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万全の対策をしていたつもりでも…危険な熱中症

皆さまこんにちは!サカママコラム第19回目は熱中症についてです。
先日、次男が初めて重度の熱中症になりました。次男は熱中症自体が初めてでしたので、今回はその時の体調の変化も含めお伝えしたいと思います。

きっかけは「何かいつもと違う?」

その日はいつもチーム練習をしているグラウンドで11時から試合でした。最初は次男が1人で電車に乗って行くと話していたのですが、持病の通院もあり少し遅れそうだったため、私が車で送ることに。病院を出た時点ですでに外の気温は35度超え。冷房をガンガン効かせた車に乗り、1時間ほどかけてグラウンドへ向かいました。

着いた頃には集合時間を少し過ぎており、既に試合が始まっていたので、次男はアップもほぼせずそのまま合流。私の方はこの暑さだったので車内で待っているか、近くでお茶でもしていようかと思ったのですが、何となく数試合だけ見ようかなと思い、グラウンドへ行くことにしました。

試合の様子を見ていると、1試合目、2試合目は普通にこなしてゴールも決めていたのですが、3試合目あたりで「何か元気ないかな?」と違和感。次男はいつも試合中に声を出す方なのですが、この試合はほぼ無言。動き出しも遅く、何かいつもと違います
活動中は基本的に選手への声掛けなど極力控えるようにしなくてはいけませんが、この暑さと違和感が気になり、「どうしたの?何か変だけど大丈夫?」と声を掛けたところ、「ちょっと頭痛いかも。でも大丈夫!!」との返事。とはいえやはり心配なので、「頭痛いなら休むか帰った方がいいと思うよ!」と伝えました。翌日には4年生の大会合宿に参加予定もあり、ここで無理して合宿に行けなくなっては困ると思ったからです。

次の試合はベンチで休憩することにし、お友達からZAMSTの冷感ポンチョ「クールシェイダー」を借りて(これがとても素晴らしく後日我が家も購入しました)、コーチにもたくさん水を掛けてもらいました。少し休憩したので大丈夫かなと思っていたのですが、休憩後の試合でも無言のままであまり走れず……。その時に自分でも辛かったのか、コーチに自ら帰りますと伝え、明日から合宿だし無理せずにと言っていただき、この日は急いで帰宅することにしました。

 

水風呂で身体を冷やすも、高熱に脱水症状も…

家に帰って以前コーチから聞いた「水風呂に入るといい」という言葉を思い出し、早速水風呂に入れることに。顔色は既に夏の活動で真っ黒だったためイマイチ判別出来ず……。その後、少し経って食欲が出てきたようで、うどんを作って食べさせました。

まだ元気はないけどご飯も食べたし、これで明日の合宿は大丈夫かなと思っていたのですが……夜中に突然の高熱。測ってみると38度。コロナなのか熱中症なのか分からずですが、熱以外のコロナの症状は無かったので、とにかく身体を冷やすようにしました。その後、明け方にかけて嘔吐も止まらなくなり、脱水症状が出ていた為、発熱外来に連絡。近くの総合病院の救急外来で診てもらうことになりました。

診断は重度の熱中症…5日間休むことに

救急外来に着いてすぐに点滴を受けることになりました(コロナは陰性でした)。この時、本人はもうぐったりで話すことも飲むことも出来ない状態。腕に巻かれた包帯が痛々しく、最初の違和感の時点で帰るように伝えたら良かったと後悔しました。

 

明け方に病院に到着して帰ったのはお昼過ぎだったのですが、その間ずっと点滴をしていました。その際、看護師さんから点滴中10分に1回くらいのペースで常温のOS-1をキャップ一杯分飲ませるようにと指示がありました。あまりたくさん飲ませると吐いてしまうので、少しずつ、回数を増やして飲ませるといいそうです。この時初めて見たのですが、OS-1のアップル風味があるようで、子どもには普通のOS-1よりこちらの方が飲みやすいようです。途中痛み止めの点滴も入れつつ、ゆっくりゆっくり身体に水分を入れながら、6時間後にようやく点滴が終了しました。

 
OS-1のアップル風味。
 
少しずつ飲ませるといいそうです。

点滴を終えた後も身体に籠った熱はなかなか抜けないようで、帰宅後もまだ吐き気と熱が下がらず、4日目にしてようやく食べるようになりました。休んでいた5日間で体重は2キロも落ちてしまいました。普段、子どもたちの体作りのために食事の管理を頑張っていたので、あっという間に2キロも痩せて細くなった次男を見てショックでした。

 
40度までいくこともありました…。

違和感を感じたらすぐに対応を!

今回のことで熱中症の危険性を実感しました。もしあの日、私が試合を見ずにお茶して待っていたら……など考えると、試合を観戦していて違和感に気付けたことは良かったと思います。その一方で、我が家はクーラーボックスに氷嚢、氷棒、ゼリー飲料、塩タブレット、冷却タオルなど万全の熱中症対策をしていたつもりだったので、まさかここまで酷い熱中症になるとは思わず、もう少し危機感を持てば良かったとも思いました。また、今回はやむを得ず車移動をしなければいけない状況でしたが、よく冷えた場所から急に暑い場所へ移動することも熱中症を引き起こす要因の一つになることがあるそうです。

まだまだ暑い夏が続きます。もし少しでもお子さんの違和感に気付いたら、決して無理をしないようにしていただければと思います。

WRITER PROFILE

早坂英里
早坂英里

料理&テーブルコーディネート教室
【Eri’s Kitchen】主宰
アスリートフードマイスター/(社)日本テーブルデザイナー協会認定講師/専門学校 テーブルコーディネート講師

12歳と9歳の子を持つサカママ(サカママ歴8年)
兄弟それぞれ都内の強豪クラブチームに所属。5年以上続けている朝練は兄弟の日課。プロサッカー選手を目指す子どもたちの為に日々首都高を走り回り、食事やマッサージなどサポートに務める。

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