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サッカーキッズの中学受験:受験の入口と出口とは?【Monocular#25】

サッカーキッズの中学受験:受験の入口と出口とは?【Monocular#25】

サカママの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。サカママライターのマツユミです。
サカママライターとして3年目に入りました。今年もサッカーをめぐるさまざまな思いを皆さんと共有することができる喜びを感じています。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、2024年1回目のコラムは、「受験」について綴りたいと思います。以前、『サッカーキッズの中学受験:いつから準備始めるの?#16」に続いて受験第2弾です。

ちょうど1年前、息子は中学受験の真っ只中にいました。今振り返っても鮮明に覚えているほど、本当に大変な経験でした。週4日の練習に土日は終日試合というジュニア年代ではよくある光景のなかで、勉強時間を捻出することは、試行錯誤の連続。運よく息子は第1希望の学校にご縁をいただき、現在はクラブチームでのサッカーと中学校での生活を謳歌しています。今回は、私たち親子が中学受験とサッカーの両立を通して考えたさまざまなアイディアを共有したいと思います。

①受験の入り口:学校見学は早めに行こう!

以前のコラムにも書きましたが、学校見学は早めに行くことをお勧めします。多くの中学校は、夏休みから秋にかけて学校見学会を開催します。残念ながらその時期は、合宿、リーグ戦、新人戦、全国大会に向けた予選などサッカーキッズ、特に小学5・6年生にとって大切な時間と重なっています。

中学受験を決めたらできるだけ早い段階で見学を終えていると、高学年でのスケジュール管理はずいぶん楽になると思います。ただ、6年生向けの学校説明会は、最新の入試情報(過去問含)を配布する学校も多く、できるだけ参加したいところ。そこで、早い段階で子ども自身の見学が終了していれば、サッカーの試合や練習が説明会と重なっていても、親だけ資料を受け取りに行くことも可能です。

我が家の場合は、おおむね4年生の時に見学を終了していました。ただ、第1希望の学校だけ、「気持ちを上げるため」に6年生の時に再訪しました。その際は、サッカーの前に志望校に立ち寄り、時間のかかる体験授業は受講せず、校長先生のお話しだけ伺い、そのまま試合に向かいました。

万が一早めの見学が間に合わなかった! というサッカーファミリーも大丈夫です。オンライン説明会や中学校合同説明会、塾主催の説明会など方法はあると思います。サッカーのスケジュールと上手に調整し、サッカーを楽しめる時間を少しでも確保してあげたいですね。

 
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②受験の出口:中学受験の先をイメージしよう!

中学受験を終えて強く感じることは、サッカーも勉強も続くという当たり前のことです。ジュニアユースに進み感じた一番の変化は、子どもたち同士で勉強の話を頻繁にしているということです。これは、ジュニア時代にはほぼ皆無でした(笑)。

定期テストがあること、クラブチームに成績表を提出しなくてはいけないこともジュニア時代とは大きく異なります。試験前に一緒に勉強しようと声を掛け合い集合するも、勉強そっちのけでサッカーになり、チームメイトみんなで成績が下がるという失敗も(笑)。そんな失敗から学び、成績を上げながらいかにサッカーを楽しむかを自分たちで考える姿は頼もしいですね。結局、サッカーも勉強も真剣に取り組めば取り組むほど、試合での勝利や志望校合格などの結果につながっていくことを子どもたちは身をもって学んでいると思います。

一般的に、中学受験をするお子さんは増加傾向にあります。一方でサッカーをやりながらの中学受験はまだ多数派ではなく、親子とも孤独感や焦燥感を持つことが多いと思います。そんな時は、まず目の前にあるできること、例えば、学校見学の下調べから取り組んでみてください。今後もさまざまなアイディアを皆さんと共有できればと思います。

 
サッカーも勉強も全力!

WRITER PROFILE

マツユミ
マツユミ

「みんなちがって、みんないい社会とは?」を日々考える社会科学系研究者。2人のボーイズ(12歳・9歳)を育てるサカママ。兄は、サッカー8年目。一方、弟は兄の影響でサッカーを始めるも、現在はアイスホッケーに夢中。スポーツ医の夫と愛犬の5人家族。

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