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子どものサッカーの試合動画、見る?見ない?

皆さま、こんにちは!
サカママコラム第22回目は、子どもに自分の試合動画を見せるか見せないかについてです。サカママ・サカパパの皆さまの中には、お子さんの試合動画を撮影されている方も多いのではないかと思いますが、その動画をお子さんに見せていますか?

今までの我が家の試合動画の使い方

我が家はこれまで試合動画を撮影しても、帰ってから子どもと一緒にそれを見て試合を振り返るような習慣はありませんでした。では、何のために撮影しているのかというと、基本的には子どもの成長記録として残すためです。また、長男の試合を主人が、次男の試合を私が観に行くような時はそれぞれ試合を撮影して、持ち帰って自分が見られなかった方を見るというようにしていました。

良いゴールシーンやアシストがあった時などは、子どもの方から「俺のスーパーシュート撮った?!見せて!!」と言ってくることもありましたが、そういった時以外は子ども達自身が動画を見ながら試合を振り返るということはあまりありませんでした。

 

去年対戦した相手と再試合!動画を振り返りに使ってみた

ところが先日、小学5年生の長男に主人が去年の試合動画を見せていました。珍しいのでどうしたのと聞くと、「明日、去年と同じJ下部チームとの試合があるから試合を一緒に見ている」とのこと。

去年のその試合は、長男が移籍して初めて選抜メンバーに呼ばれた試合でした。ただ、結果はコテンパンにされて泣いて帰ってきたという苦い思い出が……。「何も出来なかった……」と落ち込む長男を主人が帰りにラーメン屋に連れて行き、泣きながらラーメンを食べたというエピソードもありました。

明日試合なのにわざわざそんなボロボロの試合を見るなんて……とも思いましたが、主人も長男も何やら話をしながら真剣に見ていたので、とりあえずそこは主人に任せて私は先に寝ることにしました。

翌日、珍しく私と次男も一緒に家族で長男の試合を見に行くことに。約1年ぶりの苦い思い出の場所ですが、その日の長男はとても張り切っていました。相手チームの選手は大きくて速くて上手いものの、こちらのチームも良いコミュニケーションでボールを回してチャンスを作ることができ、前回より良い試合ができたかと思います。センターバックの長男もピンチの時は身を投げ出して防いだり、体を張ってボールを奪いに前に送ったりとよく頑張っていました。

結果は僅差で負けたり引き分けだったりでしたが、何も出来なかった去年とは違いたくさん戦うことができ、試合が終わって車に戻ってきた長男の表情も去年とは違いとても晴れやかな、やり切ったような表情でした。そして主人に、「去年の試合動画を見ておいて良かった。○番がトップの時は抑えることが出来た。パパありがとう!!」と嬉しそうに報告していました。この日の帰り道、笑顔でラーメンを食べる長男を見て、私も何だか嬉しい気持ちになりました。

 

試合動画で自分のプレーを見ることの大切さ

あれから長男は、試合動画を見ながら自分のプレーを振り返ることが多くなりました。元々色々なサッカーの試合を見たり、家にいる時もサッカー番組ばかり見ていたので、自分の試合を見ることも好きなようです。
また、自分のプレーを客観的に見て、「ここはこうしたら良かったな。次はこうしてみよう」と本人なりに気付いて次に繋げようとしています。さらに、動画を見るとプレー中よりも仲間の動きが良く分かるようで、どうしたら仲間との連携がスムーズに出来るようになるかといったことも考えているようです

そして、一緒に試合を見る親にとって大切なことは、失敗したシーンでも怒らないことだと思います。例えば、相手に抜かれてしまったシーンなどでは、『あーここねー……』と思ったりもしますが、実際にそれを口に出してしまうと子どもは一気に嫌な気持ちになってしまい、本人も見る気を無くしてしまいます。なので、そこは「ここ惜しかったね!相手上手かったね」と言うようにしています。そうすると、「そうなんだよ。でもここはこっちからも来ていて裏も狙われてたから〜……」と自分の状況を説明してくれたり、「相手の○番見て!ここのワンツーとかめっちゃ上手かった」と言った感じで相手の上手なプレーも話してくれたりします。

 

元々かなり考えるタイプの長男ですが、動画を見ながら色々話してくれるようになって、『こんなことまで考えてプレーしていたのね』と感心することも多くなりました。また、主人と話しながら動画を見ている時間も楽しそうなので、私はその間にご飯を作ったりして見守っています。 今までは親だけで見ることが多かった試合動画ですが、こんな風に親子で良い距離感を保ちながら活用することで、子どもたちの成長を楽しめたらいいなと思っています。

WRITER PROFILE

早坂英里
早坂英里

料理&テーブルコーディネート教室
【Eri’s Kitchen】主宰
アスリートフードマイスター/(社)日本テーブルデザイナー協会認定講師/専門学校 テーブルコーディネート講師

12歳と9歳の子を持つサカママ(サカママ歴8年)
兄弟それぞれ都内の強豪クラブチームに所属。5年以上続けている朝練は兄弟の日課。プロサッカー選手を目指す子どもたちの為に日々首都高を走り回り、食事やマッサージなどサポートに務める。

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