なりたい自分を「見える化」して目標を達成していく秘訣とは?
1年が過ぎる早さを感じるとともに今年は1ヶ月毎にサカママコラムを書かせてもらったので1ヶ月単位での早さも感じました。
息子はジュニア最後の1年であったので、具体的な目標をその都度、掲げながら過ごすことができたように思います。私としては仕事柄、計画を立案し評価することを日常的に行っていますが、今回は子どもにも当てはめながら進めたことをお話ししたいと思います。
ぜひ、皆様もお子さんと一緒に目標を考える際の参考にして頂ければ幸いです。
目標を考えるための3つのポイント
①目標は「少し未来のなりたい自分」をイメージ
「自分の目標を立てよう」と言っても、どんな目標がいいか、具体的にはどういうことを設定すればいいか分からないと思いますが、「半年後・1年後に自分がどうなっていたいか?」をイメージしてみましょう。もし、「こうなりたい!」というイメージがあれば、それを具体的な言葉にします。
(例)リフティングが連続50回できるようになる。
なかなか思いつかないときは先輩、チームメイトの真似をしたい!と思うところを参考にするのもオススメです。なりたい自分像がイメージできたら、それに対して今の自分ができていること・できていないことを整理していきましょう。紙に書きながら整理してみると「自分がどんな目標を設定したらいいか」のヒントになります。
②客観的に評価できる達成基準・行動を書く
次に、どのように目標をクリアするかを明確にするために、「達成基準」と「達成するための行動」を設定しましょう。このとき、客観的に評価できるように具体的に考えるのがポイントです。
■達成基準
「いつ/何が/どんな状態になったら、目標を達成したと評価するか」を記載する
(例)◯月までに、リフティングが100回できる
「目標を達成するために、具体的にどう行動するか」を記載する
(例)◯カ月以内に、20分の試合でバテずに走れるように毎日□□する
③自分のレベルに合った目標を立てる
「今の自分のレベル」に対して、目標が高すぎたり低すぎたりしないのが大事。ハードルが高くなって最終的に達成できないなんてことにならないようにしましょう。
サッカーの思いなどを「見える化」して自分なりの方法で達成する
目標の逆算を行うことで、できることを着実に積み上げ「できた!」という達成感が生まれます。どんな小さな事でも今日、できることをやるかやらないかで結果は大きく変わってくると思います。
「目標」を明確にしていくことで、自分の中にあるサッカーの思いや考えが「見える化」出来るのではないかと思います。自分の『目標』が見えれば何に取り組み、どのように到達するかという、自分なりの方法が見えてくると思います。
『目標』への到達のための「積み上げ思考」と「逆算思考」とは?
子どもたちの目の前には、楽しいことがいっぱいあって、自分で掲げた目標でさえもかすむこともあります。この『目標』への到達のために挑んでいく思考方法に「積み上げ思考」と「逆算思考」の2種類の方法があります。
『積み上げ思考』について
『積み上げ思考』は、今できることにコツコツと取り組んで積みあがった時(最終到達点)が成果という思考方法です。
『逆算思考』について
『逆算思考』は、ゴール、到達点をイメージしそこへ達するための取り組みを、どのように進めていくかを逆算して進めていくという思考方法です。
プロサッカー選手も実践している『目標達成シート』とは?
『目標』を起点にして計画を立案し計画に沿って、取り組みを進めていくという思考方法です。(みなさんの知っているプロサッカー選手、メジャーリーガーも実践していると聞いたことがあるかも知れません)限られた時間の中で、優先していくものを、自分で判断して取り組んでいくことが重要です。
『逆算思考』を意識することで未来の目標に、到達することへの喜び・達成感を得るために優先すべき事を判断しやすくなるのではと考えます。『目標達成シート』で、自分自身の取り組んでいく内容を、「見える化」ができたら、『期限』『時間』を、定めて『逆算思考』を、意識してみるといいかなと思います。
子どもには「方向性を変える・期限を伸ばす、修正することは大丈夫な事だよ」と声をかけながら見守っていくことも、大事なことだと考えています。この『逆算思考』を、意識して取り組んでいくことで、サッカーへの意欲・モチベーションを保ち高めていけるのではないかと思います。
この逆算思考は子どもの段階で、身に着けることができれば、サッカーに限らず、大人になった時に様々な場面で役立つのではと思います。子どもだけでなく、親も何か小さなことでも達成感が得られる目標を掲げてみてもいいかなと思います。サカママの皆様1年間、コラムをお読みいただきありがとうございました。