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スポーツキッズの体と心の健康を保つサポート方法とは?

スポーツキッズの体と心の健康を保つサポート方法とは?

サカママコラムをご覧のみなさま、こんにちは。小5・小3サッカー兄弟の母、AYAです。
サッカーを一生懸命頑張る子どもたちも、日々の練習や試合をこなしていくなかで、「自分の思い通りのプレイができない」「ミスをして注意を受けた」「チームメイトと意見が合わず揉めてしまった」など大人と同じようにストレスを感じて、気分が落ち込むことがあるのではないでしょうか。

今回のコラムでは、子どもたちがストレスによる心身の体調不良が現れてしまった時、どうサポートしてあげればいいのかを考えたいと思います。

学校生活の変化に応じたサポートの重要性

雨で練習が休みになった日、コーチからストレッチ&トレーニングをするよう宿題が出ました。
雨で練習が休みになった日、コーチからストレッチ&トレーニングをするよう宿題が出ました。

現在の子どもたちは、日々の生活においてマスクの使用が定着し、行事の縮小や変更を余儀なくされてしまうなど、学校生活が大きく変化しました。授業でもタブレットなどのICT機器を使用する事が増えていて、うまく付き合いながら成長していく世代でもありますよね。

私が小学校の養護教諭(保健室の先生)として勤務していた頃と環境が大きく変化しているので、現役の先生数名に保健室から見た現在の子どもたちの様子をお伺いすると、以下のような事が分かりました。

  • 運動をしている(好きな)子と運動をしていない(苦手な)子の二極化
  • 掛け持ちする習い事の数が増えた事で、放課後に友達と体を動かして遊ぶ機会の減少
  • テレビやタブレット、スマホなど長時間の使用による視力の低下傾向
  • とりあえず「話を聞いてほしい」という様子がみえる
  • 保健室への来室理由は、頭痛・腹痛・擦り傷・打撲が多い

1月のコラムにも書きましたが、私たちが子どもの時に比べると、今の子どもって本当に忙しい!少なくとも私は、小学生の時に毎日宿題をやったことがないので、見守りながらただただ偉いなあと思うばかりです(涙)。

特にもうすぐ小6になる長男は、通常の授業に加えて現6年生との引継ぎ&自分たちの最高学年準備だけで目が回りそうな状態・・・。2月に入ってからは疲労でコンディションが整わず、練習試合では自分の納得のいくプレーが出来ないことが増えていて、子どもたちの体調管理とストレス・疲労のサポートとの重要性を痛感しています。

子どもたちのSOSに耳を傾ける

コラムを読んでくださっているサカママ・サカパパの皆さんも、ストレスを受けた際の体調不良は経験があると思います。子どもにも、ストレスを感じた時には同じように「体に出る症状」「態度・様子に表れる変化」がいろんな形で出てくるのです。

注意していただきたい点は、大人と子どもではその表現の仕方が違ってくることです。子どもたちがストレスを感じて心身の不調が現れたとき、どのような訴えをするのかをまとめたのが下の表です。

体の症状 様子の変化
腹痛・頭痛・吐き気・微熱・じんましん・食欲低下・眠りが浅い・手足が冷たくなる など 不機嫌になる、口数が少なくなる、何もしたがらなくなる、体をゆする、無表情になる、人に当たる など
表現の仕方
【小学校低学年に多い表現】
だるい、お腹が痛い、頭が痛い
【小学校高学年以降に多い表現】
だるい、眠い、体が重い

特に小学校低学年以下の子どもは「お腹が痛い」「頭が痛い」と表現することが多いです。小学校の保健室で子どもたちを受け入れていると、主訴(自覚症状のなかの中心的な訴え)は頭痛や腹痛であっても、よくよく子どもの話に耳を傾けた結果、本当の原因は心の中にあったというケースが多々ありました。

サッカーの場面でいうと、例えば以下のような点が当てはまります。

  • 「プレー中ミスをしてしまった」「友達やチームメイトとケンカしてしまった」などの『気持ちが沈んでいる時』
  • 「どうしても苦手なことがある」「どうしても苦手な人がいる」などの『避けたくなる事柄・人がいる時』

子どもたち自身も気が付かないうちに、心の中に蓄積してしまっていると限界を超えた時に上記のような症状が出ることがあります。

小3次男がぶつかった壁

経験を乗り越えた?次男。ひとつ成長できたかな。
経験を乗り越えた?次男。ひとつ成長できたかな。

実際に、我が家の小3次男もここ数カ月、サッカーの練習時間が近づくと「だるい」「熱っぽい」「足が痛い」「頭が痛い」など理由を作っては、練習を休みたがることが多々ありました。

次男は3月末生まれなので、毎年クラスで1番最後に誕生日を迎えます。その影響なのか学年にしては幼い言動が多いので(言葉が達者で動きが速いため・・・周りに驚かれますが笑)、彼がそう訴えた時には「何度も向き合って話し合う時間」が必要でした。

次男が不調を訴えてきたとき、私が心がけていることは以下のようなことです。

  1. 子どもの主張に耳を傾ける(途中で大人の意見・感想を挟まない)
  2. 同調・共感する(「そうだったんだね」「辛かったね」など)
  3. 詳しく質問してみる(「どのくらい痛いの?」「ズキズキする?チクチクする?」「波はある?」など)
  4. 経験を話してみる(「自分もなったことがあるけど痛いよね(嫌だよね・辛いよね)」「○○したら良くなったなあなど)
  5. 一緒に考える(あくまでも主体は子ども。子どもの言葉で考える手伝いをする)

特に最初の「1.子どもの主張に耳を傾ける」は自分の子の場合は本当に難しいのですが・・・!!!泣
大人の思考だと、すぐに「でも頑張らなきゃ」「前向きに考えなければ変わらないよ」と結論を出してしまいがちです。子どものことを心配すると、大人は不安や焦り、今までの経験から「こうすれば」と頭にすぐに浮かびますが、子どもにとっては「理解してもらえた」「この人は味方だ」と思ってもらえないかもしれません。

「5.一緒に考える」は、大人が示していくこともできるけど、そこはジッと我慢!(これが私も結構辛いです・・・) 子どもが考えて、苦しんでも答えが出せるように傍で寄り添うことが大事です。
もちろん年齢や性格によって難しい場合は、選択肢を示して具体的にイメージさせてから、それを選んでもらうのも方法の一つかなと思います。

我が家の次男は、結局よくよく話を聞いたところ・・・1~4までたどり着いた所で、体調不良の話から「慌てるのが嫌だなぁ」と! 『学校が6時間の日は、サッカーの練習までに時間があまりないので余裕がない。そうすると宿題が終わりきらないので(練習後まで残すと後で自分が苦労することになるので)、不安や心配があるんだ』という心理が隠れていました。

子どもと一緒にどう改善したらいいのかを考えて、「着替えや荷物を自分で、朝や前日に用意する」という事を実行したところ、パニックになることはほぼなくなりました。自分がぶつかった問題点と、自分で決めた対策を次男自身が話し、整理できたことで解決への道筋ができました。

子どもたちの「心の健康」を保つためのサポート

キラキラ輝いた笑顔でプレーできますように。
キラキラ輝いた笑顔でプレーできますように。

体だけではなく心の健康をしっかり保つことも、日々忙しい子どもたちにとって大切な体調管理のひとつ。普段の練習にしっかり打ち込んで、試合でいいプレーをするためにも、子どもたちには「体の健康」はもちろん「心の健康」もしっかりと維持してもらいたいですよね。

このコラムをまとめていて、私が感情的に話してしまっていたために、子どもの話をじっくり聞いて受け止めきれていなかったことが多かったと反省点がたくさん見つかりました。

息子たちの「サッカーがうまくなりたい」「試合で自分のテクニックを発揮したい」という気持ちが少しでも実現し、そして大好きなサッカーにしっかりと打ち込めるように、サポートしていきたいなと日々思うばかりです。サカママ&サカパパのみなさん、一緒に頑張りましょうね。

WRITER PROFILE

AYA
AYA

サカママ歴4年目、小6サッカー少年と小4の兄弟のママ。
慎重派内弁慶な「The長男」と本能型チョロ助の「The末っ子次男」に、日々悩み振り回され、奮闘しながらも一緒に成長中。前職は養護教諭(保健室の先生)をしていたので、学校との関係や子どもたちの心身のケアについて、栄養学、心理学の知識もあわせて発信していければと思います。
★LINE/@064tmubk

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