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最高の仲間のつくり方

サッカーをすることで得られる大きな財産。それが仲間です。もちろんどのチームスポーツでも仲間はできますが、ピッチの中で、自分たちで考えてプレーする要素の多いサッカーは何でも言い合える最高の仲間を得られる最高のスポーツだと思っています。 小、中、高、大、社会人、プロ。どのカテゴリーであってもこれは変わりません。ピッチ上のコミュニケーションはサッカーにおいて生命線です。サッカーの技術を磨いていくのと同様、コミュニケーションの技術も自然と磨かれていくのです。 ピッチの中で自分の考えを味方選手に伝えることは非常に重要です。味方の選手が何を考えているかでポジショニングが変わり、次のプレーが予測できるようになります。逆にその意思の疎通の早さが相手チームを翻弄する要素となり、その極みがアイコンタクトといわれるものです。もちろんここまで行くまでには多くの時間を仲間とともにし、仲間の得意なプレー、足の速さ、タイミングの取り方だけでなく性格までよく知らないといけません。なぜなら試合中の状況に応じて、選手の精神状態も変わるからです。様々な要素から味方の選手が選択するプレーを把握する域まで達しないとアイコンタクトまでたどりつくことは難しいかもしれません。 これはただ長い時間をともにすればよいかといえば決してそうではなく、短い時間の中でもそこに近づけていくことはできます。日本代表の選手の映像を思い浮かべてみればわかりやすいかと思います。練習中や試合中によく選手たちが身振り手振りを交えながら選手同士でコミュニケーションをとっているシーンがよく見られると思います。あの姿こそまさにサッカー少年たちに学んでほしい姿であり、最高の仲間をつくるための大事な行動です。 限られた時間の中で、

自分の意思を伝える

自分の意思を伝えることは、子どもたちにとって一番の課題であり、これができない子が非常に多いのが現状です。自分を否定される、または間違ったことを言ってはいけないという恐怖心であったり、何も考えずにプレーをしていたり、原因は様々ですが、間違いを恐れていては成長することはできません。自分の考えやアイデアをしっかり自分の言葉で伝えることはサッカーだけでなく日常生活の中でも必要な力です。

相手の意思に耳を傾ける

自分の意思を伝えることは大事ですが、これと同等に大事なのが人の話を聴くことです。自分の意思を伝えるだけの一方通行ではただのわがままです。自分の意見を伝えたならば相手の意見もしっかり聴きましょう。自分と違った価値観や感覚を持った人の意見を受け入れることは自分自身の可能性も広げ、大きく成長させてくれる可能性を秘めています。

お互いの意思を知ったうえで最善の方法を見つけ出す

お互いの意思が伝わったら、あとは状況や対戦相手に応じた最善の方法を見つけ出します。意思を疎通してプレーすることで見方をこれまで以上に信頼してプレーできるようになります。またできなかったことに対しての反省点もより明確になり、成長のスピードが加速します。レベルが高くなってくると、味方に対してこうしてほしい、という「要求」が出てくるようになり、その「要求」に応えるべくプレーすることで選手自体のレベルアップをも引き起こす結果につながります。そして「要求」した選手側にもそれと同じか、より高いレベルのプレーをする責任感が生まれ、プレーの精度の向上につながり、その連続でチームは強くなっていきます。強いチームほど、これができていると言ってよいでしょう。ただし、言葉の伝え方を誤ってはいけません。相手を尊敬し、認めたうえで、思いやりの気持ちを持って伝えることが大切です。でなければ、どんな言葉をかけても相手の心には届きませんから。

二人(もしくはグループ)で決定したことを実行する

コミュニケーションをとって決定したら、それを実行するのみです。もちろん出したアイデアが間違っていることだってあります。そのときは修正すればいいだけです。「失敗は成功のもと」であることを、身をもって感じてほしいです。失敗した原因をまた一緒に考え、また挑戦していけばいいのです。失敗しない選手はいません。たくさん失敗をしていく中で、原因を見つけ、成功に近づけていけばよいのです。 何でも言い合えるような最高の仲間をつくるというのは、日常生活の中では本当に難しいですよね。子どもの頃からサッカーを通してこうした経験ができるチャンスがあるならば、やはり全力で挑戦してほしいと思います。すべては自分の意思を伝えることから始まります。その一歩を踏み出す勇気が、子どもたちの未来を大きく変えると僕は信じています。

WRITER PROFILE

野田恭平
1981年、神奈川県生まれ。サッカー親子講師。東京V、琉球、岐阜などでゴールキーパーとして活躍。現在は、全国のサッカー少年と保護者を対象に親子向けの親子イベントを開催し、「スポーツを通した人間育成」と「子どもの可能性を最大限に引き出す親のサポートの在り方」をテーマに講演活動を展開。また、JFAこころのプロジェクトのメンバーとして、「夢を持つことの大切さ」と「夢に向かって努力することの大切さ」を子どもたちに伝える活動を行なっている。サッカー少年を育てるママの悩みに真剣に向き合い、絶大な信頼を得ている。

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