ストレスに負けない心を育むための秘訣【サッカージュニアのメンタルを強くする!】
強い心を持っている人とは、ストレスマネジメントが上手い人(ストレスを上手く処理できる)でもあります。ここでは、子どもたちがストレスを上手く乗り越えられるようになるために、サカママとして知っておくべきことをピックアップ。
秘訣1
ストレスは成長のために不可欠
ストレスは「よくないもの」「つらいもの」と捉えがちですが、必ずしも悪いものではありません。例えば、ジェットコースター。スリルを楽しみに遊園地に行きますよね。適度なストレスは、気持ちを湧き立たせるのです。また、小学1年生で足し算というストレスを乗り越えたら、引き算、掛け算とより難しく困難なストレスに向かい合えるようになっていきます。ストレスは悪いものではなく、成長のためにも必要なのです。
秘訣2
ストレスを受け流す技術を高めよう
ストレスに強くなるには、ストレスを受け流す技術を高めることも大事です。そのためには、前向きに考えることや、物事をいろんな角度でみる柔軟さが鍵になってきます。また「いやなことは丁寧に断る」「誰にでも好かれようとしない」「愚痴をこぼす」「相手にしてほしいことをきちんと要求する」「すべてに全力でなく適度に手を抜く」などもストレスに強くなる方法です。
秘訣3
ストレスは簡単に解消できない
そもそも、ストレスをなくすことは不可能で、基本的に簡単に解消できるものではありません。ですので、本来は、泣いたり、クヨクヨしながら、時間をかけ、日々を過ごしていく中でなんとか乗り越えていくのが正解です。つらい時は我慢せず、しっかりと全力で悲しんでください。
秘訣4
元気な時にストレスと向かい合い、疲れたら休む
ストレスになっていることから逃げ出さず、向かい合っていけば、積み重ねてきた経験を糧に「ストレス対処能力」を高めていくことができるものです。ただし、頑張ってばかりだと心も身体も持ちません。エネルギーがある時は頑張ってストレスになっている物事に向かい合い、疲れたら休むことを繰り返していけばいいのです。
秘訣5
「ほどよく食べて眠ること」がストレス対処の基本
ストレスは自律神経に影響を与えます。緊張した自律神経を整えるためには、ほどよく食べて、よく眠ることが何よりも大切です。心のメンテナンスをするには、自分の身体の手入れをすることも大事だと知っておきましょう。
秘訣6
明日できることは明日でいい
ストレスに強くなれる考え方は「明日できることは明日でいい」です。従って、「今日できることは今日する」という模範的な、立派な考え方とは矛盾しているのです。重要なのは、どちらも大事だと知っておくこと。そして、置かれた状況や疲労度に応じて、全く違う価値観を使いわける柔軟さを手に入れることが大切です。
秘訣7
1人で考えない習慣をつけること
ストレスマネジメントが上手くなるように育てるには、悩みを1人で考えるのではなく、人と話し合って解決する習慣を子どもにつけてあげることです。他の人と話す中で、選択肢が広がっていき、考え方の幅も広がっていくのです。そして、親御さんは子どもの相談にのってあげること。その際、解決策を導くのではなく、子どもと一緒に考えて悩むことが大切です。どうやって解決していいかわからない時は、他の人にも相談するといいでしょう。また、上記にあるストレスについての考え方を子どもに伝えることも大事です。
参考/宮田雄吾「やっかいな子どもや大人との接し方マニュアル」(日本評論社)、宮田雄吾「ストレスに強い人になれる本」(日本評論社)