「サッカーや勉強の振り返りに!WWWとEBI」イギリスサッカー便り
みなさん、こんにちは!
イギリスでは再び新型コロナウィルスの感染が急速に拡大しており、また規制が強化されることになりました。これからイギリス人がとても大切にするクリスマスを控え、少々不安ではありますが、引き続き気をつけて年末年始を迎えたいと思っています。
今月は、日々の活動においてとてもいいアプローチだなと感じたことをご紹介させていただきます。
コーチとのやり取りに使われていた謎の略語
次男は試合後、その試合の自分のパフォーマンスレビューを記録し、コーチからのフィードバックをもらいます。その内容を見てみると、自分のレビューで、WWWとEBIという略語を使っていました。するとコーチからのフィードバックにも同じようにWWWとEBIという文字が…。初めそれを見た時、「ホームページ?エビ?」と思ったくらい、私には全く何のことかわかりませんでした(苦笑)。
この謎の略語、実はこういう意味だったようです。
WWW(What Went Well)⇒できたこと、よかったこと
EBI(Even Better If…)⇒こうしたらもっと良くなる、どうすればさらによくなるか、改善されるか?
毎試合後、試合の映像を見返して、その試合でできたこと、うまくいったプレーなどを整理すると同時に、こうすればもっとよくなると思ったなど、改善できるプレーのポイントも自分なりに考えて記録していくようです。
イギリスの学校でも使われるWWW、EBI
このWWWとEBI、次男のチーム内での使用略語かと思いきや、長男や三男も知っていて、しかも普段から学校で使っているというから驚きました。課題や試験のあと、自分でWWWとEBIを考え、そして先生からも同じようにWWWとEBIのフィードバックが返ってくるということを定期的にやってるそう。英語や数学の必須科目だけでなく、美術や音楽といった副教科でもやるそうです。
普段から自分のストロングポイント、改善改良ポイントを考える習慣をつけてもらえるのは、とてもいいことだなと改めて思いました。褒めて伸ばす!教育のアプローチ方法は、サカママとしても見習うべきポイントがたくさんです。
できなかったことをそのままにしない
試合の自己評価となれば、ついつい“できたこと”と“できなかったこと”を列挙してしまいがちですが、“できなかったこと”ではなく、“さらによくするためには?”まで考えさせることはとてもいいアプローチだなと思います。
と言っても、実際のサッカーの試合のあとは、色々な“できた!”ことと同じくらい、“できなかった…”ことも覚えているものですよね。そのできなかったことを次できるようにするために、WWWとEBIを自分なりに考えることは大切な作業なのではないかなと思います。失敗を失敗のまま終わらせずに、次への糧にする。トライアンドエラーを繰り返して、子どもたちも成長していくんだと思います。これを機に私も子供たちへのアプローチの仕方を見つめ直したいなと改めて思いました。
2021年も残すところあとわずかとなりました。せっかくの機会なので、この1年の振り返りと来年へ向けての抱負を、子どもたちと一緒にWWWとEBIで書き出してみようと思います。
今年も1年間ありがとうございました。みなさまもどうぞ良いお年をお迎えください。