素人判断はダメ! 子どもの怪我との向き合い方
皆さんこんにちは! 昨年に引き続き今年度もコラムを書かせていただくことになりました。3年目に突入ともなると書く内容にも悩んでしまいますが、今年度は2カ月に1度の掲載となっておりますので、今までの子どもたちのサッカーをじっくりと振り返りながら書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、2月に入り寒さも厳しくなってきましたが、相変わらず我が家の息子は時間があれば外で元気にボールと戯れています! (笑)。そんな寒い時に多くなりがちなのが怪我! 今回は、そんな怪我について実体験を基にご紹介したいと思います。
素人判断のリスク
我が家の息子も小学生の高学年くらいの時に成長痛や骨端症などに悩んだことがありました。中学生になり、成長痛とはまた違う膝の違和感。なんとなく痛いなーから始まり、痛いかも? に変わり、最終的には痛いな!(笑)。と、こんな感じに膝を痛がることがありました。
ただ、今までの経験上このくらいの痛みは病院へ行ってもレントゲンを撮って、なんともなければ湿布を貰って様子を見る。するといつの間にか痛みが引くということが多々あったので、これまでもたいした痛みでなければ湿布で様子を見ていたのですが、今回は幾度と繰り返す同じ場所の痛みでプレーにも集中出来ないと言う息子の言葉を聞いて、足の痛みに特化した接骨院へ行くことにしました。
膝が痛くなるまでの経緯を息子が説明し、いろいろな診断からこの膝の痛みは膝蓋靭帯炎又は損傷でしょうとのことでした。ダッシュやターンなどの激しい動作で発生するらしいのですが、さらに息子は膝が内側に入ってしまう癖もついてしまっているようで、膝が内側に入ってしまう子は膝を痛めるリスクも高いそうで、それも含め今回痛みが出てしまったとのことでした。
以前お世話になった医院などでもこの膝が内側に入っているということは言われていて、その時にはインソールを勧められたのですが、まだ小学生だし必要ないかなー? という素人判断や、正直インソールを入れたくらいで良くなるのかなー? なんていう思いもありました。ひとまず試しに数百円くらいのインソールを試したことはあったのですが、息子からは「んーよくわからない! どっちかと言うと、ないほうが良い!」とのことで結局外してしまいました。
専門家に聞いて、新しい発見も
今回の接骨院でも「インソールを試してみるのも良いかもですよ」と言われたので、試しにそこの医院でお取り扱いしているインソールをその場で入れて、軽く足踏みをしてどんな効果があるのかを教えていただいたのですが、これがビックリ!! インソールを入れる前と後では膝の入る向きが違う! たかがあんな薄い紙みたいな物でこんな違いがあるの? と、驚いてしまいました! (笑)。
今までインソールなんて…とちょっと半信半疑に思っていた自分に猛反省! 早速購入し、後日持参したスパイクに合わせて切っていただき息子がいつも通りに履いてみたのですが、そこでも新たなことが発覚! 息子の今までのスパイクの履き方ではきちんと靴が履けておらず、正しい履き方を教えていただきました。これには息子も「俺、今までずっと靴ちゃんと履けてなかったんだねー笑。こんなに違うんだね!」なんて言うくらいに足に靴がフィットしたそうです。
息子の癖で踵周りの関節が過剰に動き過ぎている状態(オーバープロネーション)だったものが、インソールを入れたことと正しく靴を履くことで足首もきちんと固定され、怪我の防止にもつながることに気付けたのは本当に良かったと思います。他にも自分で出来る膝のマッサージを丁寧に教えていただいたり、テーピングの巻き方も教えていただいたのですが、院長先生からの「これ自分でやるんだよ~!」という声掛けに、もう「やってー!」とは言えないとばかりにしっかりと説明を聞く姿に成長も感じられました!(笑)。
違和感を感じたら、すぐに病院で診てもらおう
「今までそんな痛くもないなら様子見てみよっか? インソールねっ…考えておこう!」と後回しにしていましたが、今回のことでもっと早く来れば良かったなーと思えたので、やっぱり痛みが小さくても違和感を感じた時点で専門の所で見てもらうのは大事だなーと実感しました。
実際に息子も通院して数日後には痛みも消え、インソールを入れたスパイクの良さに「早く来てればあの時の試合はもっと全力で出来ていたなー!」なんて言っていたので、痛みの大きさで通院する、しないの判断をしてしまったことに反省しました。
そして、沢山ある医院の中でどこに行けばいーの? と悩むことも多いと思います。私もその1人だったのですが、スポーツをしている子のママ達の「○○医院がすごく良かったよー!」という情報はけっこう当たるので助かります。ママ情報では、だいたい同じ医院の名前が出てくることが多いです!
今回息子がお世話になった医院も教えていただいた所だったのですが、こちらも知っているママ達が多く、やはり評判もすごく良かったのです。足の痛みに特化した医院だけあって、細かい所まで見てご指導していただいた結果、だいぶ早い回復につながったので、医院を選ぶ時はある程度の情報を知っておいたほうが良いなーと思いました(保険が使えるかなども)。
そして、この膝がまだ痛い時にサポーターを巻いて年末最後の練習試合に行った息子でしたが、膝の痛みのことをコーチに話した所「今日は出ちゃダメ~!」と試合には出られなかったそうです。「最後の1試合だけでも!」とお願いをしたけれどコーチからは「YES」の返事は貰えなかったそうです!(笑)。
出たくてウズウズしている姿が目に浮かび、ちょっぴり可哀想にも思いましたが、以前、足の痛みがある時に試合に出たいが為に痛いのを隠して出たところ、結局良いプレーも出来ず悪化してしまったなんていうこともあったので、こんな風に無理をさせずにきちんと止めて休ませてくれたコーチにも感謝でした。