JICAボランティア(青年海外協力隊)のサッカー隊員が感じた南米ボリビア ユース事情~第8回~ | サカママ メインコンテンツに移動

JICAボランティア(青年海外協力隊)のサッカー隊員が感じた南米ボリビア ユース事情~第8回~

サカママ読者のみなさま、こんにちは!
第8回となる今回は、ボリビアのサッカー移籍事情についてお届けしていきます。

「誘われたから」他のチームにも登録して大会出場?

ボリビアでは、市町村のサッカー協会が主催する年間を通したリーグ戦に出場するため、各市町村のサッカー協会に選手登録をします。(選手証や監督証もしっかりとありますよ!)
なので、日本と同様に小さい頃から一つのチームに所属している子もいるのですが…。ボリビアではフットサルも盛んなため、フットサルは別のチームで登録という選手も多々いました。そして、容赦なく近所の友達や学校の友達と平気で別クラブのフットサルチームに登録してしまうという…。


フットサルの大会用のメンバー

地域によって多少違いもありますが、ボリビアでは学校生活が2月からスタートし、11月末頃に終わります。その間に、冬休みが7月の2~3週間、夏休みが12月~1月にあります。(南半球なので、季節は日本と正反対です!)
その冬休みや夏休みを利用し、様々な大会が行われるのですが…他チームに登録して平気で出場している選手ばかりでした。汗
その理由も、「メダルがもらえるから」「活躍できるから」「誘われたから」などなど…。日本人的な感覚では、あまり理解できないですよね。

移籍するには200ドル!

私がいたスクレ市では、年間を通して戦うリーグ戦で、シーズン中、もしくは年のはじめに登録したチームから移籍する場合は、元の所属チーム代表者(監督)の承認サインが必要とのことでした。これは日本と同様ですね。
ですが、これに加えて私のいたクラブの監督は移籍するためには200ドルが必要とも言っていました!(ボリビアの平均月収は前回お届けした通り。200ドルは中々の大金です…)


配属先のセデプスールの社会人チーム(2017年県リーグ)

というのも、以前は2重登録の選手が多く、大会にならないことも多かったそう。そのため、各サッカー協会や大会本部も厳しくした結果、この200ドルという金額になったようです。
自チームの優秀な選手の流出を防ごうとする指導者、他チームの優秀な選手を獲得したい指導者の攻防・駆け引きは日本よりもあからさまで、モラルもなく、まだまだ途上国らしいと思った反面、サッカーでのし上がりたい選手やその家族の欲望が垣間見えた部分でもあります!

現在の日本の少年サッカーでは、“移籍の自由”といいますか、選手本人の好きな所でサッカーをするべきと言われはじめていますし、移籍のルールもだいぶ整備されている感じがありますよね。
ボリビアは、もともと義理という感覚があまりありません。平気で好き勝手に家族ぐるみで移籍してしまう感じがありました。その移籍をどのように管理するか、スクレ市のサッカー協会事務局の方も頭を悩ませている様子でしたね。


2年間たいへんお世話になったスクレ市サッカー協会の事務長さん

さて、次回はボリビアサッカーの「コーチのレベル」についてお伝えしたいと思います。お楽しみに!


サッカーでは当チームの選手が所属の他のフットサルチーム。汗