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家族の協力があってこそ!兄のサッカーに妹はどう関わってる?

サカママ・サカパパの皆さんの中には、我が子のサポートに全力を注ぎたいと思いつつ、兄弟がいるとなかなかそうもいかないなぁ……と感じたことがある方もいるのではないでしょうか? 特に、下の子が小さい間は見学の時間をどう過ごしてもらうかなどに頭を悩ませている方も多いと思います。

我が家は兄・妹の兄弟構成で、息子のサッカーに娘もよく関わってくれています。そこで今回のコラムでは、子ども達の学年をステージ別に分けて、息子のサッカーと娘との時間の過ごし方について振り返ってみようと思います。
「小さい頃は兄のサッカーにばかり付き合うのが本当に嫌だった」と、娘にとって将来苦い思い出として残らないよう、普段の生活からサッカーを身近に感じるような時間を作るように心がけているので、参考になれば幸いです。

 

息子:幼稚園~小学校中学年 娘:未就園児~小学校低学年

息子が初めてお世話になったサッカースクールは、手入れの行き届いた人口芝のグラウンドが活動場所でした。コート周辺には潤沢なスペースがあり、グラウンドの周りを一周するだけでも探検気分になれるほど。遊具などはありませんでしたが、別の見方をすれば我が子が遊んでケガをする心配がありません。この年代では強いボールが飛んでくる心配もなかったので、一緒に見学に連れてきた娘はグラウンドの端で遊ばせていました。もちろん、チームから言われている観戦マナー&ルールを守った上での行動です。全てはそれが基本となり、一番大切なことでもあります。

娘がサッカーを身近に感じるように…

息子が公園でサッカーをする時は娘も一緒に参戦。ボール遊びの一貫としてサッカーを普段の遊びにも取り入れていました。おかげで娘も放課後に男の子とサッカーをして遊ぶなどしていたようです。

 

息子:小学校中学年~高学年 娘:小学校低学年~小学校中学年

小学生となり、息子は小学校のサッカーチームに入部。その後、新しいサッカースクールにも通い始めます。ですがそこはこれまで通っていたスクール環境とは一変。プレーヤー以外はコートに入ることができず、コートの周辺で子ども達を遊ばせるスペースもありませんでした。駐車場の上に設置されたスペースが唯一の待機場所だったのですが、屋根はついているものの、屋内ではないので冬はとにかく寒い……。ただ、グラウンド外ということで飲食がOKなのは助かりました。娘はそこでお菓子を食べたり、お絵かきやぬり絵をして過ごすことが多かったです。別のお子さんはゲームなどをやっていたりと、それぞれの過ごし方をしていました。飲食可能という環境は小さな子連れには大変ありがたかったです

娘がサッカーを身近に感じるように…

この頃、息子にとって大きな課題だったのがリフティングです。自宅前で練習をする時は、私ではなく娘を回数のチェック係に任命しました。気付いたら一緒に遊んでいたりと、サッカーの延長に二人遊びがある環境を作ることで、娘にとっても「楽しい時間」となるようにしました。

息子:小学校高学年 娘:小学校中学年

小学校のチームの練習は週末に校庭で開催されるので、息子と同じ小学校に通う娘にとってもそこはいわゆる「ホームグラウンド」です。チームメイトの兄弟も来ていたので、時には自分がお姉ちゃんとなって小さい子と遊んだり、普段は一緒に遊ぶ機会が少ない異年齢のお友達と交流する機会となり、娘にとっても良い時間となりました。

また、息子も高学年になると、チームメイトやスクール仲間と一緒に自転車で移動する機会が増え、私も平日の練習に引率する機会がぐっと減りました。これは本当に負担が楽になったことでもあります。娘の習い事や用事に合わせる時間が増えたのもこの頃からです。

娘がサッカーを身近に感じるように…

高学年になって息子がサッカー並みにハマったのがゲーム。もちろん、サッカーゲームが一番好きなのですが、ゲームが苦手な私は一切ノータッチなため、いざ対戦となると娘が相手に。おかげで娘自身もヨーロッパの選手名にも詳しくなり、お気に入りの選手をチームに迎え入れるなど、娘なりの楽しみ方でサッカーゲームをするようになりました。

息子:中学生 娘:小学校高学年

娘も高学年になるとある程度の留守番ができたり、友人宅や近所の公園に遊びに行くなど、親が側にいなくても自分なりに過ごす時間が多くなりました。私はといえば、ジュニアユースチームの練習はさすがに引率をしないものの、週末の公式戦はできる限り足を運ぶようにしています。その際、高学年の娘も一緒に観戦するとなると、さすがにグラウンドで遊ぶというわけにもいきません。そこで重宝しているのが、もはや頼れずにはいられないタブレット端末です。親として、これはもう割り切るしかありません(笑)。

普段は時間を制限して使用している分、試合観戦時は好きな映画やドラマを予めダウンロードし、試合中にイヤホンをつけて鑑賞OKとしています。むしろ娘もそれを楽しみにしているような……。もちろん、娘が友人と遊ぶ予定がある場合はそちらを優先するので、毎週末タブレット頼み、というわけではありません。たまの試合観戦ならこんな時間もいいのかな、なんて親としても都合よく解釈しています。

 

地域の街クラブでサッカーをしたことによって広がる縁

決して楽ではなかった娘を連れての息子のサポート。娘が男の子だったら、兄と同じサッカー部に入れて一緒に活動しているのだろうなぁ……なんて淡い想いを抱くこともありましたが、娘も一緒に関わったからこそ、嬉しいご縁もできました。例えば、息子の友人たちが娘を覚えてくれて学校で声を掛けてくれたり。また、先にもあげたように異年齢の子ども達と交流や、親以外の大人と接する機会が増えたことも娘にとってプラスになったように感じます。これは、地域の街クラブという環境が良かったのかなと思います。

家族の協力があってこそのサッカー活動

息子の試合の帯同から帰宅した後は娘との時間です。本人が希望すれば夕方近い時間でもショッピングに出かけることもあります。そして、必ず忘れないのが、息子の試合優先で行動してくれたことへの感謝の気持ちです。

「今日の試合で勝ったのは○○ちゃん(娘)も一緒にきてくれたからだね。さすが勝利の女神だね」
「休日にお留守番をしてくれてありがとう。○○ちゃんが協力してくれるおかげで□□くん(息子)もサッカーが頑張ることができし、ママたちも助かっているよ」

こんな風にして、しっかりと言葉で感謝を伝えるようにしています。そして、夕食など家族みんな揃った時は、「試合お疲れ様」「お留守番ありがとう」「□□くんも○○ちゃんがこうやって協力してくれるから頑張れるね」と、改めて娘のサポートに感謝。思春期の息子は「はいはい」という感じで聞いていますが、その表情はまんざらでもなさそう。娘も「そうでしょー!」などと偉ぶらないまでも、なんとなく「ふふふ」という様子が伺えます。

家族の頑張りはみんなで応援するのはもちろん、応援してもらっている本人も自分だけが優先されて当然という雰囲気は絶対につくらない。それが我が家の応援モットーです。応援に行く親だけではなく、留守番をしながら応援に行く親を快く送り出してくれる兄弟の存在もなくてはならないものだと思っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。

WRITER PROFILE

YUKARI

中3サッカー男子とこの春中学生になった女子のママ。サカママ歴9年。
夫は息子が所属していた地域の少年サッカークラブでコーチをしています。生後半年からスタジアムでサッカー観戦をしていた息子もいよいよ受験生になり、「サッカーも勉強も頑張る!」と現在はジュニアユースで奮闘中。母はそんな息子を誰よりも信じるサポーター第1号として、日々奮闘中です。