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アスリートとともに「歩みをとめず」成長する社会へ【サッカーを仕事にするということ】

サッカービジネスの最前線で働く人々を特集する恒例企画。今年はサッカー日本代表のサポーティングカンパニーとして、現場で尽力している方々を中心にお話を伺った。日本代表などサッカーの試合で度々目にするブランドロゴ、その背景にはどんな人々の想いが込められているのだろうか。“選手”ではない各々のサッカーとの関わり方をここに紹介する。

 
 

石元和子さん
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
広報・IR部

Q1 学生時代に熱中したことは?

勉強に専念した高校時代。人の役に立つ仕事がしたい
「中学までスポーツをしていましたが、高校は勉強に専念したため、塾・予備校での記憶がほとんどです。平日の予備校に加え、週末は1時間30分ほどかけて、JFAハウスがあるサッカー通り(東京都文京区)の先の塾に通っていました。その反動もあって(笑)、大学では、スポーツをはじめ、様々なことに挑戦しようと考えていました。その過程で『社会の役に立つ仕事がしたい』という思いがより強くなり、学生時代は国境なき医師団など国際協力分野に興味を持っていました」

Q2 現職への経緯は?

大きな目標を胸に就職活動
「大学時代、インターン先のとある損害保険会社の方から言われた、『まずは、自分が自立することが大切』という言葉が強く印象に残っています。ちょうどその直後、競技スキー中にケガをした右膝を手術し、リハビリをしながらの就職活動だったので、いただいたアドバイスを身に染みて感じていました。就職活動を続けていく中で、スポーツ振興などにも積極的で会社の掲げる理念・風土がいいなと思っていた三井住友海上に就職しました」

Q3 現在の業務内容は?

『歩みをとめない』サッカー日本代表を応援
「グループ持株会社の広報・IR部にて主にグループ内広報、サッカー日本代表をはじめとするスポーツの広報を担当しています。当社グループは、“チーム一丸となって世界に挑戦するサッカー日本代表チームの姿”と“グループ一体感をもって世界トップ水準の保険・金融グループの創造に挑戦しているMS&ADグループ”とを重ね合わせ、サポーティングカンパニーとしてサッカー日本代表を応援しています。グループ各社の担当者と連携し、社内外のイベント等の企画を考案し実施することで、サッカー日本代表を盛り上げています」

Q4 なでしこジャパンについて

多様性を認め、受け入れ、尊重する、女性活躍の推進も
「2015年から『なでしこジャパン』の強化試合を、『MS&ADカップ』として特別協賛しています。当社グループは、5つの国内保険会社(損害保険3社、生命保険2社)を中心とする保険・金融グループで、それぞれの多様性を活かして、お客さまに安心・安全をお届けしています。当時からダイバーシティ&インクルージョン(多様性を認め、受け入れて、活かすこと)を重要視し、女性活躍の推進にも力を入れて取り組んでいます」

Q5 印象深い施策は?

「MS&ADカップ2021」
「『MS&ADカップ2021』(2021年6月13日、7月14日)は、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に対しても厳しい世論がある中での、国際親善試合でした。大きな会場で有観客として開催する大会へ特別協賛することに悩みましたが、こういう時だからこそ、これまで以上になでしこジャパンを応援しようと2大会への特別協賛を決めました。コロナ禍での感染対策はもちろんのこと、新しい応援の形を日本サッカー協会や関係各社とアイディアを出し合い、リモートイベント等の企画を試行錯誤しながら取組みました。サッカー日本代表の『怒涛の9連戦(19日間9試合)』と、MS&ADカップ2試合も併行して準備している状態で、まさに『歩みをとめない』で挑戦をした1年でした。たまには、少し歩みを止めたいと思うくらいでしたが(笑)、2試合とも有観客で開催でき、ご支援頂いた社内外の関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」

Q6 コロナ禍での運用について

こんな時代だからこそ代表チームとの接点を持てるように
「なでしこジャパンのフィジカルコーチと選手が体幹トレーニングの講習をオンラインで行ったり、なでしこジャパンの監督をお呼びしたウェビナーを開催したりしました。特にこだわったのは、チャット機能を活用した双方向コミュニケーションです。無観客試合で、選手や監督たちは、ファン・サポーターとの接点が減っていましたので、参加者から、直接エールを贈る場にもしたいと企画しました。オンラインツールを活用することで、時間や場所の制約によりリアルイベントに参加できなかった層の人たちが、接点を持てるような、多様な取り組みを意識して行ってきました」」

Q7 高校生に伝えたいことは?

失敗を恐れずに挑戦を続けてほしい
「学生時代にサッカーとの接点がなかった私ですが、社会人になってサッカー日本代表に関わる仕事をすることになり、高校時代に毎週末通ったサッカー通りとJFAハウスを懐かしみながら歩けたのはいい思い出です。私は、偶然の出会いや遠回りに見える経験が、その後、自分の新たなキャリアを開くきっかけになることが多くありました。未知の世界に小さな一歩を踏み出すことで、これまで想像していなかった“道”ができることもあります。失敗を恐れずに、様々な人たちと触れ合い、色々なことを見聞き・体験してもらいたいですね」

思い出の1ページ

リアルな声援を送ることの価値

 

「サッカー日本代表の選手たちとお話する機会があり、皆さんが『会場に応援の声があるのとないのでは、気合の入 り方が違う』と言っており、選手にとっても、ファン・サポーターにとっても、直接、声援を送れることの価値を再認識させられました。来る『MS&ADカップ2022(10月9日・長野Uスタジアムにて開催)』ではなるべく多くの方に長野にお越しいただき、選手の皆さんへ直接声を届けてもらえるよう、いろいろな企画を準備しています」
※このインタビューは2022年8月に行ったものです

 
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