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ジュニアユースでスタメンを取れない息子と新しく見えた景色

こんにちは!
サカママ歴10年目、中3と中1の思春期真っ只中の息子をもつ母、寺園静代です。普段はマザーズコーチングスクール認定シニアマザーズティーチャーとして、子育て中のお母さんのコミュニケーション力を高める講座をお届けしています。

熱い熱いワールドカップが幕を閉じましたね。世界中がサッカーに夢中になれた時間でした。スター選手達のプロフェッショナルでファンタスティックなプレーを目に焼きつけようと、寝不足になりながら私も試合を観戦!試合を観る中で、息子と気持ちも一つになれたような気がして、そういう意味でもこのワールドカップは素敵な時間になりました。選手の皆様には、沢山のストーリーと夢、そして感動を与えていただいたことに心から感謝したいです。

さて、そんな中、我が家の中1の息子はというと、人生で初めての経験をさせてもらっています。

ジュニアユースの高い壁!今まで培ったものが通用しない…

元々運動神経に恵まれた息子。持ち前の運動神経を活かして、幼稚園、小学校時代は、大きな努力をせずともみんなから注目され、チームのキャプテンもさせていただき、いい思いを沢山させてもらいました。そして、中等部は色々とオファーもいただきましたが、本人の希望もあり、レベルの高いチームへいくことにしました。

そうして入団してから8ヶ月。どうやら今まで積み上げて来たものが、全然通用しないということが分かってきました。もちろん中学年代でグッとレベルが上がるというのは分かっていましたが、こんなにも?と正直ビックリしています。初めてユニフォームをもらえない辛さも知りました。

不安な日々で気が付いた、大切なのは「息子を信じること」

それでも平然を装っている息子に、私は感情を抑えるのに必死でした。本音を言ってしまうと、月謝や合宿代、ユニフォーム代などなど……安くはないお金がかかっている分、息子には期待をしてしまいます。自主練してよ、ご飯たくさん食べてよ、ストレッチしてよ……と、出来ていないことばかりに目がいって、つい小言を言ってしまいそうになるのを堪え、モチベーションを下げないためにはどんな伝え方がいいんだろう……と頭を悩ませる日々が続きました。

きっと息子も初めての経験に動揺はしていると思います。それでも決して弱さは見せない。そんな息子の姿を見て、気が付きました。私が息子より不安になってどうする……と。

息子はきっと、自分の力を信じているんだと思います。それなのに、私はどこかで息子を信じてあげられていませんでした。私が学んだコーチングスクールでは、「自分に期待できない、信じることができなくなったとき、挫折したり、孤独を感じる」という教えがありました。このことを思い出した時、「もう息子を信じるのみ!」と思い直したのです。

この経験は成長のために必要なギフトと考えて…

そして、改めて息子を信じ、落ち着いて状況を飲み込めるようなると、今まで見えていなかった色々な大切なことに気がつきました。

今まで当たり前にスタメンで出ていて気づけなかった、出られない選手とその親の気持ち。やったことのないポジションをどう考えたら好きになれるか、そのポジションの重みや役割について。今、息子が強化すべきところ、息子の武器とは?などなど……。これは、今置かれている状況でなければ気づけない、見えない景色だったのではないか?と思います

ちょうどワールドカップの特集もあり、どんなに凄い選手でも、悔しい思いを沢山してきていることを知りました。そこを乗り越えたから、あのピッチに立つことができる、言い換えれば立つ権利をもらえてると言っていいのかも知れません。

「努力にまさる天才なし」
「失敗は成功のもと」

逆境に打ち勝った先に、最高の景色が見えるんだと言い聞かせて、今与えられている試練は、彼に必要な経験だと有難くギフトを受け取ろうと思います。

最後に…

さて、2020年から投稿している私のコラムは今回が最終回です。
マザーズコーチングを学んで、目の前の状況を頭ごなしに否定することは無くなったように思います。きっと、物事には理由があって、原因がある。何事も客観的に、息子も自分自身も見れるようになると、シンプルに目標に専念できるなりました。感情はいまだに揺れることもありますが(笑)、これからもコーチングの視点を活かしてサポートをしていきたいです。

そして、今まで経験したことがない壁にぶち当たっている息子。これを乗り越えた先、これから2年後の成長が楽しみです。万が一、通用しないままならそれはそれで良しとし、ただ、努力だけは絶対自分に返ってくると思うので引き続き見守っていきたいなと思います。

最後までお読み下さりありがとうございました。

WRITER PROFILE

寺園静代
寺園静代

マザーズコーチングスクール認定シニアマザーズティーチャー

幼稚園からサッカーを学ぶ中学校3年生と中学校1年生のサカママ。コツコツ努力家の長男と、運動神経が良く器用な次男。タイプの違う二人の能力を引き伸ばしてあげるために、コーチング的こどもとの関わりを活かして奮闘中。将来社会において求められる能力No.1は『コミュニケーション力』と言われる中で、チームプレーであるサッカーにおけるコミュニケーションの大切さを伝えます。

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