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『サッカー行かないとダメ?』 ジュニアユース生活、サッカーへの迷い

『サッカー行かないとダメ?』 ジュニアユース生活、サッカーへの迷い

皆さまこんにちは! サカママライターのmakiです。
我が家の次男は小学校へ入学し、学校生活と毎週末のサッカーを楽しく過ごしています。長男は中学2年生になり、高校でのサッカーをどうしていくのか、進路をしっかりと考えなくてはならない時期になってきました。

そんな長男ですが、ジュニアユース生活が始まり半年がたった頃、『サッカーをしばらく休みたい…』と一週間ほど何もせずサッカーから離れていた時間がありました。
その時のコラムは【こちらから】

脚の痛みがきっかけ

以前から定期的に治療しているオスグッド病の痛みがまた出てしまい、2月の後半からサッカーを休む日が続いていました。そのときはいつも通り、痛みが治まったら練習を再開と思っていましたが、一週間たっても二週間たっても『まだ痛いから無理』と再開する気配がありません。

クラブ側への連絡も必要だったため「脚はどんな感じ? 来週から練習再開できそう?」と聞いてみたところ、少し間をおいてから『サッカー行かないとダメ?』と長男の言葉がありました。

「どうして?」と聞きましたが長男は黙ったまま。
我が家では、本人が楽しくサッカーをしたい! という気持ちがなければ、無理にさせることではないと以前から夫と話しをしていました。そのこともあり、練習へ行きなさい! と言いたい気持ちもありましたが、ぐっと我慢をし、「クラブをやめたいのか」「サッカーそのものから離れたいのか」「他に興味があるのか」など、いろいろ質問しましたが『わからない、…やめるのではなくとりあえず休みたい』と、しばらく休みたいと申し出がありました。

3月は一度も練習や春休みの合宿に参加することなく、1カ月のんびり過ごしていた長男ですが、母の私は4月から復帰できるのか、思春期であるわが子の気持ちへどこまで踏み込んで良いのか…悶々とする時間を過ごしていました。

4月に入り新たなリーグ戦も始まってきます。監督やクラブ側にもいつから再開するかを連絡しなくてはならず、4月の春休み中に長男とあらためて話をしました。
ですが、何を聞いても沈黙や『わからない』の返事。昨年一度サッカーから気持ちが離れてしまったときにしっかりと話しができていなかったこともあり、今回はきちんと気持ちを聞き出さなければと、母の焦る気持ちを抑えつつ何日かに分けて話をしました。

結果、『やめる気持ちまでは決まっていない。まだ休めるなら休みたい』と休むことを希望しました。クラブ側へは5月いっぱい休会の手続きをしましたが、3月から5月まで3カ月サッカーから離れてしまっているのもあり、きっともう復帰は難だろうな…と思いましたが、母の本心としては、サッカーから離れるにしても中学まではサッカーを頑張ってほしいという思いがあったのと、わが子の本心が聞き出せていないことに悩んでいました。

スポーツメンタルコーチへ相談

仕事のご縁から、【スポーツメンタルコーチ】の方とつながりがあり、現状を相談させていただきました。子どもの場合だと、両親のどちらかと本人と一緒にセッションを行うことが多いそうですが、今回は本心が知りたいこともあって別でセッションをお願いしました。

長男は特に嫌がることもなく、自分の部屋でリモートセッションを1時間ほど行いました。このセッションは数回に分けて行うそうですが、5月末までにはクラブ側へ継続するのかの回答をしなければならないのもあり、無理をお願いして2回のセッションで、わが子が今どう思っているかを引き出してもらいました。

幼稚園からはじめたサッカー

幼稚園に入園してすぐにはじめたサッカー。
長男の話だと、小学校低学年までは楽しくサッカーをしていたと話していたそうです。そこからは楽しくではなく、サッカーをする生活に追われて、やらなければならないものになってしまっていた。中学でのサッカーはジュニアユースへ進むと決めたけど、すごくやりたかったわけではない。だからといって、他にやりたいことがあるわけでもなく…

・幼少期からずっとサッカーをしていたから、他に何をしたらいいのかわからない
・サッカーをするためには、部活かジュニアユースのどちらかしか選ぶものがなかったからジュニアユースを選択した
・サッカーは嫌いじゃない、友達にサッカーに誘われたら行く
・強豪校への進学希望や、プロになりたいと思っているチームメイトと気持ちのずれに疑問を持つようになってしまった。強く思っていない自分がここにいていいのか
・でも、サッカーをやめても何をしたらいいのかわからない。他に興味がわくものもない

セッションでは「サッカーをどうするのか?」との問いに、『わからない…』と答えることが多かったのは、適当な返事ではなく、【サッカーから離れるなら、他になにかやらなければいけない】と思っているから。でも他に興味があるものもないし、やりたいこともない。
小さな頃からサッカーをやってきて、やめるとなると他のことをしなければいけないと、【なにかしなければ~】に囚われているのが大きいと言われました。

休会を希望しているのも、『なにか』がまだ見つかっていないからなのかもしれません。他にもいろんなお話を聞くことができました。話を聞くなかで、小さな頃からサッカーを笑顔で楽しそうにしていた姿を思い出し、思わず涙が出てしまいました。

“楽しくサッカーを”をモットーにしていた我が家ですが、いつの間にか長男が悩んでしまう結果になってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
セッション終了後、長男と話しをしようと想いましたが、まだしっかりと話せていません。【なにかしなければ~】という考えは、今は必要ないよ! としっかり話をして、今後のサッカーをどうするか決めていきたいと思います。

話の中で私が泣いてしまいそうなため…(笑)気持ちをしっかりと落ち着かせてから、長男としっかり話していこうと思います。
続きはまたいつか♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。

WRITER PROFILE

maki
maki

中1長男、小1長女、6歳次男、3歳次女の4きょうだいのママ。サカママ歴10年。
長男のジュニアユースでの活動や、U-6で活動する次男のサッカーについて発信していきます。

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