メインコンテンツに移動

中学、高校…サッカー進路について息子と話してみたこと

みなさん、こんにちは。
日を追う毎に夏らしくなり、あっという間に夏休みのスタートですね!

さて、この時期になるとちらほらとサカママ達の会話に「中学からのサッカーはどうするの?」とか、「ユースの練習会に参加してきた!」といった話題が上がるようになります。小学6年生の我が家の次男も、卒業後のサッカー進路について考える時期になってきました。

強豪校に入るにはどうしたらいい?

現在高校生の長男は6年生になった時点で迷わず中学は部活動と決めていたので、特にサッカー進路に悩むことはありませんでした。中学の部活動は基本的に放課後そのまま校庭で活動、テスト期間の活動は休み。なにより交通手段は自転車だけで済むので、親としては『部活動にしてくれたらなぁー』が本心ですが(笑)、次男はというと「中学のサッカー部も楽しそうだけど、今のところクラブチームで考えている」とのこと。

詳しく話を聞いてみると、いくつか行きたいチームもあるようで、「なんでそこに行きたいの?」と聞いてみると、「そこのチームの出身者はサッカーの強豪校に行けるって聞いたから」と理由もしっかりしたものでした。次男の夢は小さな頃からサッカー選手。周りからの噂話を聞いて、強豪校に入って活躍すれば……と考えたのかと思います。

そんな会話を聞いていた長男が、「これに中学の時の出身チーム書いてあるから、参考に見てみれば?」と、選手権出場校とそのメンバーが載っているガイドブックを見せてくれました。地元の強豪校をいくつか見た後、しばらくして次男が言ったことは「俺思ったんだけどさ、強豪のユースチームに入っていても強豪高校に入れるとは限らないよね。逆に強豪のユースチームじゃなくても強豪高校に入ってる人もいるわけだし……。場所じゃなくて自分のがんばり次第な気もする」でした。

私も同じことを話そうと思っていたので、そこに気付けたことに驚きと成長を感じました。そして、まずは自分の目でいくつかチームを見てみたいと言ってきました。「出来れば普段の練習をこっそり見たいな!学校の授業参観日もだけど、誰か見に来るって知ってると普段通りになんてしないかもでしょ?俺の授業参観日がそうだもん。普段の姿とは違うからね!」と、なんともわかりやすい例えまで……(笑)。

でも確かに普段通りのチームの雰囲気や指導などを見るには良い方法なのかなと思いました。特に息子は今までわりと直感で物事を決めてきたので、普段の練習風景などを見て決めるのもアリなのかもしれません。そして、練習会があるチームへは率先して参加をしてみる。どんなレベルの子が集まるのか、指導者はどんな感じなのか? 自分に合うのか? 気難しい性格の息子には練習会も行っておいたほうが良さそうだなと感じました。

 
ガイドブックを読み込む次男。

我が家の「進路選択の三角形」

そして、中学校は小学校と違って勉強も難しくなり、テストも小学校の時とはまったく違う物になります。サッカーが出来ても、勉強が出来ないと希望する強豪高校に入れない!なんて話はよく聞きます。次男も長男を見てきているせいか、中学校の勉強の大変さはなんとなく分かってはいるようです。

そんな時に目にしたのが、先月の大槻邦雄さんのサカママコラム「進路選択の三角形」でした。自宅・学校・クラブの生活圏を無理のない範囲に収めるという話なのですが、この三角形が息子からするとすごく分かりやすかったようです。そこで、これをアレンジした我が家の三角形も作ってみることに。そして出来たのがこちら……

 

この三角形は、健康・学業・サッカーの3つで成り立っています。健康な体があって、学校のこと(学業・学校生活など)がきちんと出来、サッカーをやる。どれかが疎かになると三角形がいびつになってしまう。なので、この先もこの三角形が綺麗な形を保てるようにしていこう!と話をしました。

我が家はこれまで、ある程度の情報を子どもに提供し、その後は全て子どもに決めてもらっています。なので、これまで自分の選択してきた物事に後悔したことはほとんどないと言っています。あったとしても自分でした選択なので、誰にも文句はなし!笑。ジュニアユースのサッカー選びも自分の目で見て体験したことと、この三角形を頭に入れながら、自分に合ったベストな所を選んで欲しいと思います。

どんな進路を選んでも…

さて、次男に選手権のガイドブックを渡してくれた長男。中学の時には、「高校ではもうサッカーはいいや!」なんて言っていました。

小学校の卒業文集には、長男を含めサッカーをしているほとんどの子が、将来の夢に「サッカー選手」と書いていたものの、中学になると卒業文集に「サッカー選手」の文字は見当たらず……(笑)。大きな夢を見ていた小学生の時とは違い、サッカーを辞めてしまう子もいたり、現実の厳しさを早々と目の当たりにし、夢が変わってしまうのはなんだかちょっぴり寂しく感じたものです。

でも、実は長男は今でも高校でサッカーを続けています。プロを目指すとか全くそんなのではないですが、ただただ純粋にサッカーが好き。これがずっとサッカーを続けている1番の理由なのだと思います。

そんな長男を見ていることもあり、プロを目指して強豪校に行くのもいいけど、無理なく学業とサッカーを両立し、自分に合った場所でサッカーを楽しむのも最高なんじゃないかな?と次男と話したりもしました。
それに、その後は自分の頑張り次第でどうにでも変わって行くんじゃないかと思います。なので、ジュニアユースのサッカー選びは自分で「ここだな!」と納得する場所を選び、そこで沢山の経験を積んで欲しいと思います。そしていつか「サッカーをやっていて本当に良かったなぁ」と思える時が来れば、大成功だと私は思います。

WRITER PROFILE

yumika
yumika

高2と小6のサッカー大好き兄弟を持つサカママ。サカママ歴9年。
子ども達のサポートで心掛けている事は、自分の時間も大切にし、ストレスフリーなサカママライフを送る事。マイペースで常にポジティブ思考な子ども達とのサッカーでの出来事などを発信していきます。少しでも参考になったり、共感して貰える事があれば嬉しいです。