひたすらスマホを手にメッセージのやりとりなどをしています。
何も気にせずにずっと触っているのはよくないと判断し、外出先では与えられたギガ数の範囲内を自分で考えて1ヶ月を過ごすように伝えています。おかげで毎月の月末には「ギガ死しているから、移動中にゲームは無理…」と呟きながら、新しい月がやってくるのを今か今かと心待ちにしているようです。
交通費、中学になれば大人料金
なんだか一句読んだようなタイトルになってしまいましたが、我が家のように、自宅からある程度離れた距離のあるグラウンドで活動するチームに所属する場合、『交通費』の出費がかさみます。また、週末になると、遠征として都道府県をまたぐ移動もほぼ毎週あるため、1ヶ月分の交通費を合算するとなかなかの額になっています。実際は現実を知る事が怖くてあまり細かく算出したことがありませんが…。
公共交通機関での移動には交通系ICのカードを持たせていますが、ここで私を含め、他のサカママ達はどんな管理をしているのか、ヒアリングをしてみました。
- その日にかかる交通費を本人が調べて(乗り換えアプリ等)、カード内の残高も確認した上で、その日の往復にいくら必要なのかを子ども自身が親に伝え、必要金額を現金で渡して、自分で駅にてチャージ
- 1ヶ月分のお小遣いを多めに渡し、その金額の範囲内で練習や試合の交通費、自分用のお小遣いなど子ども自身で管理
- 月に何回か、ある程度まとめて『交通費のチャージ代』として子どもに現金を渡す。足りなくなれば自己申告。お小遣いとは別
といった回答が返ってきました。
数名の親御さんにヒアリングした中で、意見が一致しているのが『ICカードのオートチャージ機能は設定しない』ということ。男の子あるあるかもしれませんが、お財布やICカードを紛失したとよく耳にします。実際に息子もその一人で、運良く被害も無く手元に返ってきましたが、うっかり誰かに悪用されてしまう事を考えると、面倒かもしれませんが、その都度現金の手渡しも未然にリスクを防ぐ1つの手段だと思います。
その補食は本当に必要な『補食』?
育ち盛りの食べ盛り。ただでさえ大食な息子の様子を見てみると「これぞ底なしの胃袋…」と思わずにはいられません。補食におにぎりを持たせたとしても「あれじゃ足りなかった」と言われることがほとんど。だったら量を増やそうと、おにぎり以外にもたくさん持たせようとすると「荷物がいっぱいで入らない」と言って拒否されることもしばしば。
ならばどう対応したら…、というと、どんなに遠い遠征地でも、道中見かけないことはないであろう『コンビニエンスストア』の存在が救いになってくるわけです。でもここで気を付けたいのが、『補食』といいつつ購入しているものがスナック菓子やジュースばかりであると『栄養を補う』どころかむしろ身体にあまり良い影響を及ぼさない場合もあるということ。
あとは、お腹はそこまで空いていないけれど、何かおやつが食べたいと少額とはいえ、そんな感覚で移動の度に購入していると、お財布事情にもよくありません。
遠征先が遠い場合、その日のスケジュールによっては、事前に仲の良いチームメイトたちと、帰りに外食をする約束をすることもあるので、その時は予め食費として現金を渡して送り出すこともあります。その際はチームの移動着を着用したまま入店することになるので、何かあった場合にどのチームの選手か特定されてしまう、という事も多少意識をしながらマナー良く(?)食事をしているようです。
お金では買えないプライスレスな環境がそこにはある
息子が所属するクラブチームのサカママ同士で「お金かかるよね~」と、互いに慰め合うこともよくあります(笑)。でも、専門性の高い指導陣、恵まれた環境、学校や地域という枠を超えて、セレクションを経て入団した意識の高いチームメイトと切磋琢磨しながら得られる成長など、そのチームに入ったからこそ経験できる貴重な時間がたくさんあります。
だからこそ「お金かかるよね~」と言う言葉のトーンの裏に「でも、仕方ないよね」と前向きに捉えて、サポートを惜しまない親ゴコロが自然と垣間見られるのだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。