メインコンテンツに移動
【レポート】Dynabook & Intel presents こんな時どうする?遠藤保仁コーチと考えるサッカー脳トレ

【レポート】Dynabook & Intel presents こんな時どうする?遠藤保仁コーチと考えるサッカー脳トレ

元サッカー日本代表で、現在ガンバ大阪トップチームコーチを務める遠藤保仁さんがオンラインフェスタに初登場。PC 版サッカーノートを活用しながら、現役時代のプレーを解説してくれました。ここではその一部と、サッカージュニアへのアドバイスをご紹介!

【解説1】2011年 1月25日 AFCアジアカップ準決勝「日本 vs 韓国」

■裏のスペースの作り方

裏のスペースの作り方の解説図01

「香川選手(10)から僕(7)はボールを受け、本田選手(18)が僕の方に寄ってくることによって、22番の裏のスペースが空くのを予測。本田選手に「(ボールを)返してよ」というメッセージを込めてパスを出すと、本田選手はそれを受け取って、僕の利き足(右足)にむけてパス」

裏のスペースの作り方の解説図02

「その間に、長友選手(5)が裏のスペースを感知して、タイミングよく走ってきたところに、22番と17番の選手の間が見えたので、長友選手がワンタッチでプレーできるようなボールをパス」

裏のスペースの作り方の解説図03

「僕、本田選手、長友選手のパスで時間を作っている間に、前田選手(11番)と岡崎選手(9番)がボックス内に入ってシュート。各選手が二手先のプレーを予測し、それが共有できていた理想的な攻撃でした」

他の選手の動きを予測しながらプレーする!

ガンバ大阪トップチームコーチ 遠藤保仁さん

小学5年生の時、監督に「試合が終わったら“頭も疲れた”と言えるような選手になりなさい」と言われて、試合中、他の選手の動きを考えながらプレーするようになったんです。「味方が走ってきてくれると予測してパスを出したらチャンスになった!」――そんな成功体験が積み重なって、中学に入ってボランチのポジションになった時には動けるように。予測してプレーするのを続けていけば、試合を俯瞰的に見えるようになっていくはずです。

【解説2】2019年6月29日 J1リーグ 第17節「松本山雅vsガンバ大阪」

■ゴールへの最短距離を作るパス~選択と判断の仕方~

ゴールへの最短距離を作るパス~選択と判断の仕方~解説図01

「中村選手(38)が7番にドリブルを仕掛けて突破しようとしていたので、僕(7)はもしボールがきたら逆サイドに展開してもいいし、その時の状況で決めようと考えながら、スペースをつめていました。中村選手が仕掛けたボールが相手につつかれ、僕のところへ」

ゴールへの最短距離を作るパス~選択と判断の仕方~解説図01

「絶妙なパスとなってボールが届いた瞬間、倉田選手(10)が、いいタイミングで裏に入っていったのが見えたんです。相手のディフェンダー陣は、完全に僕に目線がきていたので、ダイレクトでパスしようと。上を通したパスの方がいいと判断し、倉田選手のスピードを殺さないように、ふわっと浮かせたパスを出しました。それを倉田選手が上手くトラップしてシュート」

イメージしながらパス練習をしよう

ガンバ大阪トップチームコーチ 遠藤保仁さん

「空中でのびるパス」と「空中で止まるパス」を使いわけるのは、相当難易度は高いんです。でも、空中で止まるのをイメージしながら、毎日10本でもパスの練習をすれば、少しずつ理想に近づけると思います。練習あるのみです!

【解説3】2007年7月16日 AFCアジアカップ「日本 vs ベトナム」

■相手を引き出してスペースを作り、パスをつないで得点

相手を引き出してスペースを作り、パスをつないで得点解説図01

「中村選手(14)と鈴木選手(13)のパス交換に、駒野選手(3)も参加。そこに僕(7)と中村選手が鈴木選手へパスしながら相手DF がボールを取りにくるのを待ってました。相手DF がボールを奪おうとしにきた時、14番の後ろにスペースができたことを見つけたんです」

相手を引き出してスペースを作り、パスをつないで得点解説図01

「駒野選手とワンツーができると確信したので僕はボールを出して、15番と3番の間へ。その間、巻選手(12)と高原選手(19)が相手を下げる動きをしてくれたので、スペースが空いて…」

相手を引き出してスペースを作り、パスをつないで得点解説図01

「僕と駒野選手でそのスペースを利用してパスをつなぎ、最後、中村選手(10)がシュート。10本以上パスをつないで、スペースを上手く使えたゴールシーンでした」

パスをつないでいくには周りをしっかり見て、判断を速く!

ガンバ大阪トップチームコーチ 遠藤保仁さん

相手にボールを渡さずに、自分たちでキープしながらパスをつないでいくには、周りをしっかり見て、判断を速くすること。どこにスペースがあるのかを見て、前にサポートしていくのか、後ろに下がった方がいいのかなどを意識することが重要です。そうすれば、パスコースが見えてくるように。余裕が出てきたら相手の動きにも目を向けると、よりパスがつながっていくと思います。

教えて!遠藤コーチ!ジュニア時代はどんな練習が大事?

段階を踏みながら、基礎練習をたくさんすること

地味で飽きるかもしれないけれど、とにかく基礎練習が大事。僕自身、自分でもよくやってたなって思うほど基礎練習をしてました。止めて・蹴るに慣れたら目印に向かって蹴る、それがゴロで蹴れるようになれば、ちょっと浮かしたボールで蹴るなど、段階を踏みながら練習していくといいと思います。

視野を広く持つためには、首を振ることが大前提。さらに右を見ている時も、間接的に左側の動きを意識できるようになると、ボールを見ながら周りの状況も把握できるようになります。例えば横断歩道を渡る時、信号だけでなく、左右の人の動きも見るなど、日常生活の中でも意識して周りを見るようにするといいでしょう。

PC サッカーノートを使うことで、試合の中で見えていなかった部分がわかったり、こんな考え方もあるというのが共有できると思います。こういったものも活用しながら、高い目標を持ってサッカーを頑張ってほしいですね。

Dynabookの最新ノートパソコンを使った「PC版サッカーノート」モニター募集!

Dynabookの最新ノートパソコンを使って、サッカーノートを1ヶ月つけてもらうモニター企画を毎月実施。

Dynabookの最新ノートパソコンを使った「PC版サッカーノート」モニター募集!
インテル®Evo™ プラットフォーム
インテル®Core™ i7-1360P プロセッサー

PC版サッカーノートとは?

soccer MAMA 考案のサッカーノート(パワーポイントで作成)をDynabook のノートパソコンに取り込んで書いていくもの。サッカーの理解向上はもちろん、パソコンのスキルアップにもつながります。

サカママ ’s VOICE

  • 自分からサッカーノートを書くようになった
  • 今まで何を書いているかわからなかったサッカーノートが、私(母)がみてもわかるように
  • 最初に説明会があるので、子どもがそれを聞いて自分でできる!

「PC版サッカーノート」モニター募集の詳細はこちら

Pick Up

走りが変われば、プレーが変わる!走力を伸ばすトレーニング

走力はトレーニングによって変わっていくもの。ここでは、サッカーの走りにつながるトレーニングをご紹介。回数をこなすより、一回でも“上手くできる”ことを意識して!

知っておきたい!サッカーで求められる走力とは?

サッカーにとって欠かせない「走る」という運動。実は、サッカーと一般的な走りには違いがあるって、知っていますか? サッカー選手に必要な走力について、アビスパ福岡でフィジカルコーチを務める野田直司さんにうかがいました。

【レポート】佐藤龍之介選手の母・希代子さんのパフォーマンスがアップする食事サポート

ファジアーノ岡山で活躍する佐藤龍之介選手の母・佐藤希代子さんを迎えて行ったサーモスpresentsのイベント。ここでは佐藤さんが心がけていた、食事にまつわるサポートをご紹介!

【サカママのキニナル】三笘薫選手の著書 世界NO.1選手になるための『VISION 夢を叶える逆算思考』って?

日本代表、そして世界最高峰のプレミアリーグで活躍する三笘薫選手の著書『VISION 夢を叶える逆算思考』。一見むずかしそうなタイトルながら、分かりやすく文庫化になり、実はサッカージュニアやサカママに響く120の「技術」と「理論」が綴られています。ここでは、その一部をご紹介!

【レポート】サイエンスxデジタルを使ったサッカー脳の鍛え方Vol.4

7月19日に開催した4回目となるSTEAM サカママイベント。ここでは、サッカープログラムを活用した講義やグループワーク、映像を活用したトレーニングの模様をお届けします!