試合中イライラしやすい選手必見!パフォーマンスを落とさないためにできること | サカママ メインコンテンツに移動

試合中イライラしやすい選手必見!パフォーマンスを落とさないためにできること

こんにちは、メンタルトレーナーの清水利生です。

これまで何度か感情の扱い方に関してこのコラムでも書かせていただきました。緊張やプレッシャーという感情はコントロールできるものではありません。その気持ちを抑え込んだり、なくそうとしたりする事がパフォーマンス低下の原因となります。

先日、あるお母さんからこのようなご質問をいただきました。

「家の子はイライラしたときに態度に出てしまったり、サッカーのプレーを止めてしまったりします。どうしたらよいでしょうか?」

私にもよくありました。サッカーの試合中にイライラして父親に怒られるということが。試合中イライラしてくると、その先の試合のことなど考えられなくなってしまい、試合を辞めてしまっていました。イライラしている時も試合は続きますし、外から応援している方からすると、最後まで勝利を目指して頑張って欲しいという気持ちがあるのではないでしょうか。

イライラしないことをゴールにしない

サッカーの試合中では、相手や味方、自分のプレーに対してなど、様々なことでイライラすることがあります。サッカーではたくさんの人が関わりながら試合が行われるので、当たり前に起こることです。

そんな中で、練習の時のように常にいつもの自分の感覚でプレーすることは難しいです。しかし、イライラしていても練習のようにパフォーマンスを発揮することはできます。そのためには試合前にイライラしたときの対策を立てておくことをお勧めします。

私はイライラしたときに、「平常心で!」「落ち着いてイライラせずに」とよく声をかけられていました。自分でも落ち着いてプレーしたいと思いますが、なかなか普段のようにプレーすることはできなかったなぁと思います。イライラを抑えようとするとさらにイライラしてくる。 皆さんもそんな経験ありませんか? 

感情の扱い方でお話ししたように、イライラという感情を平常心にしようと思考で抑えようとしても影響する割合は3%から10%です。 この行為は脳の中でストレスの原因となり、パフォーマンスの低下につながります。 そのため、イライラを良くないことと認識するような声かけはおすすめできません。

まずイライラした時は、心の中で10回「イライラしている」と呟いてもらいます。 心の声でつぶやくことでイライラしている感情を受け入れやすくなり、無理矢理平常心にしようとしなくなります。この状態はストレスを軽減することになり、パフォーマンスを発揮しやすくなるのです。

感情ではなく行動へ意識を向ける

感情をつぶやき、イライラしているんだということを受け入れた後は行動に意識を向けてください。イライラ時にパフォーマンスを低下させないためには、自分自身の行動を明確にしておく事が必要です。点を取る、試合に勝つなどという結果ではなく、目の前の自分自身の行動にフォーカスしましょう。

例)フォワードの場合
点をとって試合に勝つ(結果) ← シュートを打つ ← ボールを受ける動きをたくさんする(自分がとるべき行動)

このように目標に向け自分が今どうするべきかを噛み砕いて明確にしてみてください。人は自分の行動はコントロールできます。この行動が明確化されていると、ストレスなくパフォーマンスを発揮しやすくなるのです。

イライラしたときになかなか冷静に自分のことを分析できる人は少ないと思いますので、この対策を試合前にしておくことをお勧めします。お母さんとお子さんの2人の中での約束事として作戦を立てておき、イライラしたときにこの作戦を発動させようと対策しておきます。こうすることでイライラすることがサインとなり、どう行動するか?という部分にフォーカスしやすくなります。

これを積み重ねていくと、イライラしていても自分のパフォーマンスは発揮できるんだという自信がついてきます。そうすると選手はイライラしたことに対して動じないメンタリティになってくるのです。この時にはメンタル的にさらにステップアップした状態になっているということが言えます。イライラした時の作戦をうまく活用し、メンタル面のステップアップをしてみてください。