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環境の変化があった時に大切にしたいコミュニケーションの仕方って?

こんにちは。サカママ歴9年目、中1の息子の母、村井初美です。
普段はマザーズコーチングスクール認定のマザーズティチャーとして、子育て中のママのメンタル面のサポートや、ママの夢を応援するメンタルコーチとして活動しています。

中学生になった息子もやっと夏休み明けから部活動がスタートしました。6年間慣れ親しんだチームを離れ、練習の勝手や各自のポジションでの役割など今までの当たり前との違いに少し戸惑っていたのか、親に対してもキツく言ったりという日が続いてたのですが、少しずつ本人も部活に慣れてきたようです。

今回はそんな環境の変化がある時にこそ大切にしたいコミュニケーションについて、私の実体験からお話したいと思います。コーチングは目標達成のためのものではなく、実は大切な人を応援できるコミュニケーション方法でもあるので、参考にしていただけると嬉しいです。

中学初の試合、予定を入れてしまった母に息子は…

今回のエピソードは、中学に入って初めての試合を前にした時のことです。
小学校の頃は試合会場まで親が送って行くのが当たり前。送迎を息子から頼まれることがなくても、当然のように私もその役割を担っていました。ただ、中学になると必ずしもそうではないようで、私も周りのママから「中学生になったら勝手に自転車や電車に乗って試合に行くよ」と聞いていました。

そんなこともあり、中学初の試合も自分達で勝手に行くのだろうと考え、私は自分の予定を入れていました。ところが、試合の前々日の夜、息子から「試合送って行ってね」の一言。「ママは行けないから、お友達と約束して電車で行ってね」とだけ言うと、息子は「なんで送ってくれへんの!!友達と電車でなんて行かへんわ!」と怒り出してしまいました。

ここで初めて息子が中学に入ったら自分達で行くということを知らないんだと悟りました。そのことを説明しても、まだ納得いかない様子だったので、ひとまず明日友達と先生に聞いてみるように促しました。

そして、次の日息子が学校から帰ってくると、「ママ、やっぱり電車で行くみたいやわぁ」とバツが悪そうな感じで言ってきました。申し訳なさそうにはしているものの、まだ少し不機嫌そうな様子を見て、ふと「この子は見に来てもらえないことが少し寂しかったのかも?」と考えました。

親の私は去年辺りから、この1年で送り迎えできるのも最後なんだろうなぁ……と、少し心の準備をしていましたが、息子にしてみると「あんなに応援に来ていてくれたお母さんが、急に来ないと言い出した。何だか寂しい……」と、見放されたような気になっていたのかもしれません。(あまり口数の多い息子ではないので、滅多に心の内は話さずに溜め込むタイプです^^;)

そして、行けないと伝えた時の言葉にも『えー、予定入れちゃったし!』という心の声が漏れていたかもしれないなと思いました。そこで、「お母さんも見に行きたいと思ってるから、また応援に行ってもいい試合の時は行かせてね」と伝えました。すると、やっと息子の顔に笑顔が戻りました。

当たり前と思わず、「聴く」ことがコミュニケーションでは大切

 

このエピソードからも分かるように、コミュニケーションでは、まず自分の当たり前が相手にとってもそうとは限らないこと、自分の知っていることを相手も知っていると思わないことが大切です。特に環境が変わるタイミングでは、今までの共通認識だったことも違ってきます。今回で言えば、小学校から中学校への変化ですね。親である私は中学生活も経験していますが、子どもにとっては初めての経験です。身体は大きくなったとしても6年ぶりの環境の変化に戸惑いも多かったでしょう。

そして、自分の当たり前と相手の当たり前が違う時には、相手の気持ちになって言葉の背景を丁寧に伝えることが大切です。想像でもいいので仮説をたてて、自分が子どもの時にその言葉を聞いたらどう感じるか?を考えてみてください。それを元に、結論を言う前に過程も丁寧に伝えられるといいかと思います。

最後に、子どもの話を聞くときはどんなに忙しくても身体を向けて聴いてあげましょう。「聴く」は、「聞く」とは違い心と目と耳を十分に傾けて聴くことです。子育てのコミュニケーションは、何を言うかよりも聴くが9割でうまくいくとも言われています。

今回の経験から私も自分にとっての当たり前をなくし、息子の話をよく聴いて心を傾けようと思いました。子どもを取り巻く環境が変わると、ママも忙しくなったり戸惑うことも多いと思いますが、そんな時こそ「聞く」ではなく「聴く」を意識していきたいですね。

WRITER PROFILE

村井初美

マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー
自己肯定感アカデミーアドラー流メンタルトレーナー
幼稚園からサッカーをはじめた息子は現在小学6年生。サカママ歴も8年目になりました。競争心のない息子のヤル気や才能を引き出し、夢を叶えるお手伝いができればと、コーチングを学び始め、トライ&エラーを繰り返しながらも日々奮闘しています。

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