すねや足首に起きるスポーツ障害について学んでみよう①
今回は、すねや足首に起こるスポーツ障害についていくつか取り上げますので参考にしてみてください。下半身を多く使うサッカーの場合、やはり下肢の痛みやケガが多くなります。日々、疲労がたまらないようにアイシングをしたり、お風呂でマッサージをしたり、お風呂上りにストレッチをしたり、という積み重ねが痛みを引き起こさないことにもつながります。
踵骨骨端症(シーバー病)
症状
かかとに痛みを感じることが一番初めの症状です。アキレス腱とかかとの骨の付着部から足裏にかけて痛むこともあります。
原因
かかとの成長軟骨にアキレス腱の引っ張る力が繰り返し加わることが主な原因です。治療法としては、まずは運動量を減らして痛みをなくすことが基本です。その後は医師の指示のもと、スポーツへの復帰は段階的に行っていくことが大切です。
子供の身体において大人と大きく違うところは、「骨端線」の存在です。子供の骨の端はまだ柔らかい軟骨の状態で、衝撃やストレスにも弱い構造となっています。足裏への繰り返しの衝撃(スパイクからの突き上げ)や、ふくらはぎの酷使によってかかとに負担がたまると、その軟骨部分が損傷し痛みが生じます。
有痛性外脛骨
症状
足の内側(土踏まずの少し上)に痛みがあります。炎症により腫れが生じることもあり、成長期のスポーツキッズに良く見られるスポーツ障害の1つです。
原因
この“外脛骨(がいけいこつ)”はすべての人にあるわけではなく、約15%の人に認められるようです。この“外脛骨”があるだけでは特に問題はないのですが、スポーツによりストレスがかかりすぎたり、捻挫がきっかけとなり炎症や痛みが生じる場合もあります。
治療法は、まずは休息となります。骨の成長が止まるころには自然と痛みも軽減していくようですが、スポーツに復帰する際にはインソールなどで土踏まずを支え、痛みを軽減させることが勧められます。