今、どうなってるの? 中学校の部活動地域展開REPORT vol.2 茨城県守谷市
今、中学校の部活動は、全国で改革が進められ、地域と連携する「部活動の地域展開」が行われています。サカママでは、部活動の“今”を伝えるために、各地の取り組みの様子をレポートしていきます!
地域クラブ活動のためにクラウドファンディングを実施
茨城県守谷市には中学校が4校あり、約1,900人の生徒が在籍。54の部活動が行われています。「令和4年から部活動地域改革を進め、現在は25の部活動が地域クラブ活動を実施するようになりました。守谷市は生徒の数が増えていることもあり、合同で活動するようなことはなく、平日と休日(土・日・祝日)で指導者が変わるというのがこれまでとの違いです。
地域クラブ活動では、学校部活動にはない新たな種目の創設やより良い指導者の確保、世代や地域を超えた交流など、子どもたちがワクワクするような活動を行っていきたいという思いから、令和5年度から『ふるさと納税型クラウドファンディング』を実施しています。守谷市はハンドボールが盛んなこともあり、ハンドボール部に全日本クラスの指導者を招いたり、テニスやヒップホップなどの体験教室が行えたのも寄付金により実現できたことの一つです。
子どもたちの多様なニーズに応える地域クラブにするには、指導者の確保が大事になってきます。今、社会人のスポーツチームや大学のサークルなども指導に携わってくれています。子どもたちにとってはお兄さん、お姉さんのような存在で、会話が弾んだり、楽しい活動ができていると感じています」(笠見高志さん、高橋太一さん)。
守谷市の「地域クラブ活動」
概要 休日(土・日・祝日)の活動は一般社団法人守谷市スポーツ協会(以下守谷市スポーツ協会)による指導者、部活動指導員(顧問の代わりができる非常勤公務員)が担う。
クラブ 25部(女子バレーボール、男子・女子卓球、柔道、サッカー、女子バスケットボール、男子・女子ハンドボール、バドミントンなど)
場所 各中学校
運営 守谷市スポーツ協会
指導者 76名
現場責任者 6名
部活動指導員 15名(運動部14名・文化部1名)

Q.平日と休日の活動で指導者が変わると生徒たちは混乱しないのでしょうか?
A.アプリを活用して情報を共有しています
生徒、顧問の先生、守谷市スポーツ協会の指導者は、専用のアプリで繋がり、情報共有できているので、スムーズに指導できています。
Q.地域クラブ活動になったことで結果が出ているクラブはありますか?
A.個人種目は結果が出るように
休日だけでも専門的な指導を受けることで、少しずつ結果は出ています。とくに卓球やバドミントンなど個人種目が伸びています。
Q.クラウドファンディングで目標金額は達成できました?
A.2年連続達成できました
クラウドファンディングの目標金額は500万円。2年連続で達成でき、令和6年度は約1,000万円もの寄付金が集まりました。ふるさと納税型なので、市外の方や企業が応援してくれたおかげです。

Q.サッカー部の現状は?
A.社会人サッカーチームが指導する学校も
4校すべてにサッカー部(内2校に外部指導者派遣)があり、地域クラブ活動に移行。平日の活動も顧問の先生ではなく、外部指導者が担っている学校や、社会人サッカー1部リーグ所属の「FC ROWDY MORIYA」に指導してもらっている学校もあります。

部活動地域展開とは?
部活動地域展開は、2023年からスタートした公立中学校の休日の部活動を地域に移行する取り組み。全国におよそ1700の自治体がある中、2024年度には510の市区町村が部活動を地域へ移行する取り組みを実施しています。
https://www.youtube.com/watch?v=I85fvyYrhA4
●お話をうかがったのは笠見高志さん(一般社団法人守谷市スポーツ協会事務局長)、高橋太一さん(守谷市生涯学習課)
●写真提供/茨城県守谷市
●協力/友添秀則(環太平洋大学大学院教授)