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ジュニアユースに入って2ヶ月…中学年代のサッカーライフってどんな感じ?

こんにちは。前回のコラムも読んでいただきありがとうございました。ケガに関するトピックスだったということもあり、興味を持っていただいた方も多かったようです。

今回のコラムでは、中学の部活動(=中体連)ではなく、外部のクラブチーム(=ジュニアユース)という進路を選んだ息子の最近のサッカーライフの様子を一部ご紹介します。チームのセレクションを検討しているジュニア世代の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

「中体連」ではなく「ジュニアユース」を選択するということ

小学校時代のサッカーとは比べものにならないほど、時間的にも体力的に環境がガラリと変わる中学年代のサッカー。もちろん、所属するチームによって練習量などの差はあると思いますが、8人制から11人制へ、20分ハーフから30分ハーフへといった試合のレギュレーションの変更や、4号球から5号球にボールのサイズが切り替わるなど、サッカーをする上での基本的な要素は誰もが同じスタートラインに立っていると言えるでしょう。
さらに、中学校の部活動(=中体連)ではなく、外部のジュニアユースチームに所属する場合は、グラウンドへの移動や遠征など、居住地域や学校の立地に関係ない「移動距離」という点が、セレクションを受ける上での大きなポイントとなってくると思います。

また、部活動は定期テストの1週間ほど前から活動が停止となりますが、クラブチームにはその概念がありません。移動中などの隙間時間をいかに有効活用するか。成績に関しても監督から「学習面も決して疎かにならないよう、ご家庭でもサポートをお願いします」と言われています。

 

ジュニアユースの練習量は?

息子のチームは平日の2日と週末の2日、併せて週4日が基本的な活動日。それに加えて、祝日やゴールデンウィークなどの連休ももちろん活動しています。練習時間は基本的に2~3時間。休日は公式戦や練習試合が入ることも多く、遠征先によっては早朝に家を出て、帰宅は夕食時、ということもしょっちゅうです。眠そうな顔で家を出て、帰宅する頃には疲れ切った表情。疲れが抜けないうちに次の日も練習、というスケジュールも珍しくありません。

この春ジュニアユース世代になったばかりの息子にとって、入部してまだ2ヶ月足らずの今はとにかくこの生活リズムに慣れる体力をつけることが目下の課題です。練習や試合の度に「今日もマジきつかったわ~」と言いながら帰宅しますが、その表情には疲れながらも充実した時間を過ごした様子が伺えることが何よりの救いです。意識の高いチームメイトと共に切磋琢磨しながらプレーをする楽しさを既に味わっているのでしょうね。親としては「今が踏ん張り時だね。ファイト!」と頑張っている我が子にエールを送るくらいしかできませんが、息子が心からサッカーが好きだということを改めて実感しています。

 

学校から自宅、グラウンドへ…移動は少し多め

授業が終わったらそのまま着替えて校庭へ、というわけにはいかないのがジュニアユースチームに所属する選手の放課後です。自宅→学校→グラウンドというルートになるか、自宅→学校→自宅→グラウンドというルートになるか。我が家の場合は後者で、特に息子のチームは指定の移動着があるため制服のまま直接グラウンドに向かうわけにもいかず、いったん帰宅して学校の荷物を置き、間食をとりつつひと休憩してからグラウンドに向かう、というのが日常です。食べ盛の息子にとって、一度帰宅することができる位置関係は好都合でした。

息子のチームは曜日によって練習会場が変わるのですが、移動手段は自転車または電車&バスです。さらに週末の遠征となると、自宅から片道2時間近くかかる試合会場まで行くこともあります。スタンプラリーがあればすぐ埋まるのでは…というくらい様々な電車や路線バスに乗っていますが、おかげで公共交通機関を利用した移動にもだいぶ慣れてきました。これも自立への第一歩です

 

合宿でチームメイトとの親睦を深める!

息子のチームは春に1回、夏に2回、冬に1回の年4回合宿が開催されています。日程的には2泊3日が平均的かと思いますが、時期によって日数が変わることもあるでしょう。この他にも、GWなどの連休時に急に合宿が入る、なんてこともあるようです。

現地で開催される大会に参加することを目的とした大会参加型合宿もありますが、基本的には日中はトレーニングマッチや練習、夜はミーティングと朝から晩までサッカー漬けという貴重な時間を過ごします。特に1年生の時は新しい仲間達と寝食を共にすることで、よりコミュニケーションが円滑になり、結果としてそれがチームワークに繋がるので、「仲間との連帯を深める」という点においても、とても意味のある数日間だと思います。

住まいの地域に関係なく、多方面から集まったメンバーで編成されるジュニアユースチームならではの環境。すでに合宿を経験している息子ですが、気の合う仲間と連絡先を交換したり、同じ方面に住んでいることがわかり、移動時の心強い仲間ができたりと、スタートしたばかりだからこそ、この先一緒に活動していく上でもよい機会となりました。

気になるジュニアユースの費用

ジュニアユースチームの場合、そのチームが所有するグラウンドで練習する場合もあれば、学校の校庭やグラウンド、公共施設や民間施設など、活動場所も多岐にわたります。また、監督やコーチもより専門性が高く、経験も人数も豊富です。プロのトップチームがある下部組織などはスポンサーによるサポートもあるので、所属するチームによってかかる費用も待遇も様々だと思います。

ここからお話する費用の話は、息子が所属するチームに限った金額ではなく、同じようにジュニアユースチームにお子さんを通わせているサカママ仲間数名との普段の会話から、私が個人的に算出した平均額です。あくまでも一例として目を通していただければと思います。

  • 月謝:15,000円前後
  • ウェア代:100,000円前後
    ※ユニフォーム以外にも指定のウェアやバッグの有無等で変動
  • 合宿費:40,000円前後(2泊3日基準)
  • 遠征費:チームによっては海外遠征(任意)有り

ジュニア年代に比べると保護者同士の関わりは少なめ

中学生にもなると、大半の(特に)男子は「恥ずかしいから観にこなくていい」と親の観戦を嫌がり始め、また移動時もなるべく本人が自力で目的地までたどり着くよう、チームからは保護者による送迎は極力避けるよう言われているので、チームの保護者同士が一丸となって応援に駆け付ける、といった環境は今のところほぼありません。

息子のチームは入会手続きと一緒に保護者会が開催されましたが、保護者の顔合わせというよりは、チームの代表(監督)から活動方針や運営、その他事務的な説明を主旨とした会でした。そんな中でも、たまたま近くに座っていた保護者の方や、試合を観に行った際にスタンドで偶然居合わせた保護者の方と連絡先を交換するなど、知り合う機会はもちろんあります。いざという時に連絡を取り合える保護者がチーム内に一人でもいるというのは何かと心強いもの。その想いはどの保護者も同じようです

 

「サッカーが好き」「楽しい」という気持ちがあれば大丈夫

中学からどのような環境でサッカーと関わっていくか。選択肢があればあるほど、プレーヤーである本人はもちろん、サポートをする保護者の皆さんも色々と迷うことでしょう。でも、まずはサッカーをするお子さんがどうしたいのか、ということに耳を傾けてあげて欲しいと思います。
結果的に進んだ道が想像していた環境と違ったとしても、「サッカーが好き」「楽しい」という気持ちが本人にある限り、時には喝を入れつつ(笑)全力でサポートしましょう。我が家もまだまだスタート地点。この先どんな壁が待ち受けているかはわかりませんが、親子共々前向きに乗り越えていけたらと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。私の経験談が、誰かのお役に立てることを願って…。

WRITER PROFILE

YUKARI

中3サッカー男子とこの春中学生になった女子のママ。サカママ歴9年。
夫は息子が所属していた地域の少年サッカークラブでコーチをしています。生後半年からスタジアムでサッカー観戦をしていた息子もいよいよ受験生になり、「サッカーも勉強も頑張る!」と現在はジュニアユースで奮闘中。母はそんな息子を誰よりも信じるサポーター第1号として、日々奮闘中です。

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