サッカーで足を痛めた!整形外科、整骨院、接骨院、整体院…どこに行けばいいの?
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。保健師の住岡です。
子どもがサッカーをしていると、急な怪我や不調に悩まされることもしばしばだと思います。今回は、そんな時にお世話になる「施術所」についてお話ししたいと思います。
街中にあるたくさんの施術所…どこに行けばいい?!
「整骨院」「接骨院」「整体院」……街をみていると、なんとも似たような名称でたくさんの施術所やサロンがありますよね。これだけ種類があると、どこに行けばいいのかよく分からない、という人も多いのではないでしょうか。
「痛みを取ろうとして行ったのに、逆に痛みがひどくなった」「全く良くならないのに、やたらとお金だけかかってしまった」など、高学年のサカママならすでにこういった経験がある方も多いかもしれません。実は初期の治療方法を間違えると、後々大きな怪我に繋がったり、悪化させてしまうことも多いんです。
では実際に怪我や痛みなどの不調を訴えていた場合、どうすればいいのでしょうか?
施術所にかかる前に、まずは整形外科へ!!
これはみなさん思いつくことかと思いますが、怪我や痛みを訴えてきた場合は、施術所にかかるよりもまずは整形外科を受診するようにしましょう。レントゲンなどを使って、骨・筋肉・腱など整形外科的に問題がないことを医師に確認してもらいます。ここで問題があれば、そのまま治療をお願いすることになります。
受診した結果、整形外科的には問題がなかったというケースもあります。そんな時、「問題ないみたいだし、とりあえずマッサージして様子見かな!」というのはNGです。マッサージの仕方を間違えると、別の部位を怪我させやすくしてしまったり、逆効果となる場合があります。
また、気軽に使えるマッサージ店も多いですが、国家資格を持っていないセラピストが行っている施術所もあります。身体を痛めている時は保護者によるマッサージもやめておきましょう。
施術所を探すときのポイントは「資格」を見ること
整形外科では問題なかったけど、やっぱり子どもが「痛い」「動きにくい」と不調を訴えている。そんな時こそかかりたいのが、整骨院や接骨院、整体院といった施術所やサロンです。
とはいえ、数が多いためどこを受診するか悩んでしまうもの。とりあえず一番近所で…となりがちですが、まずは施術所やサロンのHPをしっかり確認して選びましょう。見るポイントは、施術をしている人の資格です。「でも資格ってなんかたくさんあるし、何が良いのかよくわからない…」そんな方のために、よく見る資格を書いてみました!
- 理学療法士:怪我をした人に、運動・物理的な訓練をして、体の障害を回復させる。医学的リハビリテーションを行います。
- 柔道整復師:打撲や捻挫・脱臼・骨折などの損傷に対して施術をする。骨や関節が外れているのを戻したり、幹部を固定する、患部の機能回復をする。医師ではないので手術や投薬はできません。
- はり師:鍼を使って、経穴(つぼのようなもの)を刺激することで、神経系に作用し、症状を緩和させるのが目的です。
- きゅう師:灸を使って、経穴に温熱刺激を与えて血液の循環を促す。自然治癒力を活性化させるという考え方です。
- あんまマッサージ指圧師:なでる・押す・揉むなどの手技で血液の循環を促す。器具は用いずに自然治癒力を活性化させるものです。
このように資格によって出来る治療は異なります。子どもにとって必要な治療法を考えて施術所やサロンを選んでみてください。
また、上にあげた資格は全て「国家資格」で、学校に通い知識と技術を学び、基礎技術取得に向けた実習過程を経て、試験を受けることができるものです。上記以外によく見る資格として、「整体師」「カイロプラクティック」「リフレクソロジー」などがありますが、これは日本では国家資格ではなく民間資格と言われるものです。民間資格の場合、学校に行かずにオンライン等で簡単に資格がとれてしまうこともあるので、しっかり国家資格をもっている施術所やサロンに行くことをおすすめします。
我が家の施術所やサロンの使い方をご紹介
それでは、最後に我が家の施術所やサロンの使い方をご紹介します!
【怪我の予防】
怪我や成長に伴う足の形成のために時々お世話になっているのが、インソール作製をしてくれる専門の施術所です。こちらは理学療法士の先生が開院されており、足の不調となる原因の体の傾きや癖を見極めてインソールを作製し、体に合った体幹トレーニングを教えてくれます。スポーツをしている足の育成にインソールはとても大切だそうです。
施術所やサロンは不調が出たときにお世話になっているという人も多いかもしれませんが、こんな風に怪我の予防のために活用することもできますよ。
【怪我の治療】
整形外科的に問題のない痛みや不調を訴えた場合、接骨院に行っています。こちらでは柔道整復師の先生が痛みの出る原因を見極めて、患部の治療や痛みを緩和させるストレッチ法を教えてくれます。また、体幹の弱い部分があることが痛みの原因になっていることもあるようなので、体幹強化のた体幹トレーニングなども教えてくれます。
子どもにとってストレッチや体幹トレーニングは面倒なもの。だからこそ、本当に必要なトレーニングだけを教えてもらうことで、子どもでも取り組みやすくなります。それに、痛みを経験したからこそ、ストレッチや体幹トレーニングの大切さも分かるものです。
どんなに注意をしていても、怪我や痛みはサッカーにつきものです。みなさんも、お近くの施術所やサロンを事前に調べておくと、いざという時に便利かもしれませんね。
【撮影協力】
OneSorteRevival接骨院
大阪府吹田市山田北11-14ヴィヴェンテ山田101
院長:江藤隆志(柔道整復師)